【AE×CSクロストーク】展示会を成功に導いた、チームとしての絆。職種の垣根を越えて、当たり前に協力し合える社風とは | 株式会社クリエイターズマッチ
クリエイターズマッチは、フリーランスのデザイナーを中心としたクリエイターと協力し、インターネット広告を中心に企画・制作を行うクリエイティブ マネジメント カンパニーです。私たちは、「クリエイター...
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クリエイターズマッチは、全国のパートナークリエイターと協力し、インターネット広告の企画・制作から、業界課題を解決する自社プロダクト(SaaS)の提供までを展開するクリエイティブ・プラットフォーム企業です。
現在、私たちの事業は、AIという激動の波の中で大きな転換期を迎えています。
そんな中、2026年2月に幕張メッセで開催された『DX 総合EXPO 2026 春 東京』に出展しました。今回は、デジタル全盛の今、あえて代表自らが現場に立った展示会出展のねらい、そしてAI時代のクリエイターの在り方について、代表の呉に直接話を聞きました。
▼展示会出展プロジェクトメンバーの対談インタビューはこちら
当社は2011年から、制作進行管理ツールの『AdFlow(アドフロー)』を世に送り出しました。当時から私が抱いていたのは、クリエイティブが完成物(アウトプット)だけで評価されてしまうことへの強い違和感と、ある種の憤りでした。
1つのバナー、1つのデザインが生まれるまでには、クリエイターが数百回に及ぶお客様とのやり取りを重ね、膨大な試行錯誤を繰り返すプロセスが存在します。しかし、これまでの世の中の評価は、出来上がったものが良いか悪いか、という点に終始していました。その裏側にあるクリエイターの並々ならぬ努力や、なぜその表現に至ったかという論理的な思考の過程は、長い間ブラックボックスの中に置かれてきたのです。
プロセスが評価されないということは、クリエイターの専門性や労働価値が正当に認められないことと同義です。プロセスデータが正しく評価され、資産として溜まっていく仕組みを作らなければ、この業界に未来はない。そのような強い思いがあったからこそ、クリエイティブのプロセスをすべて蓄積できる『AdFlow』が誕生しました。
今、私たちが取り組んでいるのは、この思想をさらに上流へと拡張させることです。制作現場の効率化だけで解決できる課題には、どうしても限界があります。営業プロセスやプロジェクト管理といった経営に近い領域から、実際の制作という下流工程までを一本の線でつなぐ。これにより、単なる便利なツールを提供するベンダーではなく、企業の事業成長を支えるクリエイティブのプラットフォームへと進化しようとしています。
2025年にローンチしたプロジェクト管理ツールの『Task Relay(タスクリレー)』も、そのための重要なピースです。制作の前段階にある、なぜこのプロジェクトが動いているのかという意思決定のプロセスから可視化することで、初めてクリエイティブの真の価値が証明される。この一貫した思想こそが、私たちの事業の核にあります。
理由は大きく2つあります。
1つは、新しいサービスを拡張していくうえで、ユーザーの生の反応をいかに効率よく、かつ大量に収集するかという「市場調査」の側面です。もちろん、デジタル広告を運用して数字を追うことも重要です。ただし、数日間で数百名の方々と直接対話し得られる情報量は、画面越しで確認できる数値とは比較にならないほど濃密なものです。我々のサービスが今の市場にどれだけ求められているのか、その感覚を私自身が肌で感じる必要がありました。
そして2つ目が、「組織の一体感とプロダクトへの自信」を醸成するためです。営業やカスタマーサクセスのメンバーが現場の最前線に立ち、お客様の抱える課題に真正面から向き合う。自分たちが信じているプロダクトが、本当にお客様に刺さる瞬間をチーム全員で共有することに、大きな意義があると考えていました。
たくさんありましたね。実は今回の出展を通じて、当初想定していたクリエイティブ業界以外――例えば製造業や建設業といった、いわゆるものづくりの現場を持つ企業様からも多くの引き合いをいただきました。属人化した業務プロセスを可視化したい、誰が何をしているか分からない状態を脱したいという悩みは、業界の垣根を超えて共通しています。
