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創業から会社を支えてきたからこそ、語れること。ラングの「変わらないもの」と「進化しつづけるもの」

株式会社ラングは2003年に創業した岩手大学発ベンチャーです。考古情報デジタル処理会社として、先端技術を活用した埋蔵文化財の形状計測を手掛けています。

「誰もが簡単にアクセスでき、理解できる情報」にすることをミッションに、最先端の3Dデジタル技術を駆使し、新時代の考古学を創るため日々奮闘しています。

今回は、創業からラングの礎づくりに携わり、現在は常務取締役として人材採用やマネジメント業務に従事する大橋さんにインタビューを実施。ラングの魅力や求める人材像について語ってもらいました!

 

プロフィール 

大橋 里奈(おおはし りな):発掘調査のほか、店頭での試食販売、通販会社にて商品データベースのメンテナンス、カタログ作成のアシスタント等さまざまな職種を経験。2003年のラング設立から関わり、2009年常務取締役に就任。

新たな領域にチャレンジできるワクワク感

――大橋さんのこれまでのキャリアを教えてください。

子どもの頃から恐竜が好きで、大学は古生物学専攻に進みたいと考えていました。ただ、高校の担任から古生物学は理系だよと言われ、泣く泣く断念することに(笑)。同じような大昔の研究ができるのではと、文系の考古学を専攻しました。

大学の実習では、長野県の黒曜石の原産地遺跡で発掘作業に携わったりしました。何千年も前の土器や石器に触れることで、考古学は“人間の存在”を感じられるとても面白い学問だなと感じました。卒業後もアルバイトとして東京都内の遺跡の発掘調査に従事しましたが、考古学関連の仕事はなかなか正社員の募集がなく、一旦は別業界・職種の仕事に就くことに。その後、大学の同級生だった当社代表の横山と一緒にラングを立ち上げることになり、2003年に東京から岩手に移住しました。

 

――設立当初はどのような業務に携わっていたのですか?

最初は代表と私、そしてパートの方という3名の組織でしたので、何でもやっていました。石器のトレース図を書いたり、「PEAKIT」を作ったり。その後も、計測処理業務のマネジメントおよび教育担当、総務・経理業務担当など、営業と開発以外の仕事はすべて取り組んできました。

創業当時、考古学×ITの取り組みは業界でも例が少なく、いわば新たな領域へのチャレンジでした。もちろん不安もありましたが、それよりも「面白そうだな」というワクワク感が強かったのを覚えています。

 

求めるのは「想像力」と「向上心」を持った人材

――大橋さんは現在、人材採用業務にもメインで携わっているとのことですが、求職者の方々と関わるなかで気を付けていることはありますか?

まずは礼節を大切にしています。人付き合いの基本は「相手を不快にさせないこと」だと思っていて。その根幹にあるのが礼節や礼儀だと考えています。求職者の方に期待する部分であると同時に、私自身もみなさんに対して礼節のある行動を取るよう意識しています。

また、当社に応募してくださる方は、考古学や文化財などに馴染みがない方が多いと思います。ですので、カジュアル面談などの際は、文化財の記録保存がなぜ大切かをなるべくわかりやすく伝えられるよう工夫しています。

 

――面接ではどのような点を見ていますか?

大きく2つあります。

1つ目が「想像力」です。業務上のアイデアやひらめきという点以外にも、「相手のことを考えられるかどうか」という点を大切にしています。たとえば、目の前のお客様が何を望んでいて、どういうアプローチをすれば喜んでくれるのか。相手の気持ちを想像して、先回りした行動ができるかという点を重視しています。面接においても、多少変わっていたとしても独創的な回答をされる方や、教科書通りではなく自分で考えて発言できる方は、想像力が高いのではないかと感じますね。

2つ目が「向上心」です。開発の仕事は、まさに動力となる部分。当社のミッションや業務内容に共感していただき、長く一緒に取り組んでくださる方を求めています。そのために、数年後のありたい姿やビジョンを描けているかどうか。また、そのビジョンを実現するための具体的なアクションをイメージできているかなどをお聞きするようにしています。


