一次面談は15分です、という記事を書きました。結果はいつどう届くのか、通過のあとに何が起きるのか、という記事も書きました。
今回は、いちばん書きにくいところを書きます。落ちたときの話です。
■ 当社は、お断りに理由を添えています
面談をさせていただいて、今回はご一緒できないと判断した場合、私たちは必ず理由を書いてお送りしています。代表の私の名義で出しています。
「厳正な選考の結果」とだけ書いて終わらせることはしません。何を見て、どこが合わないと判断したのかを、その方の言葉を引きながら書きます。
■ なぜそうしているのか
こちらの都合を先に言います。理由を書けない選考は、選考として成立していないからです。
言語化できないということは、こちらの基準が曖昧だということです。基準が曖昧なら、通した人にも説明ができません。お断りの文面を書くことは、私たち自身の判断を点検する作業でもあります。
そのうえで、受け取る側の話をします。
面談は、その方が時間を使ってくださって初めて成立します。在職中の方なら休憩時間を削って、学生の方なら授業の合間に入ってくださっている。そこに対して「ご縁がなかった」の一行で返すのは、こちらが楽をしているだけです。
■ お断りしても、それで終わりではありません
実際、こういうことがあります。
応募いただいた職種とご経験が噛み合っていない場合、こちらから別の職種を提案します。「マネージャー職で応募いただきましたが、書かれている実績はこちらのポジションのほうが活きます」という形で、正直にお伝えします。それで進んだ方が何人もいます。
いまの当社にお願いできる仕事がない場合は、そう書きます。そのうえで、状況が変わったらこちらから連絡させてくださいとお伝えします。社交辞令ではありません。募集が増えたときに、実際にご連絡しています。
■ お伝えできないこともあります
正直に書いておきます。他の候補者との比較で決まった場合、そこは詳しく書けません。「今回は別の方に決まりました」という以上のことは書きようがない。ここは限界です。
また、判断が割れた場合の社内の議論の中身も書きません。そこまで開示すると、面談を担当した社員が率直に意見を言えなくなります。
■ 落ちる前提で応募してほしい、とは言いません
ただ、当社に応募して落ちたとして、何も残らないということにはしません。少なくとも、なぜ合わなかったのかは持って帰っていただけます。
それが次の会社で活きるなら、それでいいと思っています。