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代理店でも制作会社でも経験できない。CINRAのプランナーの働き方

CINRAのクリエイティブチームには、アカウントプランナー、ディレクター、デザイナー、エンジニア、エディター、5職種のクリエイターが在籍し、日々クライアント企業とともにお仕事をしています。

またCINRAでは、カルチャーウェブメディアのCINRA.NET、シティーガイドのHere Now、女性に向けたコミュニティーメディアのShe isなど、さまざまな自社メディアを運営しています。そのためCINRAのアカウントプランナーは、自社メディアが抱える読者やアーティスト、クリエイターとのネットワークといった強みを活かしたプランニングで、クライアントの課題を解決していくことが特徴です。

いわゆる「制作会社」でも「広告代理店」でもない、CINRAのクリエイティブチームのあり方。そのなかでプランニングを手がける竹中万季と剣持悠大に、CINRAにおけるアカウントプランナーとしての働きがいを語ってもらいました。

竹中万季

1988年生まれ。カルチャーウェブメディア『CINRA.NET』などを運営するCINRAに入社後、企業や行政とのさまざまなプロジェクトにおけるプロデュースやプランニング、編集などを担当。2017年9月に、自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティー『She is』を同僚と二人で立ち上げ、企画や編集などを担当している。

剣持悠大

1986年生まれ。映像作家としてフリーランスで活動しながら、CINRAのプランナーとして企業の課題解決を行うダブルワーカー。つくったものが「相手の人生を少しでも幸せにする企画」を心掛け、意味のないものはつくらない頑固者。

CINRAでプランナーの仕事をすることで感じた「前職との違い」

―CINRAに入社する前、お二人はどんな仕事をされていたんですか?

竹中:私も剣持も、もともとデジタルマーケティングを得意とする大手広告代理店で働いていました。

剣持:前職では、ぼくが1年先輩だったんです。先に竹中がCINRAに転職して、その2年後くらいにぼくは独立してフリーランスになりました。そのときに竹中から誘われて、いまはフリーで映像の仕事をやりながら、ダブルワークとしてCINRAでアカウントプランナーをしています。


左から、竹中万季、剣持悠大

―二人とも前職ではプランナーをしていたんですか?

竹中:私は最初、マーケティングの部署にいて、分析や情報設計などを担当していました。3年目からはウェブディレクターとして、キャンペーンサイトやコーポレートサイトなどの企画・制作を行っていましたね。

剣持:ぼくもマーケティングの部署を経験してから、課題を見つけて戦略をつくる、ストラテジックプランナーとして仕事をしていました。直接お客さんと会話しながら、企画提案をする立ち位置です。最後はクリエイティブの部署に移り、戦略的思考を活かしながらプランナーをしていました。

―ある意味、CINRAのアカウントプランナーと同じような仕事ということでしょうか。

剣持:そうですね。ただ、代理店の仕事って基本的に規模が大きいので、ぼくは企画までが仕事、制作会社がアウトプットのものづくりを担当する、という分業が主でした。それって、いま思えば当たり前のことなんですが、小さい頃から音楽をつくったり、大学で映像やウェブサイトをつくったりすることに心血を注いでいたぼくにとって、「最後のアウトプット=一番楽しい瞬間を他人に譲る!」というのがどうしても悔しくって。そんな思いもあり、関わったプロジェクトに対して「自分がつくった」と自信を持って言えなかったんです。それで7年勤めた後に、独立して「フリーの映像作家として全部やる!」という道を選ぼうと決めました。その後、竹中を通してCINRAの社長の杉浦からダブルワークでプランナーをやらないか? とおいしい相談をもらったので、いまの働き方をしています。


竹中:私がCINRAに転職した理由も似ているところがあって。前職では、何か施策を提案するときに、どうしても机上の空論のような印象を感じてしまっていたんです。これは自分自身が経験不足であったという部分ももちろん大きいのですが、プランニングをしたとしても、実際につくるのはこの制作会社にお願いしましょうとか、コピーライターをアサインしましょうとか、大枠のシナリオだけを考えている感じがしていて。

私は昔から雑誌やインターネットが大好きで、自分が伝えたいと思う情報を人に届けたいという思いがあり、編集者という職業にずっと関心を持っていました。でも、いざ就活となったとき、雑誌や本の編集だけにこだわらず、ウェブやデジタルの知見を活かしつつ編集に関わる仕事もできそうな会社を探して、デジタル系の広告代理店に就職しました。

前職では、編集に関わることができなかったんですけど、CINRAはウェブメディアをずっとやってきた会社だし、大学時代からCINRA.NETを読んでいました。ここなら自分の経験を活かせそうだし、学べる部分もあるんじゃないかと思って転職したんです。

―平たく言うと、二人とも自分でアウトプットするところまで、手を動かしてやりたかった?

