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サービスの大通りで勝負する!ユーザーの課題解決と向き合い続けた 取締役 前田卓俊氏の話

略歴:高校卒業後、医療系のシステムインテグレータに就職。その後、スタートアップ企業だった株式会社Labitへ入社。取締役CTOに就任し、大学生向けアプリ「すごい時間割」の開発を手掛ける。事業譲渡が決まり退任後は、株式会社クックパッドへ転職しレシピの会員登録サービスをメインとしたサービス開発に携わる。その後同社内の「トクバイ」へ転籍。2016年7月にMBOで分離独立をきっかけに、株式会社トクバイのCTOに就任。その後、社名を株式会社ロコガイドと改め、翌年上場。
2021年に旧くふうカンパニーと経営統合ののち、くふうグループの事業会社となり現在に至る。エニマリには、2022年10月よりジョイン。


最も重視しているのは「誠実さ」

ーー 前田さんは、いつも周囲を萎縮させずとてもフラットというか、話しやすい雰囲気を作ってくださいますよね?コミュニケーションをとる際に、気に留めていることや大切にしていることはありますか?

最初のマネジメント体験が、常に自分よりも10~20歳年上だったり、自分より経験も年齢も上の方とご一緒することが多かったので、接する時の誠実さを何より重視することが根付いているように思います

そういう雰囲気を意図して出そうとしているわけではありませんが、対面であれ、複数人であれ、まずは相手に最大限のリスペクトを持って誠実であることを重視した結果かもしれないですね。


サービス作りで重視していること

ーー 今までの経験から、現在のサービス作りへ活かされていると感じることはどんなことですか?

「ユーザーのコアニーズ、本質的な課題にどれだけまっすぐで高品質なサービスを提供できるかが全てだ」という感覚を今までの経験の中から得られたのは大きいと思います。

今まで様々な機能開発/プロダクト開発に携わってきました。開発を始めたての頃は目の前に見えた課題に対して取り組むことが多かったです。エニマリで例えるならば、結婚式の選び方を学べるであったり、見学のメモが取れる機能などでしょうか。

なかなか結果が出ない中で試行錯誤をするうちに、大きく結果が動く施策はサービスが解決したいユーザー課題に真っ直ぐであることに気づきました。

これも例えるなら「自分が気に入る結婚式場と出会いたい」「結婚式場の違いが分かりづらい」といった課題に対して、1番選びやすいと胸を張って言える結婚式場検索機能を作るといったアプローチです。

これを「サービスの大通りで勝負する」と言うことが多いです。町中を想像してもらうと分かりやすいのですが、大通りにはたくさんの人が集まっていることが多いと思います。まずは大通りが街の特徴やユーザーの求めることに合致をしないと、全く人は来てくれないと思います。大通りを磨き込み、そこで発生したたくさんのニーズに細やかに応えていくこと。私達のサービスにとっての大通りは何かを考え抜くことを常に意識しているのですが、これは過去の経験から育まれたものだと思います。



とにかく事業、サービスを伸ばしたい

ーー 過去には「トクバイ」のCTOも務められていますが、その際にサービス作りの企画にもがっつり入り込んでいらっしゃいますよね?別のポジションの方が牽引する選択肢もあったと思うのですが、そのあたりはいかがでしたか?

はい。いくつかの職種を兼任しているかのような珍しいキャリアかもしれませんが、スタートアップならこんなケースも珍しくないのではないでしょうか?

「すごい時間割」を作っていた時も、今思い返すとすごく拙かったのですが、代表や仲間たちとサービスやプロダクト設計から共に考え、システム設計もしていました。ファーストキャリアがシステムインテグレータで医療部門の立ち上げを行っている最中での新卒入社、セカンドキャリアがスタートアップのCTOと、キャリアの早い段階で「なんでもやらないと前に進めない」環境で揉まれ続けたので、良くも悪くも役割を超えて動く所作が身についているのだと思います。良いサービスを作る、ユーザーのためになるような事業を作るといった目的達成のために役割を拡張して行ったら自然とそうなっていたという感覚です。

シンプルに「事業サービスを伸ばすこと」が僕として実現したいことなので、エンジニアリングを通して事業や会社の成長を形作っていけると嬉しいなと思います。


エニマリの伸びしろとは?ジョインした時の構想

ーー 前田さんが、エニマリへジョインしようと思ったきっかけは、どんなことだったのでしょうか?

