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まごチャンネルが、離れて暮らす父と家族をつないでくれた

こんにちは!株式会社チカクです。

「親孝行の総量をふやす」を合言葉に、日々サービスの向上に取り組んでいる我らがまごチャンネル。 ご愛用くださっているユーザーさんのリアルな声をどしどしお届けしてまいります

今回訪ねたのは、遠方に一人で暮らすお父様への親孝行に悩みながら、まごチャンネルを使い始めたという上野さん。 それから約半年たった今も、毎日欠かさず写真や動画をアップしていらっしゃるということで、その理由と親孝行の秘訣を教えてもらいました!

(『まごマガジン』より転載 https://www.mago-ch.com/magazine/?p=463


社交的だった母が他界して、悩んだ寡黙な父への親孝行


ヨーロッパ出身のご主人と、もうすぐ1歳になる息子のタロちゃん(仮)と、東京で3人暮らしをしている上野さん。 ご出身は九州で、ご本人曰く「ものすごーく田舎」にあるのだそう。 そのご実家に、69歳になるお父様が、農業を営みながら一人で暮らしています。

お昼寝中だったタロちゃん。かわいい〜


「この子を妊娠して3ヶ月くらいの時に、身体の弱かった母が亡くなりました。母は社交的で、本当に明るい人で。 私は一人っ子なのですが、福岡に進学し、その後就職、結婚して、2年前に上京しています。実家から離れている期間は長いのですが、母を通じて家族と密に連絡を取っていましたし、両親が一緒にいれば安心だなって思っていたんです。 でも、母がいなくなり、母とは正反対の性格の、寡黙な父が一人になってしまいました」

新しい命を授かった喜びの中で、いつも家族を明るくつないでくれたお母様を亡くしてしまった上野さん。 ご自身の気持ちや身体の変化と向かい合うだけでも大変だったはずなのに、それでもお父様への気遣いを忘れませんでした。

「離れたところにいて申し訳ないという気持ちと、父の安全確認みたいな目的もあって、毎晩電話をかけていました。でも、こちらの思惑を向こうも多分感づいていたんですよね。話はいまいち盛り上がらないし、“今日は何の用だ”、みたいな(笑)」

お父様とのもどかしい距離を感じながら、出産予定日が近づき、上野さんは一つの選択をします。

「父のもとで出産することに決めたんです。 初めての出産で不安もあったのですが、妊娠中の身体の変化などの悩みって、男性には伝えにくいじゃないですか。電話では父に話せなかったり、やっぱり母親に聞いてもらいたいな、と思うことも。だからこそ、里帰りをしようと。一緒にいるだけで、お互いに分かち合えるものがあるし、安心するし、近くにいることに意味があると思ったんです」

出産というと、やはり母親や女性がサポートすることが多いもの。 ご実家にお父様しかいない中で、里帰り出産に臨んだその行動からは、上野さんのお父様への深い思いを感じます。

そして、上野さんはご実家で久しぶりにお父様と暮らし、タロちゃんを出産。

「結局父には、出産にも立ち会ってもらいました。その予定ではなかったのですが、あ、いるんだ、みたいな(笑)」

流れのままに分娩室へ同行、出産あるあるですね(笑) 産後1ヶ月は、お父様のサポートを受けながら子育てをし、とても心強かったという上野さん。 お父様にとっても、誕生の瞬間を見守った初孫と、大切な一人娘との生活は、かけがえのない時間だったのではないでしょうか。

お目覚め♡


それでも、上野さんとタロちゃんが東京に戻ると、再びお父様との距離を感じるようになってしまったのだそう。

「東京に戻ってから、里帰り中に撮影した息子の写真をプリントして送ったこともあったのですが、1回見た状態でタンスの上に放置されていて。それまで母が写真を整理していたんですよね。かえって負担になるのかなと、写真を郵送したのはそれきりになりました」

毎日の電話は続けながらも、タロちゃんの話題を口頭で伝えるのには限界があり、お父様との心の距離が縮まらない。どうにかできないものかと悩みながら、子育てに忙しい上野さんの毎日は過ぎていきました。


父との電話の時間が驚くほど楽しくなった!


タロちゃんが生後6ヶ月になった頃、上野さんはまごチャンネルに出会います。

「敬老の日に何を贈ろうかと考えていて、スマホかな、タブレットかなと。でも、ガラケーも使いこなせない父にはハードルが高く、結局使わなくなるだろうと思いました。 悩みながらいろいろ検索していたら、SNSでまごチャンネルが引っかかり、これだ! と。いつも使っているテレビとリモコンだけでOK、というのに惹かれたんです」

まごチャンネルを知るや、即決した上野さんは、早速ご実家にプレゼント。 お父様が一人でセッティングできたのを確認した後、スマホからテレビにはじめての写真を送りました。

「“ご実家が見始めました”という通知が来てすぐに電話したんです。いま見たでしょ? って。父はなんでそれを知っているんだ、みたいな感じでしたが(笑) 私は自宅に新しい時代が来た! 父との新しい関係ができた! と大感激でした」

まごチャンネルの仕組みを理解したお父様は、「なるほど、じゃあまた送ってくれるってことやね」とおっしゃったそう。控えめだけど、その言葉から喜びが伝わりますね!