竹中・剣持:はい!

企画からクリエイティブまで、一貫してものづくりに関わるプランナーの働き方とは?

―CINRAのアカウントプランナーは、企画だけでなく制作まで携わっているんですか?

剣持:そうですね。社内には編集者もいて、もちろん職能で分業もするんですが、書きたいときは自分でコピーも書きます。CINRAの編集チームには、素敵な視点を持ったコピーライターがいるので、商品の持つメッセージや価値が、消費者にちゃんと伝わる表現になるように一緒に考えることもあります。職能が違う人間同士で、ひとつのものを一緒につくっている感じがものすごく楽しいです。責任の範囲は広がりますが、その分やりがいがあります。

竹中:CINRAには編集者もデザイナーもエンジニアもいて、信頼できる人たちばかりなので、企画ごとに社内のさまざまな人に相談に乗ってもらいながら、どういうかたちで提案するとベストなのかを判断しています。

外部の会社にお願いすると場合によっては齟齬が生まれてしまうこともあるんですけど、社内だと直接コミュニケーションできるし、日頃いろんな話をしている仲間なので、10伝えれば100返ってくるんですよ。だからものすごくスムーズに仕事ができています。


剣持:同じアカウントプランナーでも、竹中ははじめにクライアントと顔を合わせたときの瞬発力がすごい。CINRAができるサービスを頭に並べながら、クライアントの前で風呂敷を広げて、その場で方向性を見つけてくるのが上手なタイプです。ぼくは逆にじっくり考えないといいものが出せないタイプなので、ゆっくりと具体的なアウトプットまでを企画するのが得意です。たとえばワイヤーフレームでも絵コンテでも、そのまま世に出て恥ずかしくない状態まで具体的に考えてから出します。なので、案件で求められることに合わせて、肩書を超えて、プレイヤーそれぞれの得意分野を掛け合わせながらやっている感じです。

―実際に働いてみて、CINRAの強みはなんだと思いますか?

竹中:自社で運営しているメディアが5つもあって、CINRA.NETに関しては15年以上も続いているので、それらで培ってきたネットワークは大きな資産だと思っていて。たとえばライターさん、カメラマンさんも、いろんなジャンルで経験値の高い方々とのつながりがあるし、アーティストさんやクリエイターさんとのネットワークもたくさんある。そこが弱いと、記事制作は編集プロダクションに、キャスティングはキャスティング会社にお願いしましょうと切り離してプランニングしなくてはいけなくなる。

でも、CINRAではデザインやエンジニアリングはもちろん、コンテンツもふくめて社内メンバーでつくれるので、クリエイティブへの落とし込みを想像しながらプランニングできるんです。さらに個性を持った自社メディアが5つもあるので、コラボレーションした企画にすればそれぞれの読者に情報を届けることもできる。そこまで含めて一気通貫でプランニングできるのは、他にはない価値なのかなと思います。

剣持:大手の広告代理店は得意分野を限定しないんです。あらゆるメディアを使って、どんな手段でもクラアントに提案できるのに対して、CINRAは得意じゃないことは提案しません。小さな会社の戦い方として、自分たちの強みである「コンテンツづくり」を起点にした提案をするようにしています。

なかでも、数多の記事をCINRA.NETのファンに届けてきた編集者がチームにいるのは大きいです。「こんな切り口のコンテンツがあれば読まれそう!」と、コンテンツ発信で企画ができていくこともあります。「コンテンツ・イズ・キング」の感覚をみんなが持っているんですよね。だから、戦略思考とボトムアップを行き来しながらプランニングができる。世の中の人に「つまらない! 時間を返せ!」と言われないものだけを、アウトプットできてるんじゃないかと思います。

竹中:CINRA.NETとか、HereNowとか、She isとか、自社メディアの強みがある程度認知されているので、その個性に対してクライアントから発注が来ることも多いです。「CINRAだったら、こういうことを提案してくれそう」という期待が最初からクライアントにあるので、受託の仕事であっても、下請けというよりはパートナーとして組ませていただいている感覚があるんですよね。

たとえば、5月に『SNS展 #もしもSNSがなかったら』というイベントを行ったんですけど、それはLINEモバイルさんのプロモーションの一環として、10〜20代の若い層をメインターゲットにして「SNSがあるいま」をテーマにした展覧会をつくるというものだったんです。

She isやCINRA.NETを通じてつながりを持っていたアーティストの方に作品を制作してもらったり、告知としてカルチャー層をターゲットにCINRA.NETやShe isで特集記事を展開したり、社内の強みをフル活用した企画として、うまく組み合わせられたんじゃないかなと思います。こういった提案もしやすいのは、他社と大きく違うなと感じます。


『SNS展 #もしもSNSがなかったら』

「『アウトプットまでこだわりたい!』というタイプの人に来てほしい」

―どういうタイプのプランナーが、CINRAで活躍できると思いますか?

