1
/
5

"まだRailsやってるの?"と言われて、僕は激怒した。

はじめまして。テックで教育を変革するべく、いつも猫と一緒に仕事をしている、株式会社Study Valleyの相談役(マネージメント)をしている岡田絵理奈です。

Study Valleyは「テクノロジーで教育を変革する」という教育SaaSを提供する会社で、現在はバックエンドはRuby(on Rails)、フロントエンドはReact/TypeScriptのエンジニアを募集しています。

そんな事情もあり、私は多くのRailsエンジニアと関わる機会があるのです。

タイトルにある質問は、実際にとあるRailsエンジニアのTくんが投げかけられた言葉なんです。

以下はエンジニアTくんのエピソードで、本人の承諾を得て掲載しています。

~エンジニアTくんのエピソード~

僕はStudy Valleyという教育系SaaSを開発運営する会社のコーダーの一人だ。

2020年のコロナ騒動をきっかけに、ときおりリモートワークをするようになった。

今、世界中で主流になりつつあるハイブリッドワークというやつで、皆さんもきっと体験していることと思う。

僕はその日、どうしたわけか東京タワーを見たくなり「東京タワー近くのカフェで仕事をしよう」と思い立ち、赤羽橋駅まで足を運んだ。

「これがハイブリッドワークの良いところだよな。」と僕はウキウキしていた。

東京タワーに面した桜田通りにはオシャレなノマドカフェがたくさんある。

そういったカフェでは大抵「自分こそが時代の最先端を生きている」と信じているノマドキッズたちが、AirPods Proを耳にぶらさげて、音楽を聴きながらMacbook をカタカタやっているのが、もうお決まりコースとなっている。

僕はその日はMacbookをオフィスに置き忘れてしまい、Windowsのラップトップだったので多少アウェー感を感じていた。

「なんで日本は全員アップル信者なんだよ。揃いも揃って、お前らには自分が無いのか?」そう心でつぶやきながら、僕は窓際の席についた。

どうして窓際かって、桜田通りは高級車がたくさん走る。ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレー。眺めているだけで良い気分になる。

そんな時に、タイトルにある事件が起こった。隣に座っていた男が話しかけてきたのだ。

男「まだRailsをやってるの?

僕は耳を疑った。「えっ?なんですか?」 失礼すぎて驚いた。僕がもう少し若ければ間違いなくケンカになっている。

男はケンカにならないように笑顔でこう続けた。「TwitterはRailsをやめてScalaに変えたよ。Railsは時代遅れらしいよ。」

笑顔だけど言ってることはめちゃくちゃ失礼だった。

僕「いや、世界的サービスのGithubやShopifyは今でもRailsですよ。知らないんですか?」

僕は気分が悪くなり、すぐに席を変えることにした。こういう人間は他人を茶化すことが趣味なのだろう。こんな人間にはなりたくない。

だが、色々と考えてしまう。たしかに、Pythonのように「古いけど、今が旬」というようなものでもないよな。Railsは単純に「古いけど、、、古い」んだよ。

僕の心に怒りがあふれてきた。ちゃんと答えられなかった情けない自分に怒っていたのだ。

楽天も価格.comもRailsがあったから生まれたんだろ?

特にRailsが提唱したDDD x CoCは、その後の多くのフレームワークで踏襲されているのも事実だろ。

僕はその次の日オフィスに出勤して、相談役のえりなさんに相談してみた。この日は1on1の日で、えりなさんと2人きりで話し、色々な相談をできる日だったのだ。えりなさんはただ猫好きなだけでなく(ただの猫好きかもしれません・・笑)何でもアドバイスをくれる。

ことのてんまつを話すと、えりなさんは笑った。「そんな失礼な人がいるんだね。」

えりなさんは「でも答えは簡単だよ。」と言った。Rails開発者であるデンマーク人デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンについて今すぐ調べてみろと言うのだ。

えりな「そもそもデイヴィッドはどうして次世代のフレームワーク開発にPythonではなくRubyを選んだのか?を調べたら、その答えが出ると思うよ。」

そこで僕は調べてみた。デイヴィッドはこう答えている。

「なぜ人は恋に落ちるのでしょう?まるでパズルのピースのように、頬骨が高い、趣味が同じ、刺激的なデートをした、と理由をひとつひとつ見ていくことは出来ます。ですが、恋に落ちた理由の大部分はわからないままでしょう。パズルのひとつひとつのピースがどのように組み合わさって、恋に落ちるのかはわからないのです。私の場合は、恋に落ちたのがRubyなのです。」

