「最近、政治家の方に握手を教えてもらったので、やってみてもいいですか?」
オファー面談のあとの食事会を終えて解散する間際。
二葉さんがそう言って、突然両手で私の手をガシッと掴んで、こちらの目をまっすぐ見つめてきました。
その瞬間に、「あ、この人たちと一緒に働けたら、絶対楽しいわ」と私はカエカに入社することを決めました。
——という話を、これから書きます。
大阪校でスピーチトレーナーをしている本間雄大(ほんまかつひろ)です。
書き始めたら長くなったので、興味があるところだけ読んでください。
本間雄大 / スピーチトレーナー・CRチーム リーダー
大学受験予備校での講師・教室運営を経て、教育事業会社にてプログラミング教育・人材育成領域のコンテンツ企画制作を担当。
通信制高校向けデジタル教育事業の立ち上げや、AI・データサイエンス研修の設計などを手がける一方、これまで500名を超える受講生のメンターとして学習支援・キャリア支援に携わる。
教育現場で多くの生徒や教員を支援する中で、「AI時代だからこそ、自分の言葉で人を動かす力が求められる」と実感し、スピーチトレーナーとして株式会社カエカに参画。
簡単に自己紹介
関西出身で、これまでずっと関西で過ごしてきました。下の名前は「雄大」と書いて「かつひろ」と読みますが、初見で正しく読まれた記憶があんまりない名前です。とても気に入っています。
小学生の頃に友人に勉強を教えていたとき、「本間の説明は先生よりわかりやすい」と言われた原体験があり、そこからずっと人に何かを教えたり、伝えるのが好きになりました。
キャリアを振り返ると、大学受験予備校の講師、プログラミングスクールの教材開発、社会人向けAI研修の作成・販売、中高生向け情報教育事業立ち上げなど、お客様の年齢に幅はあるものの一貫して「教育」に携わってきました。
6年半いた会社を辞めた話
前職は社会人向けのプログラミングスクールを運営している会社にいました。社員90名くらいの頃に入って、最大600名規模まで急拡大し、コロナで一気に業績が悪化。そこからなんとか挽回しようともがき続けてきた、そんな6年半でした。
運よく様々な役割を任せていただく機会に恵まれましたが、気がつくと毎回「1から何かを作る」仕事をやっていました。
転職を考えたきっかけは、結構あるあるな話です。1年を振り返ったときに「あれ、自分、去年とそんなに変わってないな」と感じたこと。関わるプロジェクトは変わっているはずなのに、自分自身は変わっていない感じがしたんです。
それでも、酸いも甘いも経験した会社を一人で「辞めます」と決めるのはなかなか難しくて、踏ん切りがつかないまま3ヶ月が過ぎました。
最後に背中を押してくれたのは、当時いちばん信頼していた上司の一言です。
「本間さんなら、もっと他にあると思う」
聞いた瞬間、「やっぱりそうですよね」とすんなり受け入れている自分がいました。振り返れば、上司にそう言ってもらいたくて相談しに行ったんだろうなと思います。
なぜカエカだったのか
転職活動で私が最も優先順位を高く置いていたのが、「大好きな大阪で仕事ができること」でした。
ただ、これがけっこう難しい。大阪はそもそもスタートアップの絶対数が少ないし、あったとしても「法人営業3年以上」みたいな求人が多くて、自分のキャリアではエントリーすらできないものがほとんどでした。
そんな中でカエカを知ったのは、PIVOTで代表の千葉さんが出ている動画です。YouTubeのおすすめにたまたま流れてきました。
動画をみて率直に感じたのは、「話し方教育って初めて聞いたけど、ちょっとおもろそうやな」
ただ当時は東京にしか事業所がなかったので、ご縁はなさそうだなと思っていました。
それから少し経って、前職が同じだった辻本さん(拠点が違ったので面識はありませんでした)が「kaeka大阪校の立ち上げメンバー募集」とFacebookで投稿しているのを偶然見つけたんです。
「へぇー、大阪に拠点できるんや」
普段の私なら自分からメッセージを送ったりは絶対にしないのですが、そのときは気づいたら辻本さんに「話を聞かせてほしい」とMessengerでメッセージを送っていました。
「話し方」という領域に納得した
カジュアル面談で「将来的には話し方教育を義務教育に入れたい」という話を聞いたとき、「めっちゃいいな」と素直に思いました。
