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入社後の研修で教えていること 〜『させていただく病』にならないために〜

こんにちは!メタグロースの平山です。
今回は入社後の研修でよく伝えていることを書いてみようと思います。

メタグロースでは技術だけでなく人物面、特にコミュニケーションのレベルアップも重視しています。チームの一員として/リーダーとして創造性の高い開発を行うためにはコミュニケーションが必要不可欠だからです。


では、コミュニケーションをレベルアップするにはどうしたらいいのでしょうか?と聞かれると中々難しいもの。なので研修ではまず「相手を不快にさせずに自分の言いたいことを伝える」ことを学びます。
言い換えれば「正しい言葉遣いを身に着けよう」というものです。
(正しい言葉遣いと言っても際限がありませんし、ガチガチに堅い言葉遣いをする必要もありませんが)


とは言っても雲をつかむような話なので、分かりやすく『させていただく』を使わない、という取り組みをしています。

勉強させていただく、謝罪させていただく、報告させていただく…世の中には『させていただく』という言葉が広く使われています。
これさえ付けておけばへりくだった表現をした気持ちになれるので、手軽な表現として多用されているのでしょう。

ですがこの『させていただく』は明確な誤用です。文化庁の解説によると
◎相手側もしくは第三者の許可を得て行い
◎そのことで自分が恩恵を受けるという事実や気持ちがある場合
に使うべき表現とされています。

『させていただく』を多用することで、表現のバリエーションも少なくなってしまいます。
それに聞き手からすれば何度も『させていただく』という言葉を聞かされることはストレスにもなるでしょう。

『させていただく』が使えなければ別の表現を考える必要にも迫られるので、自然と言葉遣いが良くなるということです。最初は大変ですが慣れれば自然と使わなくなります。

※面談の時点では正しく『させていただく』を使えているかどうかまでは見ていません。知らなくても仕方がないと言えるほどに広く使われている言葉なので、入社後に覚えればいいと思っていいるからです。


と、このような感じで可能な限り具体的な研修ができるよう心がけています。ITスキルと違って人物面のレベルアップは定性的な要素が多いので。
もちろん個々人のコミュニケーション能力に合わせて研修を行うのでご安心ください。

さて、今回は以上です。
皆さんも一度『させていただく』禁止令を試してみてください。表現の幅を増やす機会になると思います。

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