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【shabellを深掘る!vol.9】あくまで辞めることが目標⁉神谷さんってどんな人?

個性あふれるメンバーが働くshabell。
働く一人ひとりにフォーカスを当てて、shabellをもっと知るための企画です。
新人学生インターンでライターの櫻田と一緒に、shabellがどんな会社なのか、どんな人が働いているのか、探っていきましょう!

9回目となる今回は、神谷さんに取材しました。ラッパーとしてもご活躍されているらしく…⁉どんな考え方を持っているの?両立のリアルは?今回も深掘りしていきます!

できるだけ自分をフラットな状態に

―まず、業務内容について教えてください!

神谷:一つは部署の名前で言うと、マーケティングです。一言で言えば、学生集客。shabellで主催をしている就活イベントに、学生を集めるために、そのイベントの存在を知らせる広告を出稿したり、SNSを使ったり。いろんなやり方で学生に来てもらえるようにするっていう仕事が、マーケティング部の学生集客っていう仕事。
もう一つは本当に最近入ったばっかりなんで、まだまだなんですけど、コーポレート。会社の財務とか労務とか、事務的な処理であったり、いわゆるバックオフィスと言われるところの全般をやってます。入社のときからその話はあったんだけど、その時は他の新規事業に参加していたりでやってなくて。会社が上場したり、規模が徐々に大きくなっていったりってステップアップしていく上で、そういうコーポレートの部分ってより重要なポジションになってくるのね。株主もそうだし、監査とかがすごく厳しくなるので。一応大学は法学部を出てるので、そういうのをちゃんとやれる人っていうところでそこに配置されたのかな、と思ってます。


—20卒で入社してから今までで、印象に残っている出来事はありますか?

神谷:うーん、なんだろうな。結構淡々と仕事をしちゃうタイプではあると思うけれども、逆に大抵のことは覚えてる気がする。この時のこれがすごく印象に残ってる、っていうよりは、継続的なことで言うと、1年半やってきたマーケティングが、明らかにうまくなってる。特にここ数ヶ月で。できることとか、逆にできないこともわかるようになってきたなって実感が、3年目入って真ん中ぐらいからかなりあって。
例えば、集客ってイベント1回1回で予算があって、その予算内でできるだけ人数と質とかを担保しなきゃいけないのね。それをバチって揃えられた時は、やっぱりうまくいってるなっていう感覚がある。あとは、50人がエントリーしても、50人参加してくれるわけではなくて、大体参加してくれるのって当日半分ぐらい減っちゃう。実は予算内でそれをきっちり当てるのが意外と難しいんだけれども、そこの計算を式と経験と統計でなんとかうまく当てられるようになってきたかな。
成長が実感できるのは、平たく言うと経験を積んだから。何かができるようになるっていうのは、基本的に学習以外の方法はないと思ってるんです。いろんな小さいものも含めて、成功体験や失敗体験を集めて、その中にデータとか数字がたくさん出てくるので、それをちゃんと自分で見極めて扱えるようになっていく。そういう技術と、知識や経験が増えてったりすることによって充実していく選択肢があれば、すごく状況に即した判断ができるようになると思う。


―ご自身の成長が印象に残っているってとても向上心が高いんですね

神谷:そんな風に、素敵に受け取ってくれると嬉しい(笑)
プライドが高いので、ネガティブな意味じゃなく、できない自分を受け入れられないというか。そもそも、できないと思ったことがあんまりない。もちろん、明らかにできないことってあるし、それは見れば一発でわかる。世界陸上でウサイン・ボルトを見て、こんな風に走れるようになるとはさすがに思わない。でも、多分これはできるだろうみたいなのはわかるじゃん。やればできるんだから、やればいいだけの話だと思ってて。それでできなかったんだとしたら、やっぱりそれはやらなかったか、何かが足りなかったってことになる。それに気づいてないで、何かを失敗してる、逃がしてるっていう自分が許せない。
でも自己肯定感は高いから、許せないって思っても、切り替えができないわけではなくて、あんまりネガティブな意味の「許せない」じゃない。できるはずなのにできないことには原因があるはずだから、それを改善すればいいわけで、そんなにネガティブに思う必要はないと思う。


―失敗も経験値として受け止められてるんですね

神谷:失敗した時は、失敗した時の行動の履歴が残るからね。記憶の中とか、チャットとかに全部の履歴が残るわけで、その失敗の足跡が残ってるなら、同じ足跡通りに行かなければ、多分失敗はないだろう、と。逆に成功した時も、必要以上にポジティブに考えないかな。
これは20歳過ぎたぐらいから、意識的にそうするようにしてたら、最近普通にそうなってきたことだね。


―なにがきっかけで、ニュートラルに捉えるように意識し始めたんですか?