教育畑にいた中で、自分の原体験になっているエピソードがあります。
前職でライフコーチとして担当した、40代後半の受講生の方とのやりとりです。
その方は介護職からエンジニア転職を目指していて、最初は別のメンバーが担当していました。ただ初日にそのメンバーの言動が気に入らなかったということで、急遽、私が担当を引き継ぐことになったんです。
正直、関わり始めはちょっとやりづらい方でした。
それでも「この人はどうなりたいんだろう。そのために今の自分がしてあげられることは何だろう」と考え続けて、本気で向き合いました。
結果、エンジニア転職自体は叶わなかったのですが、卒業のときに長文のメッセージをいただきました。
「90万円払ってでも本間さんに担当してもらえてよかった。あなたに出会えたから、この受講料を払った価値がありました」
と書いてあったんです。
コロナ禍で直接は会えず、メッセージで届いた言葉でしたが、これを読んだときに「この瞬間のためなら何でも頑張れるな」と思いました。今でも、自分が教育の仕事を続けている理由のいちばん奥にあるのは、多分これです。
前職でプログラミングやAIみたいなテクノロジースキルを習得する支援をしてきた中で、ここ数年のAIの伸びを目の当たりにして、考えが変わった瞬間がありました。
「テクノロジースキルを身につけることよりも、人に対して自分の考えを自分の言葉で語れるようになることのほうが、これからは重要になる」
テクノロジー教育の業界にずっといて、肌で感じた発見でした。AIにいろいろ任せられるようになったからこそ、これからの時代に人間が伸ばすべきなのは"話す力"のほうだ、と。
カエカがやろうとしていることは、自分の考えとかなり近いなと感じました。
最後に決めたのは「人」だった
領域には納得していたものの、選考が進むなかで、内心では別の会社に行こうかなと気持ちは傾いていました。そちらの提示年収がかなり高かったんです。
そんな状態でオファー面談を終えたあとに、食事会に誘ってもらったんです。
話していく中で「いい会社やな」と感じつつも、「さすがに条件差がありすぎる…どう断ろうか」と思いながら店を出ようとした、そのタイミングで、冒頭に書いた政治家握手が来ました。
普通に考えたら、オファー面談後の別れ際の場面で突然「最近、政治家の方に握手を教えてもらったので、やってみてもいいですか?」と握手を繰り出す人ってバグっています。
「ぜひ一緒に働けたら嬉しいです。またご連絡お待ちしています」と無難に済ませることもできるのに、あえてそうしない。
その瞬間に、「重要な場面でこういう賭けに出られる人と一緒に働くのめっちゃおもろそうやな」と感じ、一気に気持ちがカエカに傾いていきました。
もう一つ印象的だったのは、当時東京から大阪に異動してきたばかりの寺本さんに「なんで大阪に異動しようと思ったんですか?」と聞いたとき、まっすぐな目で「最強になりたいからです」と返ってきたこと。その目に嘘がなくて、率直に「いいな」と思いました。
入社して感じたこと
カエカに入って強く感じたのは、「困ったときにみんなで乗り越える」というカルチャーが、思っていた以上に自然に染み付いていることでした。特に立ち上げフェーズの大阪校チームはこの傾向が強いですね。
つい先日、コミュニティイベントの企画運営をしたときの話です。私はトレーニングが立て込んでおり、当日朝までほとんど準備ができていない状態で本番を迎えました。
司会も他のメンバーにお願いしようか迷ったのですが、進行の全体像が自分の頭にしかない状態だったので、「これは自分でやるしかないな」と覚悟を決めました。
「もっと前もって準備しとけばよかった…」と過去の自分を恨みつつ、それでも「まあ自分なら何とかできるやろ」という謎の自信と、「困ったら大阪校のメンバーが絶対助けてくれる」という確固たる信頼があり、乗り切ることができました。
イベント本番では大阪校のメンバーが、グループワークでの参加者の誘導を気づいたら回してくれていたり、ワーク中に手が止まっている参加者に積極的に声をかけてくれたりと、頼まなくても次々と先回りしてくれました。結果、イベントの満足度はかなり高くなりました。
自分一人だったら、絶対に回しきれなかった現場です。