こうした潜在的なニーズは、オフィスでデータを見ているだけでは見落としてしまいがちです。現場でお客様の熱量を直接感じ、確信を得たからこそ、次なる戦略に自信を持って投資ができるんです。
そこが今回の最大の収穫かもしれません。実は、展示会実施の直前に、ブースの設計とキャッチコピーを180度変えるという大きな決断をしました。
普通ならそうですよね(笑)。でもこれは、「今、世の中の人が最も困っているのは、機能の差ではなく情報の分散そのものではないか」という、日々の商談でお客様と対話する中で見えてきた核心をどうしても見過ごせなかったからです。 私が一方的に決めたことではなく、現場のメンバーと一緒に議論し、全員が「お客様の本質的な課題に刺すためには、今からでも変えるべきだ」と納得した上での軌道修正でした。
この急な方向転換に対しても、メンバーからはより良くするためのアイデアが次々と出てきました。役職や部門の壁を越えて、全員が「どうすればお客様の本質的な課題に届くか」という一点に集中して取り組む。その結果、当社のブースはエリアで一番の集客を記録し、通路にはみ出るほどのお客様に来場いただけました。
自分たちの手でプロダクトの価値を再定義し、その場で形を変えていく。この「自分たちで最適解を導き出した」という実体験こそが、私たちの組織にとって大きな自信になったと感じています。
AI活用において多くの企業が陥っている罠は、AIの導入ばかりに目が行き、その学習の土台となるデータが整っていないことです。AIを適正に動かすには情報の集約が必要ですが、現場での情報の分散こそがDXを阻む最大のボトルネックになっています。
当社は長年にわたり、「誰が、いつ、どんな判断を下して、制作物がどう変化したか」というクリエイティブの制作プロセスそのものを「行動データ」として溜め続けてきました。このプロセスの蓄積こそが、AI時代における最強のアセットになります。企業の文脈に沿った最適な制作工程や判断基準を導き出せるのは、我々のように実直にデータを蓄積してきたプラットフォームだけだと考えています。
正直に申し上げます。今は過去一番難易度の高い局面にあります。AIによって「作業」としてのデザインが代替されていく波は、抗いようのない時代の流れです。私たちが効率化を追求すればするほど、現場の仕事が奪われるのではないかという葛藤もあります。しかし、だからこそ今、当社の存在意義があると思っています。
私が考えている両立のあり方は、AIに代替される「作業」を徹底的に効率化し、クリエイターをより高次元な「創造」の領域へとシフトさせることです。単に手を動かす時間を減らすのではなく、浮いた時間で顧客の課題解決や本質的な価値創出に集中できる環境を作る。それこそが、新しい時代の『クリエイターが輝ける社会』の形ではないでしょうか。
当社は制作とSaaSの両輪で15年以上継続してきた業界のパイオニアです。AIを脅威として捉えるのではなく、それをどうプラットフォームに取り込み、クリエイターの価値を最大化できるか。その旗振り役を、これからも担い続けたいと考えています。
扱う領域が上流へ広がるにつれ、より幅広い知識と視野が求められるようになります。単に依頼されたものを作るのではなく、世の中を俯瞰し「誰が何に困っているか」という本質的な課題を見極められる人材になってほしい。そう願っています。
私には、一緒に働くメンバー全員に「AI時代でも生き残っていけるスキル」を身につけてほしい、そのために彼らを引き上げてあげたいという強い思いがあります。私たちが挑んでいるのは難易度の高い課題ですが、それを乗り越える経験は、個人の将来にとっても必ず不可欠な力になると信じているからです。
クリエイターズマッチは、一言でいえば「変化を前向きに楽しめる」会社です。既存の枠組みに縛られず、自分たちで議論を重ねて納得のいく答えを見つけ、即座に形に変えていく。そんな柔軟さとスピード感こそが、当社の強みでありカルチャーです。
激動の時代を楽しみながら、共にクリエイティブの未来を切り拓いていける仲間をお待ちしています。