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【開発日誌#26】AWSの転送料金について考えてみた


はじめに

 インフラチームの飯尾です。コムデのインフラエンジニアとして入社し2年ほどが立ちました。現在は、見積もりの作成から設計・構築・保守運用と幅広く対応しております。弊社でのインフラ構築は主にAWSを利用しており、今までにコーポレートサイトやSNSアプリ、Iot案件などの様々なインフラ構築に携わってきました。
入社してから今までにAWSを使ってきて感じたこと、特に今回は料金部分についてお話したいと思います。


AWSの料金体系

 AWSは従量課金制のサービスです。サービスは200近くあるのでどのサービスでどれくらいの料金がかかってくるのか計算するのはかなり難しいです。
AWS公式の料金計算ツールである「AWS Pricing Calculator」などありますが正直使いづらいです。。
よく使うEC2やRDSなどのコンピューティングサービスの料金体系は比較的にわかりやすいですがデータ転送量の料金は非常に読みづらく、また変動幅がかなり大きいため転送料金を計算せずに構築してしまうとあとから大変なことになってしまいます。


転送料金は高すぎる!?

 AWSを使っていると思っていたよりも料金が高いなどありませんでしょうか?それは転送料金が大きく影響しています。
例えば、AWSでCloudfrontとS3を使った動画配信サイトを作成するとしましょう。
1つ10分・容量が150MBの動画を試しにアップロードしたとします。その動画が何かしらの拍子に100万再生されたとした場合の金額を考えてみたいと思います。


CloudFront の東京リージョンでのデータ転送料金は1GBあたり0.114$です。(*2022年12月現在) この動画が100万再生した場合下記の計算になります。
0.114$/GB × 0.15GiB × 1,000,000 = $17,100  
今は円安なので1ドル=135円で計算します。
$17,100 × 135 = 2,308,500円

ざっと230万になりました!高い!なにも考えずにAWSで動画配信してこんな金額が請求されたら怖すぎますよね、この他にもストレージとして使うS3の料金や動画を別の形式にエンコードするときに使うElastic Transcoderの料金も考慮する必要があります。
商用的に使う場合には色々と制限はあると思いますがyoutubeに上げれば無料で利用ができます。
ですので動画配信などの転送量が多いサイトは世界的に有名なCloudFlareや弊社で作成した動画配信サービスの「Fletty」などの外部サービスを利用することをおすすめします!


AWS料金は使い方次第

 AWSは料金体系が複数ありサービス数が多く料金の計算をすることが難しいです。料金を下げるにはスポットインスタンス・リザーブドインスタンス・SavingPlan・Organizationや請求代行サービス会社を上手く使うなどコスト削減方法は無数にあります。
無料期間もあったりと料金に関しては知識の差がでる部分だと思いま。
最近ではCloudFront を通したデータ転送 (out) は1TB まで無料になるなど無料枠の大幅な引き上げが行われました!
EC2やECS,RDSなど触れるエンジニアは多くいますがどのサービスでどれくらいの料金が発生するのかある程度見積もることのできるエンジニアは少ないと思います。料金に関しては知識の差がでる部分ですね。

まとめ

 AWSはかなり使いやすく便利だが料金は比較的に高いのでインフラを構築する際はAWSだけではなく色々なサービスを掛け合わせることにより、より良いインフラ環境を構築することをお勧めします。

しかし、複数のサービスを掛け合わせることにより管理コストが膨れ、そこにかかる人件費や学習コストなどを入れると結局高くなってしまう場合もあります。
特に最近は便利なサービスが乱立していて選択肢も多く、どのサービスを使うか判断が難しいです。金額だけで判断せず長期的な目線・セキュリティ面・改修のしやすさ・運用にかかるコストなどを考慮して適切なサービス選定をしていくことがとても大切です!

コムデでは様々なインフラ案件を扱っております。
モダンな技術(ecs, fargate, amplify etc..)を使った環境で働いていきたい方はぜひカジュアル面談にお越しください!お待ちしております。

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