YURAGI DESIGN創業
こんにちは。YURAGI DESIGNの創業メンバーであり、主に会社のブランディングとサービス設計まわりを担当している松田です。今回は、「YURAGI DESIGN」という一風変わった名前の会社を立ち上げた経緯と、今に至るまでのお話をしましょう。
私を含む創業メンバーである4名は、とある経営コンサルティングファームで人財・組織の変革を担っていた仲間たちでした。自ら変革を仕掛けるリーダーとそんな人財を活かすことができる組織づくりを目指し、やりがいと情熱を持って働いていましたが、どうしても二つの違和感が拭えずにいました。
一つは、コンサルティング業界のビジネスモデル。それは、高度専門人財を貸し出すことで高額のフィーを稼ぐモデルです。そのために、若い優秀な人財やスキルを持つ中堅人財を高い給料で囲い込んでいきます。結果、人がコンサルティング会社に集まり、事業主体である企業側には人が育たず、コンサルに頼らざるを得ないという循環が出来上がっていました。私たちは主体者として事業を担う人を育てたいはずなのに、何だか想いとやり方が矛盾しているかもと、モヤモヤを感じていました。
もう一つは、コンサルタントは企業の成長や生き残りにコミットしてお金をいただいているという、あたりまえの事実。しかしその文脈では、ややもすると人を成果を出すための機能として扱うことになります。ですが、私たちは一人ひとりの学びや成長のストーリーに、もっと純粋に寄り添いたかった。
自分たちの想いやそこへの共感を起点としたサービスを、より自由な舞台でやってみたい。そう思い立ち、2024年の早春に新会社を創業しました。
社名の由来
会社を登記するためにも、何はともあれ社名が必要です。代表の自宅にみんなで集まって、あーでもないこーでもないと案を出し合いました。そのうちの誰かがふとつぶやいた言葉が、“ゆらぎ”。
モノゴトの変化は、“ゆらぎ”から始まる。
“ゆらぎ”の共振から新しい秩序が生まれる。
人は、あたりまえだと思っていた前提や固着した価値観に“ゆらぎ”が起こることで、新しいものの見方を学習し変容していく。組織は、個々人の“ゆらぎ”がコミュニケーションによって相互交換されることで、創発を生み出していく。
個や組織に“ゆらぎ”を起こす「学びとコミュニケーションのあり方」をデザインする会社。こうして社名が決まりました。会社のロゴにあるポコッとしたふくらみは、なんだか掴みどころのないものだけど、何かが生まれてきそうなイメージを表してみました。
ちょっとお客さんには伝わりにくいコンセプトかと思いきや、意外にも行く先々で“ゆらぎ”への評判がよいです。多くの人々が現状への行き詰まりを感じており、何かに”ゆらぎ”を起こしたいと期待しているのでしょう。
ビジョン・バリューの策定
2025年、2年目を迎えた私たちは、会社が目指すビジョンと、会社として大切にしたいバリューを決めました。決め方にもこだわりました。全員が個別に意見を持ち寄り、対話を重ねていきました。最後は、リーダーである社長自身の感性から出してきた言葉を公式ビジョンとして決定しました。
「みずみずしい社会をつくりだす」
一見何を目指しているのか曖昧であり、余白のある言葉です。「みずみずしさ」の解釈はそれぞれの社員が持っていい。私のイメージは、生まれては壊れ、また生まれてを繰り返し、決して止まらない状態。つまり生きているということ。それはゆるぎない堅牢さではなく、不確かさを受け止めてゆらいでいく状態です。
バリューは、私たちが大切にしたいイメージを三つの漢字で表し、そのまわりに私たちが体現する行動を円環状に並べてみました。
こうして、会社としての「軸」が整いました。
第3期を迎えて
現在の社員数は、創業時から1名が加わり、計5名です。たった一人が加わったことで、今までにない感性が混ざり、新たなネットワークが広がり、会社は大きく動き出しました。
“ゆらぎ”への共感はじわじわと広がっています。それを止めることなく、焦ることなく、軸を保ちながら着実に広げていきたい。
今、そのための仲間を探しています。私たちにない感性やものの見方を持っている仲間を歓迎します。私たち自身が”ゆらぎ”を受け止め、みずみずしくあり続けるために。