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すべてのストーリー

お金のなくなる日

僕はずっと本当の経済、つまり経世済民について考えてきた。そして、経済を壊し人類を滅ぼすものの正体は実は経済取引に使われる貨幣ではないかと考えている。確かに貨幣は便利な道具だ。数字で表現されるし誤解がない。ただ一方で、価値を数字で表した途端に漂白されてしまうものもある。それが文脈というものだ。文脈には意味、すなわち物語や繋がりがある。このような財の中に畳み込まれている価値の大きさを我々は過小評価しすぎているのではないか?貨幣を使うことによる清算の手軽さより、財を形成するまでに紡がれた文脈価値の方が大きいというケースは実際多いのである。それで僕がずっと考えてきたのは、どうやれば貨幣と非貨幣、...

日本思想OSの海外展開チャンス(Japan Future Institute構想について)

クールジャパン機構は、累積損失383億円を超え、廃止・統合の岐路に立たされている 。 政府は2033年までに海外売上20兆円という目標を掲げながら、実施主体が機能不全に陥るという矛盾を抱えている 。ポケモンやナルトというIPが単独で数兆円規模になる一方、その思想的背景は誰も「売って」いない。プロダクトだけが先走っている。かつて岡倉天心は1900年のパリ万博でフランス語による日本美術史を著し、日本文化を「思想の体系」として西洋に提示した 。それから125年が経った今、日本は依然として個別のプロダクトを売るだけで、「なぜこの文化が生まれたか」というOS層を輸出できていない。そこで私達は、日本...

思考せよ。なぜなら世界は一つだから。

思考は才能ではない。それは技術だ。誰でもできるものだ。賢い人は、知識が多いのではない。“翻訳”が速い。そして、翻訳のための「箱」を持っている。思考家は、常に抽象的なボックスを持って、そこにITの話も人事の話も家族の問題も何でも一回ぶち込んでから戻す。出来事を、そのまま受け取らない。いったん“構造の言葉”に変換する。そして戻して、判断する。この往復ができる人が、強い。知らない言葉が出てきてもいい。略語が分からなくてもいい。でも、怖がらなくていい。分からない言葉を、分からないまま放置しない。でも、完璧に理解しようとして止まらない。構造だけ掴む。正確さより、意味。意味より、判断。構造化とは、箇...

『投資の哲学』――未来を創造する者たちへ

序章 新しい時代の「投資」をはじめよう春になりましたね。この言葉が持つ、どこか浮き立つような、新しい始まりの予感を皆さんも感じているのではないでしょうか。この季節と同じように、私たちの社会も、そしてお金との付き合い方も、大きな変化の時を迎えています。巷では「新NISA」や「老後2000万円問題」といった言葉が飛び交い、多くの人が「投資」というものに目を向け始めています。しかし、その関心の多くは、「どうすればお金を増やせるか」という一点に集中しているように見受けられます。もちろん、それも大切な動機の一つです。しかし、今日ここでお話ししたいのは、そうしたテクニック論に終始する「投資」ではあり...

AIでこれから日本がどう破壊されていくか?

『2028年・日本版インテリジェンス危機』AIが「救い」のはずだった国で、静かに起きること「人手不足だからAIは救いだ」――。この語りは、日本では長く支配的でした。実際、半分は正しいのだと思います。日本の人口構造は、統計がはっきり示しています。2024年10月1日時点で、65歳以上人口は 3,624.3万人、総人口比 29.3%。過去最高水準です。労働供給の制約は構造問題で、AI導入の余地も大きい。これは事実です。けれど、問題はそこではありません。問題は、AIが「どこに効くか」です。1. 日本版の危機は、失業から始まらない雇用は強く見えます。2024年の完全失業率(年平均)は 2.5%。...

人間と機械が統合する時代:AI、サイバネティクス、そして「地域」というセーフティネット

最近の僕は、事業や投資という観点で、二つの大きな潮流に注目しています。一つは、人間と機械が統合していく「サイバネティクス」の領域。もう一つは、人間や自我という枠組みを超えて私達を癒す「地域」という現場です。一見、まったく異なるこの二つのテーマは、実は深いところでつながっています。それは、「AI革命の先で、僕らはどこへ向かうのか?」という根源的な問いに対する、僕なりの答えでもあります。今まさにAIが社会を席巻し、それが「フィジカルAI」としてロボットへと波及していく中で、一つの大きな問いが浮かび上がります。それは、「人間と機械が統合していく時代に、どんなテクノロジーが必要になるのか?」とい...

AIを使う側のビジネスパーソンが持つべき思考法

序章:道場の始まり車のエンジン音が止む。岸田さんが駐車場に車を停め、カメラ機材を運び込んでいる。私が先に部屋に入り、機材のセッティングを始めながら、これから始まる「山口道場」の参加者を待っていた。「岸田さんのカメラがセットできたら始めましょうか」部屋には少しずつ人が集まり始める。緊張と期待が入り混じったような独特の空気。私は参加者に向かって呼びかけた。「さて、皆さん。前回、宿題を出しましたよね」そう、これは単なる講義ではない。参加者自らが考え、手を動かし、発表する実践の場――「道場」なのだ。「ハーバード大学の学生のように、ここに提出してください。これから発表してもらいますからね」私の言葉...

