肥後 佳奈のプロフィール - Wantedly
土木系メーカーからキャリアをスタートし、WEBマーケティングの業界へ転身しました。 現在はバクリ株式会社で広告運用を主に担当しております。 ウェブ解析士の資格を保有しており、分析→仮説→実行のサイクルを行い、成果改善に取り組んでおります。
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「ぼーっと時計の針を眺めて、『早く終業時間にならないかな』と考えてしまう自分が少し不安だったんです」
そう柔らかい表情で振り返るのは、バクリ株式会社で広告運用と社内の仕組み化を担う肥後さん。
土木系メーカーの営業事務からキャリアをスタートし、WEBマーケティングの世界へ転身。
大手広告代理店でのリーダー職を経て辿り着いたのは、プロフェッショナルが揃う「バクリ」という環境でした。
世間一般の「安定」という言葉にとらわれず、一人の女性として将来を見据えながら、誠実かつしなやかにキャリアを築いてきた肥後さんのお話に迫ります。
肥後 佳奈 / 広告運用担当
土木系メーカーでの営業事務を経て、マーケティングスクールでWebマーケティングを学び転身。Webコンサルティング会社・センタードを経てGeniee入社。DSP運用担当としてリーダーを歴任した後、バクリ株式会社に参画。広告運用をメインに、SEOのサポートおよび社内オペレーション改善も担当。ウェブ解析士資格保有。
「暇」という名のリスク。成長市場に自分の努力を乗せるという決断
「当たり前のことを、丁寧に」。赤字案件を再生させた経験
ライフプランとキャリアの両立。柔軟に働ける環境を求めて
突き抜けた才能を「仕組み」で支える。かゆいところに手が届く存在へ
属性ではなく「成果」で繋がる。それが私にとっての新しい「安定」
──肥後さんのキャリアの原点は、WEBとはあまり縁のない業界だったそうですね。
そうなんです。新卒で入社したのは、土木系の建材メーカーでした。
上場企業で経営基盤も安定していましたし、ある意味では守られている、とてもありがたい環境でした。
ただ、実際の業務は、朝早く出社して役員の方にお茶をお出しして、あとは席でぼーっとしているような日々で。毎日、時計ばかり眺めていました。
何もしなくても一定のお給料はいただけますし、周りの先輩方を見ていても、将来の生活もなんとなく想像できました。
でも、それが逆に不安で。
若いうちに何もしないまま数年経ったら、どこにも通用しない人間になってしまうんじゃないかと、暇な時間への焦りが、じわじわ大きくなっていきました。
────そこからどうやってWEBマーケティングという領域に辿り着いたのでしょうか。
転職を考え始めたとき、ネットニュースで「WEB広告費用が10年連続で伸び続けている」という記事を目にしたのがきっかけです。
「せっかく努力をするなら、右肩上がりに成長している市場で頑張った方が、将来自分の頑張りが市場に後押しされて何倍にもなるんじゃないか」と、少し期待を持ったんです。
とはいえ、当時の私は全くの未経験でした。
私が採用担当者だったら、スキルのない中途より新卒を採用するだろうなと思ったので、退職後にまずは自分でスクールに通いました。
スクールで基礎を勉強して、ご縁があって内定をいただいた先の一社が、現在のバクリ代表の荒川さんや取締役の福士さんがいた会社でした。
──その後、株式会社ジーニーへ移られ、リーダーも経験されています。印象に残っているお仕事はありますか?
ジーニーでは、自社プロダクトであるDSP(広告配信プラットフォーム)の運用を担当しました。
一番心に残っているのは、あるプロダクト買収に伴う案件の引き継ぎです。
引き継いだ案件の中には、毎月赤字を出し続けていて、このままでは停止せざるを得ないという瀬戸際にあるものがいくつもありました。
どうにかして状況を変えたくて、自分でデータベースから必要な情報を出して分析するところから始めました。
分析ツールも十分に整っていないような状態で、手探りで自分に何ができるかを必死に考えた時期でしたね。
──その後どのように立て直していったのでしょうか?
最終的には、月間粗利100万円、150万円と黒字を積み上げられるところまで持っていくことができました。
ただ、特別な魔法のような手法やスキルがあったわけではなく、私が大切にしていたのは、「当たり前のことを当たり前に、丁寧にやる」ことでした。
計測環境を整えて、データを読んで、「なぜ成果が出ないのか」仮説を立てて、施策を打ってまた結果を確認して...。とにかく、このサイクルを愚直に繰り返しました。
道中はけっこう辛かったことを覚えています。
正直、上司から厳しく詰められることもあって、悔しい気持ちが逆にやる気になった部分もあったと思います(笑)。
そうして、毎月数十万円出ていた赤字をコツコツと埋めていき、最終的に黒字化することができた時には、道中の辛さが吹き飛ぶほどの達成感がありました。
──その実直な姿勢が、今の肥後さんの強みになっているのですね。
WEB業界には、天才的な直感や突出したスキルで勝負する方もたくさんいらっしゃいます。
バクリのメンバーもそういった尖った才能を持つ方が多いです。
でも私は、ある領域で突き抜けて尖っているというよりは、どちらかというとバランス型だと思っています。
飛び抜けた一角があるわけではない人間だからこそ、当たり前のことを丁寧にやる。
そして、広い守備範囲で皆さんの力になれるようサポートに回る。
それが、私の働き方のスタンスなのかなと思っています。
──順調にリーダーとしての経験を積んでいた中で、なぜバクリへの参画を決めたのですか?