神谷:自信があるのはもともとで、そんなに変わってない。でも、自信はあるけど、うまくいかなかったりとか、例えば、人より劣っていることがあったりすると、どっちかっていうとその相手に、良くない感情を持ってた。大学生のころとか、いろんなことに対して、いや、あいつらがわかってない、みたいなスタンスでさ。でも、それがなんか嫌だなって思ったし、それに疲れちゃった。ああいうのすっごい疲れるんだよ(笑)
変な話だけどさ、たまたま2週間、免許合宿に行って。田舎でやることないから、 前々から見ようと思っていた、スターウォーズの全エピソードのDVDを持っていって見てたの。で、マスターヨーダが、答えがあるとか、正解があるとか思っちゃいけないし、ポジティブにもネガティブにも捉える必要もないし、知識ばっかりに頭を持ってかれてもしょうがない、みたいなことを言うシーンがあるわけ。それを見て、すごいなんかなるほどって思って、できるだけ自分をフラットな状態に保とうってなった。
そこから色々見て、仏教の禅に興味持って、勉強したりもした。去年なんか金沢旅行に行って、1人で山奥の寺で45分間座禅体験してきたしね。友達との旅行では絶対に行けないと思いながら(笑)


―必要以上にポジティブになるのも避けるのはどうしてですか?

神谷:だって膨張するじゃん、人間って。どんどん調子に乗ってく。ポジティブすぎると、ビジネス的なことで言うと、リスクヘッジとかもなくなっていくし、うまくいかなかった時のがっかり感がでかい。絶対どんなことでも、ポジティブ・ネガティブなことの両面があるから。両面からちゃんと情報摂取できるようにした方が得じゃんって感じ。


—仕事をする上で大切にしていることを教えてください!

神谷:仕事っていうか、これは常になんだけど、義理人情は結構大事にしたいタイプ。例えば、イベントの集客で人数足りなくて、30人って言ってたのに20数名しか集まりませんでしたってなったら、 謝らなきゃいけないのは俺じゃなくて、営業の人がクライアントに謝るわけで。それはやっぱりないようにしたいし、結果的にそうなったとしたら、別の形で還元してあげないと、とは思う。やっぱり一緒にやっていく組織なのでただ飯食うわけにはいかないんで。
あとは、仕事で言ったら、適度にドライでいることは重要なんじゃないかなって思ってる。学生を扱ってるので、そこに介在してるのは人なんだけども。例えば、人に肩入れをしすぎてると、会社の利益とどっかでぶつかるときがある。その時に、 ある意味どっちに対してもドライになって、クライアントに対しても、学生に対しても、思いじゃなくてファクトベースで情報を伝えることにしようみたいな、気持ちはある。それに、ドライでいないとミスった時にしんどいし、逆にある意味、責任を取るということでもあると思ってる。
仲間は一緒の目標を共有するので、一緒の目標を共有してる人には、ちゃんと人間としての大事な部分みたいなのはあると思うんだけど、仕事内容にそれ持ち込んじゃうと、そうはいかなくなっちゃうことがあるので、そこは線引きをちゃんとするっていうことかな。


目標は、音楽だけで食べていくこと

―ラッパーとしてご活躍しているとお聞きしました。どうしてラップに魅了されたんでしょう?