日本の思想OSが世界を救う

私は世界を捉えるにあたっていつも七つの層で見ている。一番低い層は、数字(結果)、ニ番目が構造(論理や方程式など)、三層目は物質・空間(つまり五感で捉える世界)、四層目が概念、これは目には見えないが、倫理や時間など社会のOSやプロトコルとなっているもの、五層目は使命や価値観で構成される固有の世界線(日本人は道という)、六層目は一体性(愛)、七層目は空である。個々の事象や領域を僕はこの七つの層で捉え直す。昨今のAI事情にあてはめれば、二層目がAIによってハックされたことで生産の最適化が進みホワイトカラーがオフィスから締め出され、フィジカルAI(ロボティクス)によって三層目の物理空間さえも人間...

AIの時代に残るもの──宇宙開発と「心」というハードディスク

AIや宇宙開発、戦争。 いま世界で「わかりやすいフロントライン」として立ち上がっているものは、だいたいこのあたりだ。月面有人探査は、もはや2030年前後には既定路線といってよい。各国の宇宙機関や民間企業が月面基地構想や有人拠点計画を具体化し始めているからだ。そのすぐ下の階層では、ロボティクスやフィジカルAIが、人間の身体の代わりに物理世界を動かし始めている。そこまではわかりやすい。 問題は、その「さらに下」だ。やることがなくなる世界フィジカルAIが高度化すればするほど、人間が「やらなくていいこと」は加速度的に増える。 ルーティンワークや単純な判断業務は、生成AIと自動化システムにど...

AI時代を生き抜くための思考とは

AIが社会のあらゆる場面に浸透しつつある現代。私は「考えること」を専門とする職人として生きてきました。その職人技が、このままでは途絶えてしまうのではないか。人間の思考力が細っていく未来を、座して待つことはできません。今日は、いつか自分がこの世からいなくなるかもしれないという覚悟のもと、私がこれまで培ってきた思考の「ベーシック」を皆さんと共有する場です。それは、一部の「センスがある人」だけが持つ特殊能力ではありません。それはまるで楽器の演奏における「絶対音感」のように、繰り返し丁寧にフィードバックを受け、実践することで誰もが習得できる技術です。私はそれを「ロジックネイティブ」――ロジックを...

仕事ってなんですか?

仕事って、結局なんですか。「稼ぐこと」ですか。「成長すること」ですか。「評価されること」ですか。たぶん、20代が一番ここで迷う。AIが強くなるほど、なおさら迷う。だから最初に、ここだけは切り分けたい。仕事=稼ぐこと、ではない。ここが混ざったままだと、キャリアの迷いも、AI時代の不安も、ずっと解像度が上がらない。私の定義はシンプルだ。仕事とは、他者および社会に対する「価値創造」と「貢献(量×質)」である。稼ぐことは、その結果として起こり得る「別の現象」にすぎない。稼ぐのは大事。生活がある。だが、稼ぐこと“だけ”を目的にすると、だいたいグレーに寄る。短期収益が高いもの、依存性が高いもの、相手...

ほんとうの仕事の話(30代に愛をこめて)

30代へ。仕事の話を、愛を込めて。30代は、いちばん難しい。20代みたいに、無限に伸びる感覚は薄れる。40代みたいに、捨てる覚悟もまだ固まらない。その中間で、責任だけが増えていく。実力はついてきた。だが、世界は思ったより評価してくれない。期待もされる。でも、全部は任されない。家庭がある人もいる。親のことが見え始める人もいる。健康が微妙に崩れる人もいる。友人が減る。時間が減る。「未来」が、少しだけ怖くなる。だから30代は、仕事の議論が雑だと壊れる。精神論で煽られると、逆に疲れる。理想論を言われても、現場は待ってくれない。その状態で、AIだのロボットだのが来る。不安になるのは当然だ。そして、...

ほんとうのお金の話

多くの人が、薄々わかっている。この社会、どこかおかしい。格差が広がり、政治は信用できず、働いても楽にならない。だが原因を「景気」や「政治家」だけに押し付けると、本質から外れる。根は、貨幣だ。正確に言うと、貨幣という社会OSの“癖”だ。経済の授業では、貨幣の三機能を習う。価値の尺度、価値の保存、交換の媒介。だがそれは「使われ方」の説明であって、定義ではない。定義を置く。貨幣とは、多元的・多層的な価値を、一次元である数字に畳み込んで、コミュニケーションしやすくした匿名的媒体だ。価値は本来、多次元だ。時間、努力、関係、信頼、物語、誇り、倫理、慈愛、使命。本当は並べて比較できないものが、人生の中...

!大好評につき!秋講座開講決定&申込受付中

!申込受付中!『新しい時代のお金のしくみ』弊社代表山口が早稲田EXセンターにて、今春に講師を務めた講座「新しい時代のお金のしくみ」が好評と多くの反響により、再度開講することが決定いたしました。現在、一般申込みを受け付けております!https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/56882/■山口揚平『新しい時代のお金のしくみ』毎週木曜13:00~14:30 Zoomでのオンライン講義日程:全4回 11/10, 11/17, 11/24, 12/01春講座では当初、少人数での開講を予定していたものの、申込が多く、受講枠を増やし、50人以上の受講者の方にご...

今週5/26(木)開講『新しい時代のお金のしくみ』

皆さん、こんにちは。本日は、弊社代表 山口揚平が新たに登壇することとなったオンライン講座をご紹介します!『新しい時代のお金のしくみ』全4回弊社投稿: https://www.facebook.com/bmpjpn/posts/4544219066869395/26(木), 6/02(木), 6/09(木), 6/16(木) 各日ともに、13:00~14:30すべてオンライン(Zoom)にて、開講を予定しております。”どなたでも聴講いただける”オープン講座です。ご興味のある方・ご都合つく方は、ぜひお申込みくださいませ。申込〆切:初回前日5/25(木)17:00まで詳細・お申込みは、最下部の...

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