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日本一無味無臭なOriginal Point(株)社長に、投資した理由とは?


プロフィール— Original Pointの取締役 犬尾裕史

大学卒業後、大手ホテルで現場業務を経験し、人事部で勤務。その後、大手コンサルタント会社で中小企業の幅広いコンサルティングを行い、多くの実績を積む。2006年に(株)シェイク入社し、人材育成・組織構造の観点から大手企業の課題解決に取り組む。個人力を最大化し、組織変革を段階的に進めるコンサルティングやファシリテーションも実施。現在は、Original Pointの取締役としても、大学生向けにリーダーシップ開発や主体性発揮に焦点を当てた活動に従事している。

キャリア教育は、学生の可能性を大きく飛躍させる

— なぜ大学キャリア教育事業に参画したのですか?

元々の高橋さんとの出会いは、人事コンサルティングを行う(株)シェイクの同僚として、一緒に働きはじめた2010年まで遡ります。

彼が新卒で入社して数年経過したタイミングで、新規事業として「大学向けキャリア教育事業」を立ち上げ、そこに私と高橋が参画したことが一番のきっかけです。

私自身、“人材育成は趣味“と周囲に言っているほど、仕事でもプライベートでも関わってきましたし、高橋さんも、社会人になる前の大学生のキャリア教育に想いを馳せていました。

彼の熱意と情熱が会社の枠を超えるようになったタイミングでOriginal Pointに、取締役として投資し、彼と共に新たな道を切り開くことを決断しました。大学生活4年間は、その人の未来を開花させるためにも、とても貴重な時間だと認識しています。だからこそ、この事業の意義も大きいと確信していました。

— 実際に大学生と向き合い、どんなことを感じていますか?

ほんの少し大人が関わることで、学生ってすごく変わると実感しました。雑談したり、相談にのったり、それだけでも内向きだった学生から「アフリカ行ってきました」といきなり報告されて驚いたことも多々あります。

自分で考えて一歩踏み出してみることで新しい体験を生まれ、そこから未来の展望が開けていく様子を目の当たりにしましたし、そこに“やりがい”も感じています。

一方で、どの方向にも走り出せる可能性の塊だからこそ、私たち大人がどう導くか慎重にならないといけないと考えています。


— Original Pointってどんな会社ですか?


存在意義、存在価値。そこにこだわりのある会社だと思います。

「大学や企業にとって、一番大事なことはなんだろう?」そう常に考えながら、皆さんが仕事していると思います。「ハタチのトビラ」に掲載されている映像コンテンツは、細部までこだわってつくっているのでクオリティも見事ですね。

Original Pointは大学キャリア教育、新卒採用支援、キャリア開発の3つを柱としています。

人材斡旋・紹介事業は絶対にやならい。あくまで学生に“教育”というアプローチで関わることで、キャリアに前向きな大人を増やす。結果、社会で活躍する人も増え、社会に還元していく。そこに、Original Pointとしての意義を見出しています。

— 代表の高橋さんはどんな方ですか?

彼は興味があることには積極的に学ぶ探求心を持っていて、仕事のクオリティには強いこだわりがある人です。信じられないくらいに仕事をこなし、同時に約束は必ず守る徹底さを持っています。人とのつながりをとても大切にできる、なんとも不思議な魅力を持った人物です。

会ってみたらわかると思いますが、こんなに社長らしくない社長をあまりみたことがありません(笑)なんかいい意味で、無味無臭なんですよね(笑)

就活のためのキャリア教育から、人生を豊かにするためのキャリア教育へ


— 大学のキャリア教育で課題と感じていることはありますか?

そうですね、大学のキャリア教育の目的や質について、課題に感じています

大学でキャリアを考える機会は少しずつ増えていますが、結局は「就活」のためのキャリア論に始終していまい、「人生を豊かにするため」のキャリア教育は、まだまだ不十分だと感じています。「就活に強い」大学のほうが集客しやすいのはわかるんですけどね…

少子化や予算の削減など、大学にとっては厳しい状況が続いています。オリジナリティが求められるこれからの時代においては、どんな優れた人材を輩出しているのか、卒業生がどんな分野で活躍しているかといった本質的な価値が問われます。少しずつ変化の兆しは感じていますが、キャリア教育含めて、その本質的なところへの予算配分がもっと必要だと思っています。

— 大学キャリア教育の先にある、就活・働くへの問題意識は?

