なにをやっているのか
neon
ginger 和綴ノート
尚雅堂は、和紙や紙製品を中心に、
「なぜそれを使うのか」を考え直した商品づくりを行っているメーカーです。
朱印帖、和綴ノート、リングノート、がま口、文具小物など、
扱っている商品自体は決して特殊なものではありません。
ただし私たちは、
・素材
・形
・柄
・使い方
をそのまま踏襲することはほとんどありません。
友禅和紙という素材、
朱印帖や和綴じといった形式、
「こう使われてきた」という前提。
それらを一度フラットに見直し、
いまの生活の中で、どう使われるべきかを考え直した上で、
商品として再構成しています。
結果として、
朱印帖を絵日記やスタンプ帳として使う提案が生まれたり、
和紙製品が「特別なもの」ではなく、
日常の中に自然に置かれる存在になったりしています。
なぜやるのか
友禅染めの一コマ
箱の作成の一コマ
ものを選ぶ行為が、
ただの消費で終わってしまう場面が増えています。
価格、利便性、流行。
それらは重要ですが、
「なぜこれを選んだのか」を考える余白は、
年々小さくなっているように感じています。
尚雅堂が目指しているのは、
選ぶ瞬間に、一瞬立ち止まるきっかけをつくることです。
これは「正解」を提示したいわけではありません。
私たちがしたいのは、
・なぜこの素材なのか
・なぜこの形なのか
・なぜこの価格なのか
そうした問いが、
使う人の中に自然に生まれる状態をつくることです。
その問いの先で、
納得して選ばれるなら、それでいい。
選ばれないなら、それも一つの結果です。
尚雅堂は、
選択を委ねるためのきっかけを差し出す存在でありたいと考えています。
どうやっているのか
尚雅堂の商品づくりは、
「作れるから作る」「売れるから作る」から始まりません。
必ず、
「なぜそれを使うのか」という問いから始まります。
そのうえで、
・素材は本当にこのままでいいのか
・形は、いまの生活に合っているか
・柄や色は、時代とどう向き合っているか
・耐久性や使い心地は、長く使われる前提に立っているか
を一つずつ検討します。
安価に大量生産するための最適解は、
最初から選びません。
かといって、手の届かない存在にもしたくない。
同種の製品と比べれば高価でも、
「手が届き、生活に入り込む価格と品質」
そのバランスを探り続けています。
また、尚雅堂は小さな組織です。
役割は固定されておらず、
商品企画、営業、制作進行、改善まで横断します。
判断に迷ったときは、
常にこの問いに立ち返ります。
・これは「尚雅堂である理由」があるか
・本物であることに、妥協していないか
・消耗させる構造に、加担していないか
・意味のある手間から、逃げていないか
・尚雅堂と地続きか?
この問いを通過したものだけが、
商品になり、仕事になります。