完璧主義で、念入りに準備してからじゃないと動けないタイプだった自分が、カエカでいちばん変わったのはここだと思います。
スタートアップでは、十分な準備時間がないまま本番に飛び込む場面の連続です。最初は「もっと考える時間がほしい」「もう少し詰めてからじゃないと動けない」と思っていましたが、メンバーが普通に飛び込んでいくのを横で見ているうちに、だんだんと自分も「とりあえず行ってみるか」と動けるようになっていきました。
今では「なんとかする力」がかなりついたと思います。これは前職にいた頃の自分には絶対なかった感覚です。
これから大阪校でやりたいこと
直近の野望は、「関西で話し方教育を当たり前にすること」です。
「関西人は面白い話ができる」「関西人は話すのが得意」のように思われがちです。実際、面白い話に触れる機会が多い場所だとは思います。ただ、それと「ビジネスやフォーマルな場で、伝えたいことを、伝えたい順番で、伝えたいトーンで話せる」かどうかは別の話です。
そこに切り込んで、関西で話し方教育を届ける価値は、想像以上に大きいと考えています。
そのために大阪校は「成功体験を積める場」でありたいと思っています。
最初は声も手も震わせながら、話が止まると「すみません」と連発していた受講生が、半年後にはジェスチャーをつけてステージで堂々と話している、そんな景色を、大阪校の現場で実際に何度も見ています。
数年後、会社として「第二の地方拠点を立ち上げよう」という意思決定ができる、それくらいの成功モデルケースに大阪校がなっていたら理想だなと思っています。
一緒に働きたい人
「素直な人」と「自分で役割を見つけて動ける人」と書くと月並みなのですが、本気でこの2つです。
立ち上げフェーズにおいては、これまでうまくいっていたやり方を一旦捨てなければいけない場面が多くあります。
前職のやり方を頑なに守ろうとしすぎると、いろんな場面で詰まります(自分もそうでした)。
これまでに結果を残してきた自負がある人ほど、これまでのやり方を脇に置いておく難易度が上がる。そこを素直に置ける人は、すごく早く環境に馴染むと思います。
「自分で役割を見つけられる」については、自分の入社直後の話がいちばん近い気がします。
私はスピーチトレーナーの研修を受けながら、「自分ならこう伝えるな」「この順番だと伝わりづらいな」と感じる瞬間がいくつかありました。そこで、研修の受講側でありながら、勝手に研修の設計側にも首を突っ込んで、フィードバックや提案をしていました。
別に頼まれたわけではありません。ただ、当時の自分がやれることをやるとそれになる、という話で、こういう動きが自然にできる人は、楽しく働けると思います。
逆に、合わないかもしれないなと感じるのは、「他人の成功を心から喜べない人」と「自分の成長が一番のモチベーションになっている人」です。
カエカは、誰かの成果を自分のことのように喜べる人がほんとに多いです。他人の成功を心から喜べない人は働きづらいと思います。
また、当たり前ですが、会社は成長したい人が成長するために存在するのではありません。
時には自分の成長に直結していなさそうな仕事もやらなければならない場面があります。そこで「成長したいので他の業務をやらせてほしい」という方は合わないです。逆に目標を達成するために泥臭く何でもできる方は成果を出しているなという印象です。
最後に
「大阪で、スタートアップで、裁量を持って働きたい」
そんな人にこそ、カエカ大阪校を知ってほしいです。
立ち上げ期だからこそ任せてもらえる範囲は広いですし、何より一緒に働く仲間が面白い。私自身、転職活動で大阪を譲らなかった結果、ここに辿り着けて本当に良かったと思っています。
少しでも気になる方がいたら、まずカジュアル面談で話せたら嬉しいです。
(政治家握手をやってほしいと言ってもらえれば、二葉さんにこっそり頼んでおきます。)
今回は 本間さん にお話しを伺いました。最後までお読みいただきありがとうございます。
カエカ では、選考へ進んでいただく前に、カジュアル面談を設けています。実際の仕事内容や働き方など、対話しながらお伝えさせてください。カジュアル面談でお会いできることを楽しみにしています!(採用担当)
▼カジュアル面談の応募はこちら!