神谷:実は、中高校生の時はバンドをやりたかったんだけど、 別に歌がすごい上手いわけでもないし、ギターはやってみたんだけど、めちゃめちゃ不器用だということに気づいて。多分できないし、できても時間がめっちゃかかるな、と。あと高校の時とか、特に友達が少なかったので、ちょっとバンドは無理だなって思って。で、ちょうど大学入学ぐらいの時にラップが流行り出した。多分これできるぞって始めた感じ。
音楽は本当にずっと好きで。父親も母親も割と音楽好きの家で、車で家族で移動する時とかもテレビじゃなくてずっと音楽を流してたし、音楽に関わる時間が長かったからかな。父親はちょっと楽器やるんだけど、俺は普通に、カラオケ好きくらいの感じだった。
確かラップは、番組とかで見て、こんな感じなんだって知って。見てるとなんか真似したくなってくるから1人でやってみて、あ、これできんなって思った。本格的にやり始めたのは、2019年ぐらい。グループを結成して、その夏頃から本格的な活動を始めてるっていう感じかな。


―学生時代、夢中になれるものがあってよかったですか

神谷:やることがあるから暇じゃないっていうのは良かったし、そのおかげで知り合えた友達とか、やってなかったら見れてなかった景色とかもある。その頃に熱中してたから得られる経験とかもあるだろうし、そのへんはよかったなと思う。今、多少音楽やってお金入ってくるのも、その時からやってきたからだろうしね。


―夢中になれるものに、どうしたら出会えると思いますか?

神谷:俺の体感なんだけど、人って多分、やれることしかやらないのね。仕事とかもそうだと思う。一発で見てわかるかはわかんないけど、最初にちょっとやってみて、これやれるなってある程度恰好がつくものじゃないと、多分やらない。ある程度大人になってからは特にね。そういうものって続くから、興味を持ったものをできるだけやってみることはすごく大事。あんまりそれに理由を作らない方がいいかなって思う。こうだからやる、だと割とその理由ってなくなる。例えば、学生の間に暇だからやる、とかだと仕事始めたらできなくなるじゃん。別にそれはそれでいいっていう人もいると思うけど。
心の中でちょっとワクワクする気持ちみたいなものを、客観的な理由とかで抑えずにやってみると、後からなんかついてくるものがある気がする。周りのことはあんまり気にしないで、とりあえずやってみるといいよ。


―神谷さんは今も、shabellでの仕事とラッパーとしての活動を両立されていますよね。そこで二者択一にならなかったのはどうしてでしょうか。

神谷:そもそも就活のタイミングでは、とてもじゃないけど音楽で食える想像ができる状態じゃなかった。将来的には、うまく仕事にできたらいいなとは思ってたけど。でもそのとき、俺はバイト以外でお金の作り方を知らなかったから、例えば音楽でお金を作るってなったら、どうすればいいんだろうって考える力がなかった。じゃあ、音楽しかしないんじゃなくて、まずお金を作るということを経験しないと無理だなって。音楽で飯を食うって、めちゃめちゃハードルが高いからさ、音楽以外で飯食えないやつが音楽で飯食えるわけないだろうって思ったんだよね。まずはお金を稼ぐとか、お金を作るっていう構造とスキルを手に入れないといけない。なんとなくでもそれがわかってきたら、それが結果に繋がったりするだろうなと思ってたかな。
まあ、そうせざるを得なかったってのもあるけどね。10代とかでバーンって売れちゃうラッパーもいるけど、俺は別にそうじゃないので。お金の作り方を無視するわけにはいかなかった。


―なるほど、そんな思いを持っての就活でshabellに入社を決めたのはどうしてですか?

神谷:もう1社ぐらい似たような会社と迷ってたけど、まずはスーツ着んのが嫌だなってちょっと思ったんだよね。スーツが楽な理由は、毎日同じような格好をしてもいいからだけど、別にそれを私服でやったっていいわけじゃん、自分で用意すればいい。スーツってちょっと息苦しいし、温度調節はむずかしいし、疲れるなって就活の時もすごい思ってた。
あとはshabellって、良くも悪くもあんまり自分を変形させる必要がないんだよね。馴染ませるって作業を、あまり必要としない会社だから。その辺はなんとなく感じてたかな。
面接とか通して3,4人と話したんだけど、全員タイプが違って、変な会社だなって思ったのは覚えてる。社長もちょっと変わってるなと思ったし、最初に会ったのはすごい体育会系のしっかりした人だったけど、俺みたいなちょっとトーン低めの人間も何人かいたの。それを見て、あー、多分大丈夫だろうなと思ったのが大きかったかな。なんか、全員素で通そうとする感の強い人たちだったし、その方が俺は居心地良かった。


―両立させる働き方について、周りの方の反応はどうでしたか?