就任の話をいただいた上で、サービスの伸びしろと、オフラインの事業も含めた体験づくりにトライできることが面白そうだなと考えました。

今まで沢山のユーザーさんの結婚式、お祝いをサポートしてきたであろう「みんなのウェディング」を始めとして、自社での結婚式プロデュース事業、ドレスセレクトショップなど、結婚式に関わるサービスをオンライン、オフライン双方で提供しています。これらをデジタル、技術の力を使ってより良い姿にアップデートしていけるか、貢献できることがあるのではないかと思ったことが理由です。

Generative AIの登場という昨今の大きなイベントを通して、よりトライできる可能性は広がったと実感しています。

例えば、「みんなのウェディング」内の口コミを要約して見せたり、検索結果に応じて、その結婚式場の特徴をうまく表出させることなど、従来では膨大な開発工数が必要だったことも、現在のリソースで実現の可能性も見えてきました。

従来のオンラインでのユーザー体験とAIの技術をどうシームレスに接続・インストールするかについては、早めに答えを出さなければと思っているので、沢山の試行錯誤を重ねていきたいです。


ーー 先日の全体朝会でも、このお話は前田さんがプレゼンされていましたね!くふうカンパニー内でもChatGPTの話題も尽きませんよね。

技術を用いて新たな体験を作っていこうと思った時に、事業やサービスを支えている土台が非常に大切です。「みんなのウェディング」には、結婚式場の口コミや費用明細と言ったコアとなるUGC(User Generated Content=ユーザー生成コンテンツ)が、創業以来の哲学を引き継いだまま、ユーザーから信頼を得られる質を維持して集積されています。

そのコアがしっかりしているからこそ、新たな結婚式選び、結婚式づくりを実現しうる可能性があると考えています。

結婚式の新しいカタチの提案をユーザーさんに届けるためにやれることも沢山あるでしょうし、1~2年後に「振り返るとサービス良くなってるね」と胸を張って言えるように頑張っていきたいです。

シンプル、結果にフォーカスする

ーー なるほど。前田さんの組織作りについて教えてください。

組織のディテールについては本部長にお任せしているので、自分は技術を追い求めるというよりもより良いユーザーの体験を作る事業戦略に、開発部をどう接続させていくか、貢献するための課題・問題設定が使命だと思っています。

シンプルに言ってしまえば、カップル全員に1番支持されるサービスであるためにはどうすればいいのか、結果として利用者数や利益を増やすためにどうすればよいのか?単純に作る物量を増やすのではなく、1人当たりの生産性を高めることにフォーカスして適切に価値や結果が生まれる土壌づくりが大切だと考えています。健全なものを追い求めていると、これらの数字が伸び、本質的な価値も伸びていくからです。

エンジニアとしては、特定のプログラミング言語や技術そのものを高めるよりも、ユーザーが便利だと思うものを作り上げられる人が育つような環境を作っていきたいと思っています。もちろん下支えするものとして技術は重要なのですが、本質的な価値を追い求めることによって得られる経験とその経験値は何事にも代えがたいと実感しているので、良いサービスやプロダクトがもっとたくさん生まれる組織を目指していきたいです。

どれだけの沢山の人に喜んでもらえるかという、本質的な生産性を高めていきたいですね!

どれだけユーザー、クライアント、生活者の「課題解決総量」を上げていけるか

ーー それでは、最後に興味のあることやこの先実現したいことを教えてください。

取り組む領域に対してサービスの最善な状態を作り、業績を上げて、胸を張って居られる状況を作っていきたいです。課題解決に繋がっているか?どれだけ自分も繋がっていけるのかということに、チャレンジをする時だと思っています。

それは、数字を作ることが大目標ではあるものの、くふうカンパニー代表の穐田さんがいつも言っている「大事な人におすすめできる」という基準でいかに良いサービスを作って行けるかだと思っています。

それを生み出していくために、ずっと追い掛け続けることかなと思います。


ーー 前田さん、とてもお忙しい中ありがとうございました!

エニマリでは、「結婚を祝う新しいカタチ」を叶えるための、ユーザーファーストな新しいサービスを企画中です!興味を持ってくださった方や一緒に業界の課題解決にチャレンジしたい!と思った方は、ぜひお話しましょう。お待ちしております!


エニマリ採用情報
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