昨今、少子化の影響で、企業は採用者を一人でも多く採用する傾向があります。

引く手あまたの売り手市場だと、学生はどうしても受け身で就職活動をしがちです。ここに保護者の就活支援も関わり「公務員がいいよね」「安定が一番だよね」と良かれと思って保守的なアドバイスをすることで、学生本人の意志とは異なる選択をしてしまうケースを多く見てきました。

これは本人の将来はもちろん、日本の社会全体においてもマイナスだと思います。また、楽しんで働いている大人に会う機会がないことも、その受け身の就活を助長しているのかもしれません。

「仕事はツラいもの」 「報酬は我慢の対価として得られるもの」 といったネガティブに捉えられているケースも多くみてきました。勿論、働くにおいてはポジティブとネガティブの両側面が存在しています。

将来への希望と不安。誰しもが持つやりがいと葛藤。楽しく働いている大人に将来の自分を重ね、自分の判断軸で決める就活へと変えていくことも我々の使命だと感じています。

能動的に学び、主体的に意思決定していく大学キャリア教育の仕組みを

— 今後、大学キャリア教育をどうしていきたいですか?

社会において、○×で明確な答えが出せることは珍しいです。

だからこそ本当に大切なのは「能動的に学び、主体的に意思決定していくこと」だと思っています。自身と向き合い、好きなことを見つけて学ぶ。それは結果的に、自分のスキルアップや成長に繋がります。その一番シンプルで大事な世界観を伝えていきたいです。

弊社が取り組む、大学生向けのキャリア教育サービス“ハタチのトビラ”においては、より広い業界で、より多くの業種を動画コンテンツ化することで、就活の時に辞書のように使ってもらえるような媒体になれると考えています。

これまでの就職活動の在り方に変革をおこす、その一躍を担えると確信しています。

— “大学生が自分と向き合い、好きなことを見つけて学ぶ”ことを実現するために、どんなことをしていきたいですか?

私たちのキャリア教育事業では、狭義の「就活支援」はほぼ行っていません。自己選択を重視し、意思決定力を育むプロセスを大学へ提供しています。また、社会で楽しみながら生活している人々を将来の選択肢の1つとして紹介したり、異なる価値観を持つ人とのコミュニケーション方法を教えたりしています。

特にOriginal Pointでは、「働くリアルを伝える」という視点からキャリア教育に関与しています。企業も学生も、表面的な美辞麗句をまとって就活するのではなく、企業やそこで働く人、その働き方のリアルを伝えることで、採用する側と採用される側の認識のギャップを縮め、両者にとって価値のある出会いを生み出すことを目指しています。

これまでの大学キャリア教育・就職活動を変革したい、そんな気持ちで携わっています。

キャリア全体を支援し、「社会で活躍する大人」を増やす。Original Pointの課題と展望とは?

— これから成長を目指す上でOriginal Pointの課題をどこに感じていますか?

私たちの組織はまだ成長過程で、市場を変革していくにはまだ脆弱です。仲間を集めて組織体制を整備し、認知度を向上させ、仕事をスケールアップしていくことが次の段階だと考えています。

キャリア教育に関わりたいと思う人も近年増えてきている実感があります。その想いの強い方にはぜひ仲間になってほしいですね。より多くの大人が社会でイキイキと活躍する明るい未来を目指して、Original Pointはこれからも成長していきます。

— 今後、Original Pointの展望は?

私たちが運用するメディアがプラットフォームに進化し、そこに蓄積されるデータを有効活用できれば、一人ひとりにあったキャリア支援ができます。

「会社の知名度・企業規模・福利厚生」からキャリア選択するのではなく、自分がやりたい仕事・ありたい自分をわくわくしてキャリア選択できる世界観を、一緒につくれたらと思っています。

私たちは学生生活から社会人として組織に順応し活躍するまで、キャリア全体を支援できる組織でありたいと考えています。

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