剣持:やっぱり最後までつくりたい人かな。どんなに営業やマーケティングが上手でも、「アウトプットまで関わりたい!」と思わないタイプの人は、きっと違うんだろうなという気がします。それと、CINRAの行動指針のひとつに「その仕事が誰かを幸せにするという想像を止めない」とあるんですけど、仕事にそうやって向き合える人。

竹中:受託の仕事に慣れてしまうと、どうしてもクライアントとの関係性を気にしすぎてしまって、うまく進行管理して無事に納品することだけがゴールみたいになってしまうこともあるんです。そうするとアウトプットのクオリティーに対して、胸を張って自分の仕事ですと言えなくなってしまう。

せっかく一日の大半の時間を使って仕事をするなら、自信を持って誰かに言えることに時間を割きたいなと私は思っていて。それがCINRAではできるんじゃないかなと感じています。

剣持:あと、PRを経験している人が入ってくれると面白そうだなと思いますね。いまのCINRAには足りない部分なので。CINRAが得意なカルチャー感度の高いターゲットに対しては、喜んでもらえている深度も深いと思うんです。だけどそれが世の中全体に広がっていくようなことは、まだ得意じゃないと思っていて。PRの畑にいた人って、プランニングの考え方が根本的に違うと思うんです。その感覚の人と一緒に議論しながら企画がつくりたい!


竹中:マスに対するコミュニケーションの実績のある人がCINRAに来たときに、どういう展開が生まれるのかは、私もすごく興味があります。あと、CINRAはクリエイティブカルチャー層に響く仕事が得意なのは間違いないのですが、そうしたユーザー層について分析できたり、施策についていま行っているよりもさらに緻密に数字を追える人がいたらな、と。

プランニングは勉強中でも、マーケティングの知見を持っている人がいたら、クライアントワークだけじゃなく自社事業にも貢献してくれそうですし、もっと強いチームになる気がします。

剣持:そうですね。でも、マーケティングやPRだけじゃなくてもいい。いままで自分が培ってきた強みがある人であれば、それをベースにCINRAのカルチャーを掛け合わすことで、絶対に活躍できると思います。

オーナーシップを持って「本気」で提案を追求できるのが、CINRAのプランナー

―最後に、単純にCINRAに入ってよかったなと感じることは?

竹中:私はShe isを立ち上げられたことかな。いずれ自分でメディアを立ち上げたいという野望はあったんですが、絶対に一人じゃできないし、経験値も足りなかったから、難しいだろうなあと漠然と思っていたんです。

それがなんで実現できたのかというと、社内に信頼できる仲間がいたことと、編集やプランニングなど、メディアを立ち上げるために必要な経験を積ませてもらえたことが大きかった。

前職では自分でアウトプットまでやったことがないのに、制作物に対して「ちょっと違うと思うんです」とか、それっぽいことを言ってたんですけど……(苦笑)。CINRAでメディアの立ち上げを経験したことで、前よりも責任を持って意見できるようになったと思います。


―剣持さんは?

剣持:ぼくはフリーランスの映像作家として活動しながら、週3日、CINRAで戦略的思考で規模の大きい案件のプランニングやクリエイティブディレクションをさせてもらっています。そのわがままなダブルワークを許してもらえているということが、一番大きいCINRAへの感謝です(笑)。

CINRAでは、オーナーシップを持ってというか、任される範囲が大きいので、本気でやりたいこと、世の中に必要だと思うことを追求できるんですよ。それが本当に楽しい。

クライアントの課題を解決することと、見てくれる人の幸せにつながるクリエイティブを追求すること。その2つが両立するアイデアを考えて、アウトプットまでみんなで一緒になってつくる。それは、CINRAだからできることのような気がします。

いま剣持は、大規模プロジェクトにおける中心的なプランナーとして、クライアントとのリレーションを行っています。また、自身でも映像作家として、国内外の旅プロモーション映像や、MVなどを撮影しています。竹中はShe isの運営とそこからつながったクライアントへ、クリエイティブの提案を行っています。そんな型にはまらず個性を持ったアカウントプランナーをご紹介しました。

これまでの経験を活かし、カルチャーで世の中をよりクリエイティブにしたいアカウントプランナーを募集しています。ぜひWantedlyまたはCINRA.JOBからご応募ください。

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