もともとジーニーは、2〜3年で退職して独立しようと思って入社していたんです。
面接でもその話をした上で内定をいただいていました。
独立を考えていた背景には、女性としての将来への不安がありました。
一般的には、結婚や出産といったライフイベントを見据えるなら、大手企業にいる方が安定していると思われがちですよね。私も大手の環境は素晴らしいと思っています。
ただ、実際に働いてみて少し違う見方もするようになりました。
──それは、どのような実体験から感じたことなのでしょうか。
どうしても「出社」が基本だったり、働く「場所や時間」の制約が強かったりするケースも見てきました。
お子様ができて時短勤務になった際、これまで築いてきたキャリアから離れて、別の部署へ異動せざるを得なかった先輩方の姿を見ることもありました。
その時に、自分が培ってきた広告運用のスキルやキャリアが、環境の変化で止まってしまう可能性があることに少し怖さを感じたんです。
「制度に守られて、自分のやりたい仕事を手放すこと」は、私にとっての安定ではありませんでした。
環境がどう変わっても、培ってきた専門スキルを活かし、時間や場所に縛られずに働き続けたい。
そのためには、会社という看板に頼るのではなく、どこでも通用する「個の力」を持って独立した方が、結果的に自分を助けてくれるのではないかと考えていたんです。
──そんな中で、なぜ再びバクリという組織に加わることを選んだのですか。
独立の相談を荒川さんや福士さんにしていたとき、福士さんから「バクリは面白いですよ」とお話をいただいたのがきっかけです。
バクリはフルリモートやフレックスに近い働き方ができ、私が将来思い描いていた「キャリアを保ちつつ柔軟に働く」という希望がすでに叶う環境でした。
また、組織に属するのであれば、しっかり成長できる環境に身を置きたいという思いがあったので、各分野のプロフェッショナルが揃っているバクリは、素直に魅力的でした。
ここなら、キャリアを止めることなく、尊敬できるプロたちと一緒に働き続けられる
そう確信して、社員としてジョインすることに決めました。
──現在、バクリの中ではどのような役割を担っていますか。
メインのミッションは広告運用ですが、それ以外にもSEO領域で福士さんのサポートを担当しています。
福士さんはアイデアがたくさんある方なので、それを言語化して形に落とし込んでいく。
「かゆいところに手が届く存在になれたら」と思いながら一歩先回りのサポートを意識しています。
あとは、社内の皆さんが仕事しやすくなるような仕組み作りも、自分なりに意識している役割のひとつです。
──「仕組み作り」とは、具体的にどのようなことでしょうか。
例えば、日々の数値を管理するモニタリングシートを自動化して工数を削減したり、円滑なコミュニケーションのためのツールを整えたり。
これは誰かに指示されたミッションというわけではないのですが、自分が前職で培ってきたGASやSQLの経験を活かして、皆さんの工数を少しでも削減できたらいいなと思って、半ば勝手にやらせてもらっています(笑)。
──自律したプロ集団だからこそ、その細やかな配慮が価値を持つんですね。
バクリは本当にバランスのよいチームで、それぞれが異なる強みを持ち寄って、全員が集まったときに大きな円になっているイメージがあります。
それぞれ異なる個性を持ちながらも、スピード感を持って走り出す時と、立ち止まって考える時、お互いにコミュニケーションを取りながらすり合わせができている。
お互いを尊重しながら仕事が進んでいく今の環境はとても働きやすいですし、その一員として、自分なりに役に立てていたらと思っています。
── バクリという環境で、女性としてのキャリアについて今どのようにお考えですか?
バクリにいて「女性だから」と意識する場面はほとんどなく、成果や仕事の質で繋がっているという実感があります。
同時に、ライフイベントがあっても専門的な仕事を続けやすい環境であることは、じわじわとした安心感に繋がっています。
「会社という看板に守られる」のではなく、自分のスキルで必要としてもらえる場所を自分で選んでいく。
その方が長い目で見たときに自分を助けてくれるのかなと、今は思っています。
──最後に、キャリアに迷っている方へ、何か伝えたいことはありますか。
変化を楽しめる方や、責任感を持って自律して動ける方であれば、バクリのような環境は意外と合うのではないかと思います。
スタートアップって怖いイメージもあると思うんですよね。私自身もそう思っていた時期がありました。
ただ、バクリはそれぞれのメンバーが個人としても十分に成立するような知識や経験を持った上で、互いを尊重しながら集まっている場所です。
キャリアもプライベートも、どちらも大切にしながら働けているこの環境は、自分にとって今のところ一番しっくりきています。