少し、想像してみてください。
朝起きて、なんとなく体が重い。かかりつけの医者に行くと「異常なし」と言われる。ウェアラブルを見ると数値は記録されているが、それが何を意味するのかわからない。サプリを飲んで、ジムに通って、食事に気をつけて——それでも、「自分の体がどこに向かっているのか」が見えない。
これは、あなただけの話ではありません。
現代の医療・健康の仕組みは、機能ごとに縦割りになっています。研究者は論文を書くが患者に届かない。医師は診断するが忙しすぎて追跡できない。デバイスはデータを取るが深く解析しない。食事・運動・睡眠・精神・環境——これらはすべてバラバラに扱われ、あなたという「一人の人間」を中心に統合されることがない。
その結果、最も割を食うのはユーザー、つまりあなた自身です。
私は今、一つのプロジェクトを立ち上げています。
名前は CARES(ケアーズ)
これは医療アプリではありません。健康管理ツールでもありません。「あなたの健康の全体最適を、あなたと一緒に考え続けるOS」です。
コンセプトは、今世紀最も優れた社会システム設計者の一人、故・横山禎徳氏が生涯をかけて訴え続けたことにヒントを得ています。「機能縦割りの壁を壊し、市民(ユーザー)への価値を中心に横串で設計し直せ」——その思想を、医療と健康の領域で実装することがCARESの使命です。
CARESが解決しようとしている問題は、4つです。
① ユーザーに知識がない
どの医療情報が信頼できるのか、どの介入が自分に合うのか、専門家でなければわからない。でも専門家に毎日相談できる人は、ほとんどいない。
② デバイスはデータを取るだけで、深く解析しない
Apple WatchもOura Ringも、数値を記録する。でも「あなたの今日の状態において、今夜何をすべきか」を教えてくれるものは、まだどこにも存在しない。
③ 医師は多忙で、縦断的に追跡できない
3分診療の中で、あなたの過去1年の食事・睡眠・精神状態・社会関係を総合的に評価することは、構造的に不可能です。
④ 施策の評価が行われていない
西洋医学から漢方、ヨガ、自由診療、遺伝子治療まで、世界には無数の医療・健康介入が存在する。しかしそれがあなた個人に対して有効かどうかを評価し続ける仕組みは、どこにも存在しない。
私はMe/CFS(慢性疲労症候群)という疾患を抱えながら生きています。これは、現代医学がまだ十分に解明できていない病の一つで、「異常なし」と言われながら機能が低下し続けるという、まさに縦割り医療の限界を体現する状態です。
だからこそ、私はCARESを作ります。自分が必要だから。そして同じように、「医療の縦割り」の中で翻弄されている多くの人のために。
⚫︎あなたに、聞かせてください。
・今、自分の健康管理で一番困っていることは何ですか?
・どのデータが「もっと深く分析されたら価値がある」と思いますか?
・CARESのような仕組みに、どんな機能を期待しますか?
このプロジェクトは始まったばかりです。医師、データサイエンティスト、エンジニア、そして何より自分の健康を真剣に考えているユーザーの声を集めながら、一緒に作り上げていきたいと思っています。
興味を持っていただけた方は、コメントまたはメッセージをください。初期ユーザーとして、あるいはチームメンバーとして、関わっていただける方を探しています。
山口揚平
