【イベントレポート】3/4_Nutmeg 観光Conference 2026 〜全国から40社、70名の観光事業者が集結〜
NutmegLabs Japan株式会社は、観光事業者を対象とした自社カンファレンス「Nutmeg 観光Conference 2026」を、2026年3月に東京ミッドタウン八重洲にて開催しました。当日は北は北海道から南は沖縄まで、全国から40社、約70名の観光事業者が参加。 不安定な市場環境や人手不足、価格高騰が続く中で、「売上・満足度・リピート」を高めるための戦略について、熱い議論が交わされました。セミナー・懇親会ともに満席となり、終始熱気に包まれた当日の様子をお伝えします。
目次
1.開催の背景
2.イベント概要
3.第1部|セミナー
4.第2部|懇親会
5.参加者アンケートの声
6.開催概要
7.最後に
1.開催の背景
国内観光市場は2025年に旅行消費額36.2兆円を記録するなど成長を続ける一方で、2030年には市場全体で341万人の働き手が不足すると予測されています。「深刻な労働人口減少」と「コスト高騰」に直面する現場では、従来の集客数(量)を追うモデルは限界を迎えつつあり、顧客一人ひとりに最適化された体験を提供する「質(パーソナライズ)」への転換が急務となっています。本カンファレンスは、観光・宿泊施設の業務効率化と売上向上を両立させ、人手不足に打ち勝ちながら「顧客に選ばれ、利益を生む仕組み」を具体化することを目的に開催されました。
2.イベント概要
当日は、主催者講演・ゲスト講演・事例講演による第1部セミナーを軸に、AIデモ体験・懇親会を含む第2部まで、一貫したテーマのもと以下の構成で実施しました。
3.第1部|セミナー
3-1. 【主催者講演①】トレンドの現状とNutmegが目指す姿
Nutmeg COO 田中 基樹
Nutmeg COO 田中 基樹より市場成長の裏側に潜む「深刻な労働人口減少」という危機を提示。2025年の国内観光市場は36.2兆円(前年比+9.0%)に達し、訪日外国人消費額も9.5兆円と過去最高を更新する一方、宿泊業の有効求人倍率はすでに2.9倍に達し、2社に1社が人員確保に困難を抱えている実態をデータで示しました。
「需要は増えているのに、人手が足りない。今こそ1人当たりの単価と生産性を同時に上げる双輪駆動が不可欠です」と語り、顧客セグメント別の商品設計と、AI・DXへの投資サイクルを組み合わせた具体的なロードマップを共有しました。
3-2. 【主催者講演②】直販は販売チャネルではなく、経営インフラ
Nutmeg 執行役員 北中 萌恵
Nutmeg 執行役員 北中 萌恵より、戦略転換を実現するための武器として「直販」を再定義。OTA依存による利益浸食のリスクを指摘し、顧客データという資産を自社で運用可能な「経営インフラ」として直販を強化することこそが、経営の自由度を取り戻す手段であることを説きました。
自社直販を強化することで、随時対応・ダイナミックプライシング・顧客属性別の価格設定といった「直販でなければ実現できない領域」が広がることを示し、直近事例として3月1日にリリースした姫路城の多重価格デジタルチケットを紹介。「直販は販売チャネルの1つではない。事業の自由度を担保する、強力な経営インフラです」というメッセージを届けました。
主催者講演①(左)、主催者講演②(右)
3-3. 【ゲスト講演】「行ってみたい」「また行きたい」観光施設とは?