なるほど。やられた。負けたなと思った。デイヴィッドには勝てない。

本当に一流のエンジニアは、直感を大切にし、直感と論理を交錯させることで一流の作品を生み出しているのか。僕はその基本を忘れていた。

僕はいつも「今が旬のテクノロジーは何か?」「今の時代に最適なツールは何か?」を考えて、自分に余裕が無くなってしまっていた。本当に大事なことはそんなことではないのに。デイヴィッドはさらにこう言う。

「最適なツールなどというものは存在しないのです。あなたの脳をちょうどいい具合に刺激するパズルがあるだけなのです。今日では、ほぼなんでも作ることができます。そして、それを使ってさらに何でも作れてしまうのです。」

そう言えばStudy Valleyの田中悠樹CEOはいつも「将来何をしたいか、なぜそれをしたいか?」を考え抜けと言っていたな。

Study Valleyがいつも教えてくれていたことの意味が、この時にやっと分かった気がしたのだ。

現代は不確実な世の中だからこそ、「自分で考え抜いて答えを出す」必要がある。そんなときに条件や体裁だけを考えていては答えは出ない。

Study ValleyでRailsエンジニアをやった経験は、間違いなく自分の考える力を底上げしてくれた。Study Valleyはエンジニアの視野を広げ、考える力を養ってくれる職場だ。

それ以来、僕はStudy ValleyでRailsエンジニアであることに誇りを感じている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Study Valleyが大事にしていること

以上がエンジニアTくんのエピソードになります。株式会社Study Valleyでは、まさにRailsがそうであったように、直感力までも活かした真の意味での思考力、自分で考える力を養うような職場作りに励んでいます。

従業員にトップダウン式に強制するのではなく、従業員みずから自然とそうなるように教育していきます。

Study Valleyが他社よりも力を入れているのは、まさにこの「考え抜く力」なんです。

私が何度も言うように、「魚」つまり給料を与えるだけでなく、「魚の釣り方」を教える会社なんです。

エピソード中では、エンジニアTくんは「良い条件」ばかりにとらわれていました。「この技術は大企業で使われているのか?」など。

しかし「どれくらい脳に刺激を与えてくれるのか?」といった"数字に出来ない要素"は考えていなかったのです。

エピソード中にもあった通り、私は従業員との1on1を通じて、様々な悩みに答えています。それは「転職を考えている」というような内容でさえ相談できるほどオープンな1on1です。

気になった!けれど面接に行くのは怖い!質問がある!というRailsエンジニアの皆さんは今すぐ、相談役の岡田までTwitterからでも良いので連絡をください。

https://twitter.com/StudyValley_Eri


いきなり応募しなくても良いんですよ?質問で良いんです!

「今も募集していますか?」

「いつまで募集していますか?」

「Rails初心者だけどいけますか?」

「経験や学歴は関係ありませんか?」

どんなこともそうですが、たった一回の質問であなたの人生は変わります。勇気を出しましょう。


さらにStudy Valleyについてお知りになりたい方は、続いてこちらの記事を読んでみてください。この記事は私、岡田がStudy Valleyで働くメリット10個を挙げた記事です。

エンジニアが独立する前提で働くなら株式会社Study Valleyが最適な10個の理由
https://www.wantedly.com/companies/company_1552383/post_articles/333460


Railsエンジニア募集概要ページはこちら(こちらからご応募ください♪)
https://www.wantedly.com/projects/1034612

それでは、Study Valley岡田絵理奈の記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。


代表取締役、田中 悠樹からのメッセージ
経済産業省 未来の教室が実施するSTEAMライブラリー(https://www.steam-library.go.jp)や、自社開発プロダクト「TimeTact」の開発を行うエンジニア大募集です!

RoRだけでなく、React/Typescriptによるフロントエンドもいけるとなおよしです!

自身もエンジニアであり、今でもコード書いてます!

次の30年を創る教育業界を一緒にコードで盛り上げましょう!

株式会社Study Valleyでは一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!
今週のランキング
株式会社Study Valleyからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?