初日の朝、会社に着いた瞬間に言われた。
「今日からこのエリア、全部任せる。
細かい説明は後でいい。まず動いてみてくれ。」
いきなりだった。
準備もなかった。
でも、任された以上、やるしかなかった。
地図を開き、最初の店舗に向かった。
店長は忙しそうだったが、話を聞いてくれた。
売場を一緒に見て、在庫の偏りを確認して、改善案をその場で出した。
「これ、すぐやろう。今日中に変えられるか?」
言われた瞬間、体が勝手に動いた。
棚を変え、導線を直し、季節商材を入れ替えた。
終わった頃には、店長が言った。
「初日でここまでやる人、久しぶりだよ。」
その言葉で、完全にスイッチが入った。
次の店に向かう足が速くなった。
三店舗目では、店長の悩みを聞きながら改善案をまとめた。
四店舗目では、新商品の展開計画をその場で作った。
気づけば、初日だけで予定の倍の店舗を回っていた。
誰に言われたわけでもない。
ただ、任された瞬間に“やる側”になっただけだった。
帰り道、明日の予定を自分で組み直した。
もっとできる。
もっと動ける。
もっと成果を出せる。
初日から全開で動いたら、
やる気は後から勝手についてきた。