ブレない軸を持ちながらも、常に進化を続ける姿勢がラングの魅力

――大橋さんが考えるラングの魅力を教えてください。

考古学業界に対して最善のソリューションを提供できるよう、常に進化しているところです。3Dスキャナ「SOMA」の販売もその1つ。当社が2008年に開発した製品ですが、12年間社内で運用した後、2020年から受注製造販売を開始し、各地の調査機関でご利用いただける体制を整えました。

その背景にあるのは、当社で技術を独占するのではなく、「業界全体を活性化していきたい」という思いです。代表の横山が常々話しているのが、「発掘調査では大量の遺物が出土するが、記録に残るのは手作業で図化することができた一部の遺物のみ。本来は出土したすべての遺物を記録するべきであり、三次元技術を使えば効率良くそれが実現できるだけでなく、データがサーバ上にいつまでも残りつづける。業界全体で同様の取り組みができれば、大量の遺物をデジタルデータでアーカイブでき、世界中どこからでもアクセス可能になる」ということ。最近は手軽な三次元記録やメタバースの流行により、博物館などでも3D技術が取り入れられ始めていますが、当社は20年以上にわたりブレない軸で実践しつづけてきている強みがあります。

 

――なるほど、創業からずっと変わらぬ思いで事業を継続しているのですね。

そうですね。考古学や文化財を、国民全体の共有財産として残していくことの重要性を伝えていきたいという軸は一切変わっていません。

一方で、新たな取り組みにも積極的にチャレンジしています。現在はSOMAを持っていないお客様にも、どこでも誰でも簡単にPEAKITを使ってもらえるよう、PEAKITのWebアプリ化プロジェクトを推進しています。これまでのPEAKIT処理では、細かな調整作業などが必要な場合、その都度当社に指示をいただいていましたが、Webアプリを活用いただくことで、お客様ご自身で調整が可能になります。

ちなみに昔から代表の横山のアイデアは“夢”のように感じることも多々あるのですが、信じて付いていけば大体がうまくいくんですよ。現在も一見不可能なのでは?と思うことに対して、常務の千葉を筆頭に見事に実現させてしまうんです。そんな組織としての強さを持っていることも、ラングの魅力ですね。

 

――今後の展望について教えていただけますか。

常に面白いことはないかと考えている代表の横山と、それを実現する開発の千葉。この二輪をこれから三輪、四輪にできるように、さらには馬力も増やしていきたいと考えています。

当社では今年(2023年)の4月にも新卒で1名エンジニアメンバーを採用しました。引き続き、私たちと一緒に「進化しつづける面白さ」を共有しながら、新たなプロジェクトの成功に向け貢献していただける方の採用に力を入れていきます。

また私個人としては、バックオフィス業務を通じて、「縁の下の力持ち」としてみなさんが集中できる環境づくりに邁進することを目指しています。新しく入社された方々が、スムーズに業務に取り組めるようなサポートを継続していきたいですね。

 

さまざまな事柄に興味を持ち、知識欲が高い人に向いている仕事

――大橋さんは元々東京のご出身で、ラングの設立とともに岩手に引っ越してきたそうですが、岩手のどのようなところに魅力を感じますか?

こちらに移住して一番感動したのは、環境の素晴らしさです。星が本当に綺麗で、流れ星も天の川も見られるんですよ。夏は登山やキャンプ、冬はスキーなど、レジャーや自然はもちろん、食べ物もお酒もおいしい。そして何よりも温泉が近くにあるところがいいですね。私も毎週末、銭湯感覚で温泉に通っています(笑)。

 

――働く環境についてはいかがですか?

現在、正社員以外のメンバーは全員女性のパートさんです。お子さんがいらっしゃる方も多いので、産休・育休制度や年休の付与などの仕組みを整え、女性が働きやすい会社になるよう努めています。

 

――どのような人がラングに馴染みやすいと感じますか?

いろいろな事柄に興味を持ち、知識欲が高い人が向いていると思います。専門性も必要とされる仕事のため、理系の知識のみならず、文化財やその周辺の事柄など、広く浅くでもさまざまな知識を持っている人が馴染みやすいですね。

 

――最後に、求職者のみなさんへメッセージをお願いします!

ラングは設立から20年経っても、夢と希望と野望を持って常に進化しつづけている会社です。私たちと一緒に進化しつづける面白さを味わってもらえたら嬉しいです!当社に興味をお持ちくださった方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!

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