編集部も生後3ヶ月の助手を連れて参加。上野さんのお話に感動する我々をよそに、終始ぐーすか。


それから今日に至るまで、写真や動画を共有するのが家族の日常になりました。

「動画を送ることが多いですね。息子もやんちゃになってきたので、いたずらしている様子とか、何気ない一瞬を。 成長を視覚的に共有でき、お互い知っている体で話せるので、その後の父との電話が驚くほど楽しくなりました」

いまでは「見た?」と聞くだけでも会話が成り立つのだそう。特に、お父様の畑から送られてきたお米や野菜を、タロちゃんが美味しそうに食べている動画は、超絶喜ばれるそうです!


打ち解けられずにいた父と夫の関係にも変化が


もう一つ、大きな変化がありました。

「母がいたときには気づかなかったんですけど、父と夫は、それまでほとんど会話をしていませんでした。 父としては、外国人の夫に対して“子どもをちゃんとかわいがっているのか”という心配があったみたい。それで、母が亡くなった後のお正月に、二人が喧嘩するような事態にまでなってしまったんです」

図らずもそこで一役買ったのが、まごチャンネルでした。

上野さんからテレビに届く、タロちゃんの写真や動画には、一緒に遊び、笑うパパの姿が映っています。ありのままのご主人の姿を見たお父様が、ある日の電話で「あんなに遊んでくれる人なんやね」と言ってくれたのだそう。 きっと、タロちゃんだけでなく、上野さんもしっかり幸せになっていることがわかって、お父様うれしかったのではないでしょうか。 いつの間にか二人は打ち解けて、良好な関係が育まれていきました。

「実は、2人の壁がなくなったことが、まごチャンネルを使って一番良かったと思うことです」

と上野さん。ご主人の株まで上げちゃうなんて、すごいよ、まごチャンネル!

タロちゃんのかわいさに耐えられずこちょこちょ。


ちなみに、ヨーロッパに暮らすご主人のご両親には、まごチャンネルにアップするのと同じ写真や動画をネットに上げて共有しているのだそう。上野さん、マメですねー。

「でも、まごチャンネルが格段にラクで便利。なので、海外にもまごチャンネルが送れるようになってほしいです!」

はい、カジケンさんたちに伝えます! いまのところ、まごチャンネル本体を置けるのは日本国内だけなのですが、海外でも使えるように準備を進めているそうですよ。


来年も再来年も、家族みんなで過ごす時間を大切にしたい


ご実家近くに住む上野さんのお祖母様や叔母様に、お父様が「孫自慢」をするようになったのも、うれしい変化の一つ。

「母方の祖母なので、父からしたら少し距離があって、微妙な関係性じゃないですか。 でも “今日おばあちゃんが来たから、ビデオ見せておいたよ”って父が言うのを聞いて、まごチャンネルはテレビを囲んで見るだけだから、自然に話題が生まれるんだって思いました。 祖母からも、“お父さんが嬉しそうに話していたよ”と又聞きして。 父が、周囲と関わりを持ちたいと思ってくれたことは本当に大きな変化。そのおじいちゃんっぷりを伝え聞く度、心からハッピーな気持ちになります」

まごチャンネルが家族の絆を深め、その輪をさらに広げているのですね。上野さんにとっても、毎日画像を送ろうという大きなモチベーションになっているそうです。

タロちゃんを囲む


2017年の年末に帰省した上野さんは、お父様、ご主人、タロちゃんと一緒にその年のまごチャンネルを見返しました。

いつもは送る側なので、テレビ画面で見るのが新鮮だったのだそう。上野さんが忘れていたような動画を、「この後こうなるよね」とお父様が憶えていてくれる場面も。 ご家族それぞれの想いを胸に一年を振り返り、「来年も再来年も、こうして家族みんなで過ごす時間を大切にしていきたい」としみじみ感じたと言います。

「親孝行と考えると、本当はそばにいてあげるのが一番良いと思います。でもそれができないから、どれだけ近くにいる感じにしてあげられるかだと思うんです。まごチャンネルは、義務感ではなく、楽しみながら親とつながれる感覚があって、これからも続けようという気持ちになります」

4月からは育休が明け、上野さんはお仕事に復帰。タロちゃんは保育園に通い始めます。大きく生活が変わる中でも、「子供の世界の広がりを、父と共有していきたい」と上野さん。 これからも、毎日のささやかな変化をまごチャンネルにのせて、心の距離を「チカク」していってくださることでしょう。 上野さん、タロちゃん、素敵なお話をありがとうございました!

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