神谷:親とかは、そんなに就職に介入してこなかったな。もともと提案はするけど、最後の決定権は基本俺が握ってる状態だったし。別に音楽続けることに関しては、何にも特に何の影響ないと思ってたんで。そもそも、それをそんなに意識したことがないかも。音楽をやったまんま就職をするのが、すごい自然だったから。
ラップやってる周りの人は年下が多くて、年上の音楽で絡んでる人は、もうある程度音楽で食えてたり。働きながらラップしてるって人もいたし、だからそんなに違和感もなく、両立できるだろうって思ってたかな。


―仕事の両立で大変なのはどんなことですか?

神谷:スケジュール。例えば平日のライブが夜9時からありますってときも、7時定時でしょ。仕事片づけて、そっから会場行って、ライブして、帰る、と。そういうスケジュールだと忙しいというか、仕事終わった瞬間なんもしたくねえってなる。けど、制作はしなきゃいけないし、自分主催のイベントがあるから、そこまでにブッキングしたり、タイムテーブル作ったりしなきゃとかってのもある。それは大変だけど、まあ好きなことやってるから、そんなに苦ではないかもしれない。
でも、目標はパラレルワーカーを脱することだよね、音楽だけで食べれるようになること。まあ、無理じゃないラインまで来たかな。こっからもう一踏ん張りだなって思ってる。


馴染むために、自分らしく

—shabellってどんな会社だと思いますか?

神谷:そうだね、スマブラみたい。全員違うゲームのキャラクターみたいだけど、なんとなく1つのゲームの中に収まってるみたいな。バラバラな人たちがバラバラなまま団結してるから、いろんなアイデアとか、いろんなやり方が会社の中に存在していて、それが強みだと思う。自分の経験とか、自分の発想、自分の考え方で、いろんなことができるし、それが許容されてるのはいいなって。で、できないことがあっても、同じことについて3つ4つぐらいの解決策が社内にある。この人だったらこう、あの人だったらこうってパターンがいっぱいあるから、そういう経験にアクセスできることもうちの会社の強みなんじゃないかなと思う。



―どうして一つのゲームにうまく収められているんだと思いますか?

神谷:こういうのって、会社のビジョンがとか言うべきなんだろうけど、うまく収まってるのは変な話、人と人だからだと思う。例えば、その人じゃなくて“部長”と接したり、その人じゃなくて“部下”と接したりすることって、うちの会社だとあんまりない気がしていて。役職じゃなくて誰々って名前で呼ぶし、みんなそうしてる。お互いが人と人としてそこに存在する、役割じゃなくて、人間としてそこにいるから、 お互いを尊重できるのかなって思いますね。


—どんな人に合う職場でしょうか?

神谷:自分も含めて人を大事にできる人。自分を殺して組織にうまく混ざろうとしても、 実はそのまとまった組織という実態がうちの会社にはそんなにないので。バラバラの人たちが団結している集団だから、この場所に馴染むとかじゃなくて、ちゃんと自分自身がそこに参加するって感じのある人の方が向いてると思う。活躍できるかどうかは能力次第だけど、居座れるとは思うし、やりやすくなるかな。
明るい人は多いけど、明るくないなら明るくないって言える人がいいと思う。これは嫌だ、これはいいって自分で意思表示ができないと、いろんな個性に引っ張られちゃうから、しんどくなるんじゃないかな。そういう意味でも、自分も他人も尊重して大事にできる人がいるんじゃないでしょうかって感じですね。


―改めて考える、shabellで働く理由を教えてください

神谷:ラッパーやってますし、こういう結構めんどくさい性格ですし、あんまりアグレッシブではないけど、会社はその中に自分を置いておいてくれるし、尊重してくれるし、受け入れてくれる。だからこそ、自分もそれに応えていきたいなと思います。



―自分を動物に例えると?

神谷:いくつか候補はあるんだけど、ふくろうかな。大学のキャラクターのモチーフだから。っていうのは冗談だけど(笑)
獲物を見つけるために、じっと、木の上から地面とかを見て、行くときはガツガツ行くって感じが、自分が意識してることに近いなって。

私が勝手に抱いていたラッパーのイメージを覆し、達観した視点で物事を捉えている神谷さん。
意外にも、そのきっかけはヨーダの言葉でした。
二足の草鞋を脱することを目標に掲げている神谷さんも、それを受け入れる会社も素敵だなと思います。そう遠くない将来に目標が実現されるよう、私も応援しています!

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