前編から続き、CEOの矢島へのインタビューをお届けします。
後編では、今後の人材育成戦略や事業構想、そしてどんな人材と共に働きたいかを語って頂きました。
目次
ビジネス視点を備えたエンジニアへ - cococoが描く育成戦略
将来的には、事業継承等リアルな体験やつながりを丁寧に作り上げる事業を
テクノロジーを追求するだけでなく、現場に寄り添える人材を求める
ビジネス視点を備えたエンジニアへ - cococoが描く育成戦略
ー 先ほど、ビジネス視点を持つエンジニアの育成に力を入れたいとお話がありましたが、具体的にはどのような戦略を描いていらっしゃるのでしょうか?
はい、いくつか考えていることがあります。まず、ある程度の開発経験を積んだエンジニア向けには、経営学なども含めたビジネス研修を提供していきたいと考えています。技術スキルだけでは、お客様の本当の課題解決には繋がりにくいですからね。
そして、弊社の社員には、単に技術力が高いということだけでなく、お客様にどう向き合い、ビジネスパーソンとしてどう価値を発揮できているか、という点にプライドを持ってほしいと考えています。そのために、社員同士がそうした観点で率直にフィードバックし合える関係性を築いていきたい。お互いの成長のために、そういった建設的なフィードバックを自然に行えるような教育も取り入れていきたいですね
ー スキルだけでなく、マインドセットや文化づくりも重視されているのですね。具体的なビジネススキルの育成方法としては、どのようなものを想定されていますか?
座学の研修だけでは不十分だと考えています。実際のプロジェクト、つまりOJTの中で先輩から具体的なフィードバックを受けられる環境はもちろん重要です。将来的には、SESだけでなく受託開発の案件も増やし、社内でも多様な経験を積み、フィードバックを得られる機会を作っていきたいと考えています。
特に重要なスキルだと考えているのが、問題解決能力や仮説・論点思考力・ファシリテーション力です。技術を使って「何を」解決するのか、その本質を見極めつつ、チームメンバーやステークホルダーと建設的にコミュニケーションをとる力がこれからはより一層重要になると考えます。
ー 思考力だけでなく、コミュニケーション力も重視されているのですね。そもそも、なぜエンジニアやデザイナーにそういったビジネススキルが必要だとお考えになったのでしょうか?
実は、このビジネススキル研修の必要性を強く感じたのは、僕自身の経験が大きく影響しています。 エンジニアをやっていた頃、「もっとユーザー視点で考えてほしい」とか「事業視点で物事を捉えてほしい」とよく言われました。
ただ、具体的にユーザー視点って何なのか、事業視点を持つために戦略的思考や財務の知識がどう関わってくるのか、そういった体系的な知識がない中で考えるのは非常に難しかったんです。
その後、僕自身が徐々にビジネスサイドにキャリアを移していく中で、幸いにも様々な研修を受ける機会に恵まれました。財務のことだったら収益シミュレーションの作り方、問題解決やロジカルシンキング、戦略的な考え方、マネジメントや組織開発についてなど、多くのことを学びました。これらの知識は、エンジニア時代に知っていればもっと違う価値が出せたと感じることばかりでした。
ー ビジネスサイドでの経験が、エンジニア時代の課題感を明確にしたのですね。
振り返ってみると、エンジニアやデザイナーとして働いていた時には、こういった体系的なビジネススキルを学ぶ研修機会はほとんどありませんでした。少なくとも僕の周りにはなかったですね。
その結果どうなるかというと、技術力で評価されてきたエンジニアが急にマネジメント職を任された時に、求められるスキルセットが全く違うために、非常に苦労するケースが多いんです。中には、プレッシャーからメンタルを崩してしまうという話も残念ながらよく耳にします。
ですから、AIの発展によってエンジニアにビジネス視点が求められている、という時代の流れももちろんありますが、それ以前に、エンジニアやデザイナーがキャリアアップしていく上で、こうしたビジネススキルを学ぶ環境自体が圧倒的に不足している。だからこそ、私たちがその環境を作っていく必要があると考えているんです。
それに加えて、お客様やチームメンバーとの円滑なコミュニケーションのために、仮説思考、論点思考、そして議論を前に進めるファシリテーション能力も非常に重要になってくると考えています。これらのスキルを体系的に学べる機会も提供したいですね。
ー キャリア形成という観点ではいかがでしょうか?
継続的なキャリアアップを支援するために、コーチング制度の導入も検討しています。
例えば、性格診断などを活用して、社員一人ひとりが自分の特性を客観的、科学的に理解する。そして、それを踏まえながら、自分にとって最適なキャリアパスを描き、実現していけるような、そんなパーソナライズされた仕組みを作りたいと考えています。
将来的には、事業継承等リアルな体験やつながりを丁寧に作り上げる事業を
ー 現在構想を描いている、新規事業についても教えてください。
将来的には、オフラインでの事業展開を考えています。AIが進化すればするほど、逆に人間らしいリアルな体験やつながりの価値が高まっていくと思うんです。
ただ、僕たち自身にはオフライン事業の経験がないので、例えば事業承継、M&Aといった形で、既存の事業に私たちのITの知見などを掛け合わせて、新しい価値を生み出せないかと模索しているところです。
これは、エンジニアたちが経営を学んだり、活躍したりする場を作るという意味合いもあります。エンジニアが技術だけでなく経営も理解することで、より良いサービスやプロダクトが生まれると信じています。
ー エンジニアの可能性を広げる取り組みですね。まさに「cococo」の哲学が事業戦略にも反映されているように感じます。
そうですね。僕なりに色々と経験をしてきましたが、結局は「誰とやるか」と「目の前のことを丁寧にやる」ことが大切だと痛感しています。その思いを忘れずに、これからも着実に会社を成長させていきたいですね。
テクノロジーを追求するだけでなく、現場に寄り添える人材を求める
ー 最後に、矢島さんは、どんな人材にcococoの創業メンバーとして加わってほしいですか?
“技術を突き詰めたい人”というよりは、テクノロジーの力で事業や社会にインパクトを与えたいという志を持っている人に来ていただけると、私たちの価値観にフィットすると思います。
技術だけでなく、世の中の様々な事象の物事の仕組みや背景、なぜそれが成り立っているのかといった構造に興味を持ち、もっと知りたい、学びたいと思える方。そういう探究心のある方は、cococoのカルチャーにマッチしているかと思います。
私たちが目指しているのは、従来の“開発だけに詳しいエンジニア”とは異なる、新しいエンジニア像です。
ビジネスにもテクノロジーにも精通し、事業全体を見渡しながら開発に携われるエンジニア。そうした存在が、これからますます重宝されていくはずです。
ただ、まだこうしたチャレンジをしている会社はほとんどありません。だからこそ、私たちがその先駆けとなり、業界の“これからのエンジニア”を体現する組織を一緒につくっていける方に、ぜひジョインしていただきたいです。
どんなふうに育成していくのか、どういう環境を提供するのかなど、詳細は面談で直接お話できればと思っています。まずはお気軽にカジュアル面談でお話させてください!