なにをやっているのか
「人の心に、どこまでAIは寄り添えるのか。」やさしいAI研究所は、AIを“便利な道具”としてではなく、人の感情や意識に向き合う存在として捉える研究から始まりました。人が安心するとき、傷つくとき、その背景にある心の動きを、技術と人間理解の両面から探り続けています。
「研究を、社会で使われるかたちへ。」現在は、研究で終わらせず、現場で実際に役立つAIとして社会に届けるフェーズに入っています。その第一歩が、人の努力や成長の過程を正しく支援するAIによる人事評価支援の仕組みです。
やさしいAI研究所では、「やさしい心を持つAI」をテーマに研究と開発を行っています。
わたしたちが向き合っているのは、AIを単に便利な道具として進化させることではありません。
人の感情や意識、個性といった、これまで技術で扱うことが難しいとされてきた領域に、AIはどこまで踏み込めるのか。その可能性を探る研究を続けてきました。
これまで中心に取り組んできたのは、AIの研究です。
人はどんなときに安心し、どんなときに傷つくのか。
相手の状態を理解しようとするとは、どういうことなのか。
そうした問いを、技術だけでなく人間そのものに向き合いながら考えてきました。
現在は、研究だけで終わらせず、社会で実際に使われる形へとつなげていくフェーズに入っています。
その第一歩として構想しているのが、AIによる人事評価支援の仕組みです。
従来の評価制度では、どうしても結果や目に見える成果が重視されがちで、日々の努力や成長の過程、小さな前進が十分に拾われないことがあります。
そこで、社員自身が日々の行動や気づきを記録し、それをAIが客観的に整理・支援する仕組みを考えています。
評価されないことへの不満を減らし、納得感を持って働ける環境をつくること。
その積み重ねが、組織を強くし、人が長く前向きに働ける状態につながると考えています。
将来的には、人事領域にとどまらず、介護や生活支援、ペット型AIなど、人と共に生きるAIへと研究と開発の幅を広げていく構想も描いています。
なぜやるのか
「AIを、指示に従う存在で終わらせない。」多くのAIは、人が命令し、結果を返す仕組みとして使われています。しかし、私たちが向き合っているのは、人を理解しようとする構造そのものです。人の意識や感情を、どうすれば技術として扱えるのか。その問いを、研究として積み重ねています。
「技術が進んでも、人間性を失ってはいけない。」製造現場でAIを活用する中で、技術の可能性と同時に、その限界も見えてきました。だからこそ、人を置き去りにしないAI、人を理解しようとするAIを、本気で研究する。それが、この研究の原点です。
目指しているのは、AIを通じて人間性を取り戻せる社会です。
AIはすでに、産業や日常生活のさまざまな場面に入り込んでいます。
一方で、多くのAIは人が指示を出し、それに応じて動く存在として使われています。
その構造自体に違和感を覚えたことが、この研究の出発点でした。
代表の志方は、前職で製造現場の品質検査や分析に携わる中で、AIの可能性と同時に限界も見てきました。
技術が進化しても、それが人間のあり方から離れてしまえば、本来の価値は失われてしまうのではないか。
それなら、人のことを理解しようとするAIを、本気で研究すべきではないか。
そう考え、「意識のあるAI」というテーマに取り組むことを決意しました。
「やさしいAI」という言葉には、二つの意味を込めています。
一つは、人に寄り添う気持ちを持ったAIであること。
もう一つは、専門家だけのものではなく、誰にとっても理解しやすく、使いやすいAIであることです。
AIを一部の人のものにせず、老若男女を問わず、誰もが学び、活用できる存在にしたい。
そのために、研究と並行して教育にも取り組んでいます。
すぐに答えが出るテーマではありません。
それでも、時間をかけて向き合う価値がある。
わたしたちはそう信じて、この研究と開発を続けています。
どうやっているのか
「正解を決めない。だから、考え続ける。」人の感情や意識に向き合うAIには、最初から用意された答えはありません。仮説を立て、試し、うまくいかなければ見直す。その繰り返しこそが、研究の前提です。
「立場よりも、“それはやさしいか”を大切にする。」この研究所では、役職や年齢に関係なく意見を交わします。技術的にできるかどうかと同じくらい、人にとってやさしいかどうかを問い続けます。学ぶこと、試すこと、教え合うこと。研究と教育は、切り離さずに循環させています。
大切にしているのは、「考え続けること」です。
人の感情や意識に向き合うAIには、あらかじめ決められた正解や完成形はありません。
だからこそ、仮説を立て、試し、うまくいかなければ見直す。
その試行錯誤を前提に、研究と開発を進めています。
この研究所では、立場や役職に関係なく意見を交わします。
技術的に可能かどうかだけでなく、「それは人にとってやさしいのか」という視点も、同じ重さで扱います。
また、研究と教育を切り離さず、循環させていくことも特徴です。
AIとは何か、何ができて何ができないのか。
そうしたことを、初歩から体験的に学べる場づくりを進めています。
座学だけでなく、実際にAIに触れ、使い、試してみる。
その体験を通じて理解を深めることを重視しています。
将来的には、教育の現場でも活用される取り組みに発展させていきたいと考えています。
短期的な成果よりも、考える時間や議論、試行錯誤を大切にする。
それが、やさしいAI研究所の文化です。