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クリエイター向けマーケティングの研修を受けてみた!-自分たちの独自性をつくるためのマーケティング戦略とブランド構築-

メンバー全体のスキルアップを目指し、定期的に行っている社内研修。様々な分野のクリエイターが集まるコムデではどのような研修が行われているのでしょうか。今回は講師に株式会社HONEの桜井貴斗氏をお迎えして行われた「自分たちの独自性をつくるためのマーケティング戦略・ブランド構築」についての研修の様子をお届けします。

入社後実案件に携わり、実際に制作をしながらノウハウを獲得する私たちの仕事ですが、時には足を止めて知識を蓄積していくことも必要です。

今よりもさらにクオリティの高い制作を行うために、日々自分の守備範囲を広くアップデートしていく、私たちの学びの様子をぜひ最後までご覧ください。

▷講師

株式会社HONE 桜井貴斗氏(Xアカウント:@LOCAMA_AT)

大手求人メディア会社で営業を経験した後、同社で新規事業の立ち上げに携わる。「売り手都合の営業スタイル」に疑問を感じていた矢先に、グロービズ経営大学院でマーケティングと出会う。

2021年に独立し、現在はクライアントのためのマーケティングやブランディングの支援などを手掛ける。地方に骨のあるマーケティングをミッションに、マーケティングの力で地方をもっと元気にすることを目指す。

HONE|日本の地方にマーケティングを実装する。
はじめまして、株式会社HONEです。まだまだ地方にはマーケティングが浸透していません。日本各地に骨のあるマーケティングを実装するべく、これからも地域の事業者さんへ伴走していきたいと思います。
https://www.hone.jp/


―そもそもマーケティングとは何か?

研修前半では、マーケティングの根幹を担う考え方をレクチャーいただき、桜井氏が手がけた実例をもとにマーケティングについて理解を深めました。

そもそもマーケティングとは、目標を設定し、以下の内容を設計・実行することです。

だれに……顧客・クライアント・取引先・利害関係者
なにを……価値(バリュー)・便益(ベネフィット)
どうやって……商品/サービス・体験の企画・製造・宣伝・流通・販売

商品とその周りの環境、そして時代の流れをよく分析し、思考し行動し検証すること。そこから課題に対する効果を得るために、短期的あるいは中長期的な施策の実行に移していくことがマーケティングです。

―地方を創生する具体的な事例

▽過疎地域のサウナ施設を通じて地域全体を盛り上げる

人口約60人の過疎地域にある温泉街にサウナ施設を作り、街を盛り上げるというプロジェクト。現在は年間で約30万人の観光客が訪れているが、それをサウナを通じて今後どう増やしていくか実例をご紹介。

〈課題〉
地方都市から山道を3時間かけても「行きたい!」と思えるサウナを考える。

〈考察〉
当該県には既に聖地化しているサウナ施設があり、新規参入のサウナに3時間かけて行く人は現実的に少ない。その中でどう差別化し、アクセスの壁を乗り越えられるのか。

大きく競合と異なり、時代の流れにも沿っている部分としては貸し切りタイプにして森の中でのプライベート時間を楽しんで貰える施設にしたこと。また、プロモーションをほとんど打たずにクラウドファウンディングとYouTuberを起用したPR戦略を行ったことで、広告費を限界まで抑えながら最大限の効果を発揮しました。

マーケティング戦略ではターゲットや商品、PR戦略などがしっかりと練られている必要があります。誰にどんなものをどうやって届けるのか、伝えたい部分がどうしたら「伝わる」のか考えます。コンセプト設計は意外にも一番最後に行います。販売する立地や競合の動き、利益予測を鑑みてプロジェクトのコンセプトを考えます。

このようなプロセスは早くて約3ヶ月、長くて約半年をかけて形にしていきます。

―自分たちだけの強みを把握し、それらを根拠立てる

研修後半では、実践的なワークとして自分たちだけの強みである「バリュープロポジション」を明確にしました。こちらのメンバーはコムデの価値について、自分が提供できる価値・顧客が望んでいる価値・競合が望んでいる価値という3つの側面から考察しています。

様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まるコムデの多様性や、コストを抑えスピード感のある制作を依頼した顧客の要望、凝ったアニメーションや長期的な制作といった競合の持つ価値から、参加メンバーでコムデのバリュープロポジションを思案しました。


―研修を受けたメンバーの声

具体的な事例を交えてマーケティングを学ぶ今回の研修で、メンバーはどんなことを感じたのでしょうか。

・SOSに近い状態から依頼を受け、会社を立て直すのに長い時間をかけた上でデータ分析・コンセプト立案〜という一連の流れが根本的な課題解決に繋がっているように感じた。

・コンセプトを主軸としてしっかり定めるのは重要だと実感した。同時にデータを見る力は自分の中でも養っていく必要がある。

・自分自身は分析をしているつもりでもまだまだぼんやりしたまま進めて後々修正ということがある。様々な項目について、しっかりと詰めて分析してコンセプトを明確にすることで自ずと課題に対するアプローチも見えてくるのではないか。

コムデのメンバーの中でも特にディレクターやデザイナーは、各企業・団体の課題解決を担う中心となる役割を果たす必要があります。ただ依頼された部分だけにフォーカスするのではなく、その全体像を見ながら総合的に課題を解決していくことが理想とされるので、今回の研修がメンバーに与えた影響はとても大きいです。

―マーケティングで世の中を動かしていく

クライアントから依頼が来る段階では「何をしたらいいか」というところまではわかっていないことがほとんど。すごくいいものを作っているのに知られていない、単純に利益が出ない、など様々な課題を抱えたクライアントと一緒に商品にとって最適な方法を考えるというプロセスは私たちコムデの制作とも大いに通づる部分がありました。

マーケティングの過程にもあった思考・行動・検証というプロセスはどんな仕事においても組織の土台となる。まずは自分たちの良い商品を知ってもらい買ってもらう、実際に使用/体験し、その先で消費者がその商品を好きになってくれるのです。

コムデでは今回登壇いただいた株式会社HONE 桜井様の研修を受け、MISSION/VISION/VALUEをより良いものへと革新させるプロジェクトを進めています。

一つ一つの案件で各クリエイターがクライアントと共に課題を解決していくように、私たちもコムデという会社自体のコンセプトをさらに強固なものにし、より良い環境へ常にアップデートしていきたいと考えています。少しでも興味がある!と思った方はぜひカジュアル面談にご参加ください😊

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