入社前、私は「仕事は役割ごとに分かれているもの」だと思っていました。
営業は営業、事務は事務、現場は現場。
それぞれが自分の仕事だけをこなしていく――そんな働き方を想像していました。
しかし、この会社に入ってまず感じたのは、その境界がいい意味で曖昧だということでした。
営業所では、営業・事務・現場といった区分に関係なく、
必要なことは全員でやる、という文化があります。
最初は正直、戸惑いもありました。
「ここまでやるのか」と感じる場面もありましたし、自分の役割が分からなくなることもありました。
ですが、その環境の中で気づいたことがあります。
それは、「仕事を限定しないからこそ、全体が見えるようになる」ということです。
物流の流れ、現場の負担、取引先との関係、社内の動き。
一部分だけではなく、全体を理解した上で動くことの重要性を、日々の業務を通して実感していきました。
ある時、現場でトラブルが起きたことがありました。
通常であれば「自分の担当外」として切り分けてしまうような状況でしたが、
その時は自然と体が動いていました。
関係各所に連絡を取り、現場と調整し、別の対応策を考える。
結果的に大きな遅れもなく乗り切ることができました。
そのとき感じたのは、「役割に縛られず動ける強さ」でした。
この会社で実現できたのは、単なるスキルの習得ではありません。
“どこでも通用する力”を身につけられたことだと思っています。
自分で考え、動き、周囲と連携しながら最適解をつくる力。
そして、全体を見ながら判断できる視点。
最初からできたわけではありません。
ただ、この環境があったからこそ、少しずつできるようになりました。
今では、「自分の仕事はここまで」と線を引くのではなく、
「より良くするために何ができるか」を考えることが当たり前になっています。
この会社で働くことは、決して楽なことばかりではありません。
ですがその分、得られるものは大きいと感じています。
ここでの経験は、きっとこれから先のどんな環境でも通用する。
そう思える働き方が、ここにはあります。