一通のDMから始まった出会い
「最初は、よくあるあやしいやつかなって思ったんですよ(笑)」
そう笑いながら話してくれたのは、WebデザイナーとしてEnagicに参画している磯栞さん。出会いのきっかけは、XのDMだった。
送り主は、Enagicで代表取締役社長の大友拓海さん。
「Web制作の案件をご相談させていただきたいです」というメッセージを受け取ったが、最初は半信半疑だったという。
「でも、プロフィールに"長崎"って書いてあって。それで少し気になったんです」
実際に長崎でフリーランスのWebデザイナーとして活動している人と、X上で出会うことはほとんどない。
「メッセージからも仕事に対する熱量を感じて、一度お話してみたいと思いました」
最初のオンライン面談から、トントン拍子で話が進んだ。
今では、長崎でともにチームをつくる仲間になっている。
負けず嫌いの長崎っ子、バスケに明け暮れた青春
長崎市生まれ、長崎市育ち。小さい頃から負けず嫌いで、何でも1番を目指すのが当たり前だった、と栞さんは振り返る。
両親がバスケットボールをしていたこともあり、バスケをやらない選択肢は最初からなかった。気づいたときにはコートに立っていた、というほど自然な流れだった。
長崎県屈指の進学校の長崎西高への進学も、OBだった父から「西高は楽しいよ〜いいよ〜」と聞いているうちに、小学生のうちから「自分も西高に行く」と心に決めていたという。
高校入学後は、バスケ部に明け暮れる日々。朝練に始まり、土日も朝から夕方まで練習。勉強は何とかこなすのが精一杯だった。それでも、きつい部活を3年間続けられたのは、一緒に頑張る仲間の存在があったからだという。
「レギュラーで出られていたわけでもないんですけど。でも、みんながいたから続けられたんですよね。辞める選択肢はありませんでした(笑)最後までやりきれた事は確実に自分の自信に繋がっています」
そのバスケ部の仲間とは、今でも変わらず会い続けている。「苦楽を共にした一生の仲間です」と、栞さんは静かに、でも確かな言葉で言った。
「自分が小さい世界で生きていた」と気づいた、アメリカでの2ヶ月
人生のターニングポイントを聞くと、すぐに答えが返ってきた。
大学時代に2ヶ月間、アメリカでホームステイをした経験だ。
「ホストマザーと語学学校の友達との出会いが大きかったです」
「みんな仲間だよ」——初めて会ったのに、国境を超えて家族のように自分を受け入れてくれる人がいるんだ!と栞さんは衝撃を受けた。知り合いを呼んで「友達だよ!」と引き合わせてくれたり、自然に囲まれた場所にキャンプに行ったり、野外で観劇をしたり、クラブも日本に比べてワイルドでしたね(笑)長崎の大学生活だけでは絶対に出会えなかった価値観に、次々と触れた。
「日本にいると、成績とか年齢とか、なんか小さい事に縛られているような気がして。自分では意識していなかったけど、知らず知らずのうちに縛られていたものが、向こうには全然なかったんです。それまでも両親にいろんな経験をさせてもらってきましたが、もっともっと視野が広がりました」
この経験が、のちにフリーランスとして独立する際の原動力になる。「やってみる」「なんとかする」「ワクワクする気持ちを大切にする」というマインドは、この2ヶ月で確かに育まれた。
本屋で気づいた、「デザインの力」
大学卒業後は建設会社の営業部で事務として働き、結婚を機に佐世保へ。市役所や大手企業のコールセンターでパート勤務を経験した。
そして、書店でパートをしていた頃のこと。
「本って、表紙のデザインで売り上げが全然変わるんですよ。そのことを知って、すごく面白いなって」
フォント、レイアウト、配色——作者がどう見せたいか、どんな内容の本か、あらゆるメッセージが表紙に込められている。そこに、魅了された。そこからデザイン関連の本を読むようになり、インスタで「副業 デザイン」の文字が目に入るようになった。デザインとは?デザインスクールとは?を毎日調べ漁るうちに、「やりたい!」という感覚が芽生えてきた。
パートと子育てをしながら、寝る間を惜しんでスクールの課題に取り組んだ。
「全然苦じゃなかったんですよね。子供が寝た後に、夜な夜な作業する時間が楽しかった」
その後、長崎市に引っ越すことが決まり、旦那さんは単身赴任に。一人で子供を見ながら働く、、となると、フリーランスにならざるを得ない状況だった。でも、栞さんはこう言い切る。
「フリーランスになって、100パーセント良かったです。なったから今の生活が成り立っている。」
「整っているWebサイトを見ると、ワクワクする」
デザインの魅力を語るとき、栞さんの目は少し輝く。
「絵が上手いわけじゃないんですよ。でも、どうやったら見やすいか考えるのが、昔から好きで」
ノートを取るときも、どう整理すれば伝わるかを考えていた。
その延長線上に、今のデザインへの情熱がある。
好きなデザインについて聞くと、スマホで画面を見せてくれた。フラットでシンプル、カジュアル寄りの、見やすいデザイン。1pxでさえこだわった、きれいに整っているWebサイトを見るたびにうっとりする。「レイヤーどう重ねてるんだろう」「このフォント何だろう」と研究するのが、今でも楽しくて仕方ないという。
Enagicだからできた経験、Enagicでしか見えない景色
フリーランスのデザイナーとして複数の制作会社と仕事をしてきた栞さんにとって、Enagicは特別な環境だという。
「これまで制作会社さんからお仕事をいただく時は、デザインだけってことが多かったです。デザイン部分の上流工程に携わらせていただく事はあっても、内部の仕組みまでは見えないことがほとんどでした。どういう流れで仕事が来て、どうやって会社が回っているのか、というのが」
Enagicでは、マーケティングの話やビジネス開発の議論が日常的に飛び交う。民泊事業(CocoPaku)など、デザイン以外のプロジェクトにも関わることができる。
「普通のフリーランスデザイナーだったら、経験できないことがたくさんあって。このフェーズの会社にいるからこそだなって、すごく感謝しています」
そして何より、チームで動けることが嬉しい。フリーランスは基本的に一人。孤独を感じることも少なくなかった。でも、もともと「長崎でチームでWeb制作がしたい」という夢があった。
「まさに、それが叶っているって感じで。一緒に何かを作り上げられることが、本当にやりたかったことだなって思っています」
「私に頼んでおけば大丈夫」な存在になりたい
今後の目標を聞くと、こんな言葉が出てきた。
「デザインって、終わりがないと思っていて。ずっと追い続けないといけないものだと思うんですよね」
その上で、目指したいのはこういう存在だという。
「とりあえず私に頼めば何とかするよ、って思ってもらえる存在になりたいです。いろんな場面で」
デザインを起点に、マーケティングも、仕組みも、チームも。Enagicという場所で、「何とかする人」に、着実になろうとしている。
最後に、Enagicはどんな人に勧めたいか?
ワクワクを大事にしている人、挑戦することが好きな人だと思います。
私たちと一緒にワクワクしてくれる方、ぜひ仲間になってください!お待ちしております!!