「“すごい人”じゃなくても、世界は変えられる」 ──新入社員が語る、“プロフェッショナルの途中経過” : 新入社員インタビュー Vol.2
好奇心というパスポートを手に、ふたりは国を越えてarcbricksにやってきた。
言語も、専門も、過ごしてきた文化も違うけれど、目指す先は同じ——
「自分にしかできない、プロフェッショナルのかたち」を見つけるために。
arcbricksは「データとAIのプロフェッショナル集団」であることを掲げるスタートアップ企業。
けれど、そこに集まるのは最初から“プロ”だった人ばかりではない。
今回紹介するのは、台湾出身のJonathanさんと、中国・マカオ出身のSandyさん。
異なるルーツを持つふたりが、日本という新しい環境で、arcbricksという“未知”に飛び込んだ理由とは?
その内側にある、静かだけれど確かな意志に迫る。
■インタビュイー
Jonathanさん(写真右)
台湾の国立台湾大学で国際ビジネスを学び、アメリカのコーネル大学で情報科学の修士課程を修了。在学中のインターンでは、ブランディング戦略やデジタルトランスフォーメーションのリサーチに携わる。ゼロショット推薦システムの開発や、Databricksを用いたRAG(Retrieval-Augmented Generation)システムの構築など、データサイエンス領域の複数プロジェクトを主導。またフリーランスの作曲家としても活動しており、ギターやピアノを使ったジャズを中心に幅広いジャンルを手がける。
Sandyさん(写真左)
マカオの高校を卒業後、イギリス・Imperial College Londonで物理学の学士号を取得。在学中のインターンでは、データエンジニアリングやAIリサーチ、教育系プロジェクト、アートギャラリーでの企画業務など、幅広い分野を経験。ガラス破損検出や太陽放射データの解析、マイクロプロセッサを用いたフィットネスゲーム開発など、実践的な技術に触れてきた。
目次
01|“好き”の数だけ、道はある
02|「多様性」は、知識より先にやってくる
03|「ここなら、“まだ途中”でも許される」
04|プロフェッショナルの“途中”で見つけたいもの
05|arcbricksって、どんな会社ですか?
01|“好き”の数だけ、道はある
──まずは、これまでの歩みから教えてください。
Jonathan:台湾の大学では国際ビジネスを専攻していて、アメリカでは情報科学を学びました。最初は社会学に進もうとしていたんですが、もっと広い視点で物事を分析したいと思って情報科学にシフトしました。
──ビジネスから社会学、そして情報科学へ。けっこう振れ幅がありますね。
Jonathan:小説も好きだし、音楽もずっとやってきたんです。ギターやピアノで作曲もしていました。特にJazzが好きで、フリーランスで曲を作ったこともあります。興味の幅が広すぎて、逆に自分の将来を決めきれない時期もありました。
Sandy:私はマカオの高校からイギリスの大学に進学して、物理学を学びました。高校のとき、学校がすごく嫌いで…遠くの国に逃げたいって思って(笑)。
──イギリスではどうでしたか?
Sandy:カルチャーショックがすごかったです。英語は10年以上勉強してたけど、アクセントが違うだけでかなり聞き取りづらい。食べ物も全然違うし。でも向こうの人たちは、みんな「好きなこと」を真剣にやっていた。それで自分ももっと自由に進んでいいんだって思えるようになりました。
02|「多様性」は、知識より先にやってくる
──海外で暮らしてみて、大変だったことはありますか?
Jonathan:アメリカでは特に差別はなかったです。英語が話せたのもあるけど、それ以上にいろんな人の価値観を聞くのが面白かった。自分の中の前提がどんどん壊れて、新しい視点が入ってきて……社会学を学びたいと思ったのも、その影響が大きいですね。
Sandy:イギリスは意外と優しかった。でも、日本に来てから家を借りるときに「外国人だから難しいです」と言われることがあって、ちょっとびっくりしました。
──女性としてSTEM(科学・技術・工学・数学)分野に進む中での困難はありましたか?
Sandy:アジアでは「女の子が物理学やってるの?」って言われたこともありました。でもイギリスに行ってみたら、女の子もたくさんいたし、むしろお互いに助け合う感じで心強かったです。自分の中にも無意識の偏見があったんだと気づけました。
03|「ここなら、“まだ途中”でも許される」
──arcbricksに入った理由を教えてください。
Jonathan:大学では商学や社会学、そして情報科学を学んできたんですが、日本文学にも関心があって、いつか日本で生活してみたいという気持ちがありました。arcbricksは、多様なバックグラウンドを持つ人でも歓迎してくれて、自分の得意なことと新しいスキルの両方に挑戦できる環境がある。ここでなら、新たな領域にも安心して飛び込めると思ったんです。
Sandy:私は東大のサマースクールに参加したことがあって、そのときの経験がとてもよくて。日本はイギリスよりも静かで、居心地がよかったんです。arcbricksに入ったのは、「ここなら“まだプロじゃない自分”でも成長できる」と思えたから。
04|プロフェッショナルの“途中”で見つけたいもの
──これから、どんなプロフェッショナルを目指したいですか?
Jonathan:これまでのいろんな経験──ビジネス、社会学、音楽、そして情報科学。それらを組み合わせて、将来のプロジェクトで価値を出せる人になりたいです。arcbricksでは毎日新しいことを学べているので、この環境でどんどん経験を重ねていきたい。
Sandy:私は、AIテクノロジーはとても強い力を持っていると思っています。良い影響も悪い影響も与えうる。だからこそ、物理学で得たデータ分析の視点を活かして、ちゃんとその“力”を理解して、良い方向に活用できるプロになりたい。
──門脇さん(CDE)にも近い思想ですね。
Sandy:そうかも。Frameworkをつくることも含めて、「問題を解く人」ではなく「問題を解くための仕組みを設計する人」になりたい。ツールの限界を知って、それでも前に進める力を持ちたいです。
05|arcbricksって、どんな会社ですか?
Jonathan:プロフェッショナルがすでに完成してる人じゃなくて、「プロフェッショナルを目指す人」に向き合ってくれる会社。
Sandy:うん、“途中”を許してくれる会社だと思います。 わからないことを「わからない」と言えるし、それをちゃんと見て、育ててくれる。だから、安心して挑戦できる環境です。
arcbricksには、プロフェッショナルになりたいすべての人に向き合うカルチャーがあります。
あなたの“まだ名前のついていないプロフェッショナリズム”を、ここで育ててみませんか?