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「実は、やりたいこと無いんです・・・」

Photo by frank mckenna on Unsplash

株式会社ESP 代表取締役 高原です。

私は創業以来、多く採用面談をしてきました。
面談は色んな考え方やバックボーンをもった方とお話でき、私が学ばせていただくことも多く、その出会いがいつも楽しみです。

■2つの質問

私が面談で共通して質問させていただいていることがあります。

それは
・これからどういう方向に進みたいか?
・会社に求めることは何か?
の2つです。

相手の望む未来像を会社が理解し、相手の理想に近づくことに貢献したい、
そして相手から選ばれる会社でありたい、
こういった思いからヒアリングしています。

経歴書には過去・現在を書きますが、未来への思いはあまり書かれません。

そして、未来の質問への回答は、その人が大切にしていることが現れます。
中にはキャリア外の家庭環境に話が及ぶことがあり、例えば実家の親の介護への不安の話になり、本人が隠し持っていた希望条件が出てきたこともありました。
入社後の認識齟齬を防ぐためにも、これらの質問は役に立ちます。

■実はやりたいこと無いんです・・・

先日面談でこの質問をしたところ、「実はやりたいこと無いんですよね・・・」とおっしゃった方がいました。
ここまで率直な回答をされたことが無かったので、意表をつかれました。
その方は20代で若いながらも高い専門スキルをもっていて、コミュ力も素晴らしく、稀に見るポテンシャルを感じる方でした。
とても興味をもちました。

そして、深くヒアリングすると、将来父親の会社を引き継ぐことになりそうで、その準備としてITスキルを身に着けているということでした。
更に、私の経営の経験談を話すと前のめりになり、経営に必要な営業・マーケティング・マネジメントにもとても興味があることがわかりました。

明らかに関心が強い分野はお持ちでしたが、本人がやりたいと自覚していない、とても印象的な出来事でした。

これは対話しなければ、掘り起こせませんでした。

■やりたいことが無くてOK!

当社は社員の選択肢を増やし、やりたいことの実現をサポートすることが、大きなミッションの一つです。
しかし、やりたいことが無いと思っている方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。

例えば今回の例のように、本当はやりたいことを、意識化していない場合もあります。
そういった方には寄り添い、対話して掘り起こします。

また、やりたいことは無くても、「やりたくないこと」はたくさんあるはずです笑
「やりたくないこと」を回避するにはどうするか、一緒に考えます。

単純に若く経験が狭い場合もあるので、そういう方には経験を広げる方向で考えます。

更に極論を言えば、仕事は「やりたいか、やりたくないか」でなく、「やるか、やらないか」という面もあり、やるべきことをやれば全く問題ないです。
ただ、生活の大部分を使う仕事を、より楽しく成長に繋げた方が、人生の質が上がるかなと思います。

まずは建前を一旦外に置き、本音ベースで対話し、現実にどう向かうか一緒に考えることを重視します。

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