旅行クリエイター トニー氏 / KEI氏
日頃から観光名所を巡り発信を行うお二人が登壇。施設を選ぶ基準から「また行きたい」と思う瞬間まで、消費者のリアルな意思決定プロセスが語られました。
「行ってみたい」と思う施設は、SNSなどを通じていかにリアル感・ライブ感を伝えられるかが鍵だと語りました。一方「また行きたい」と思える施設の共通点として挙げたのは、体験者目線のホスピタリティ。「冬に湖畔のサウナ施設を訪れた際、ポンチョのレンタルを忘れていたのに、スタッフが事前に用意してくれていた」というエピソードを皮切りに、訪れるたびに積み重なる細やかな気遣いの数々が語られました。「こういった心遣いはデジタルやAIには代替できない。だからこそ深く印象に残り、その施設に100人以上の友人を連れていくことにつながった」と語り、リピーターを生む本質が「仕組み」ではなく「人の温度」にあることを改めて示していました。
3-4. 【事例講演】「高くても選ばれる」体験価値の創出
長井海の手公園 ソレイユの丘 軽部氏 / 群馬サファリパーク 月岡氏
Nutmegも活用しつつ「現場」を変えた2施設が登壇。「顧客単価向上」と「自社直販活用」をテーマに、現場から生々しい実践ストーリーが語られました。
ソレイユの丘・軽部氏は「ファンをつくるLTV志向」を掲げ、Web限定の高単価回数券の導入や愛犬イベントの定期開催など、ファミリー層以外の顧客層を広げる独自戦略を紹介。「施設が1mmでも進化し続けることが、リピートの本質」という言葉が参加者の共感を呼びました。
群馬サファリパーク・月岡氏は「我々は草を売っているのではなく、体験を売っている」という信念のもと、体験価値に見合った価格設定を徹底。ある体験イベントを完全予約制で実施し完売を達成したエピソードは、「価値に見合う対価をいただくことで、お客様の満足度も自ずと上がる」という確信に裏打ちされたものでした。
ゲスト講演(左)、事例講演(右)
【セミナー総括】
全セッションの総括として締めの挨拶では、Nutmeg代表の中口より、6月にハワイで開催予定のカンファレンスおよび秋頃に国内で開催予定の観光AIサミットの告知が行われました。「2026年に入ってAIは凄まじい勢いで進化している。観光業がこれをどう取り入れるかで、今年は大きく変わる」と語り、体系的にAIを学べる場をNutmegが創ることを宣言。観光事業者が正当に稼ぐことで日本の観光業の未来を明るくするという最終ゴールを共有し、第1部セミナーは幕を閉じました。
Nutmeg代表の中口(左)、AIデモブース(右)
4.第2部|懇親会
第2部では、セミナーの熱気そのままに懇親会が開催されました。同業種や同じ課題を持つ施設同士で積極的な意見交換が行われ、「自社だけの悩みではないと安心できた」という声も多く聞かれました。
会場内に設置されたデモブースでは、問い合わせ工数を削減する「AI電話・AIメール・AIチャット」のデモを実施。実際に電話・メール対応工数を30%削減した導入施設の事例を交えて紹介し、体験いただいた参加者から大きな反響がありました。
プロダクトだけでなく、こうした「人と人がつながる場」をつくることも、私たちの大切な役割だと改めて感じた一日でした。
観光事業者同士で盛り上がる懇親会
5.参加者アンケートの声
セミナーと懇親会それぞれの満足度は、「大変満足」「概ね満足」を合わせると回答者の100%が満足と回答しました。参加者からいただいた声を一部ご紹介します。
講演内容が洗練されており大変有意義でした。参加者の皆様と話しやすい雰囲気を醸成されていて良かったです"
"全体テーマが秀逸で、ボリュームがありながらも上手くまとめられていました。驚きの最新事例もあり勉強になりました"
"リピーターを増やすため、単価を上げるために意識すべきことを知ることができました。ゲスト側の意見を聞けて良かったです"
"まさに取り組むべき事例で、社内説明・推進資料の参考にしたいです。上層部にも進言できるように進めてまいります"
"直販の必要性を感じることができました。お客様の生の声をもっと集めることが必要だと実感しました"
"同業他社の方のお話を直接伺える機会は多くないので、大変ありがたい場でした
参加者アンケートより
一方で、次回に向けたご意見もいただきました。
Nutmeg導入での成功・失敗事例をもう少し聞きたかった"
"時間の関係もあるかとは思いますが、質問をすべて拾っていただけると、さらに満足度が上がったと感じます
参加者アンケートより
大変多くのお声をいただきありがとうございました。
いただいたすべてのお声を次回開催に活かしてまいります。
これからもNutmegは観光施設の皆様にとって有意義な場を提供してまいります。今後もご期待ください。
満席となった会場
6.開催概要
- タイトル: Nutmeg 観光Conference 2026
- テーマ: 現場を救い、利益を生む「パーソナライズ」への転換
- 日時: 2026年3月4日(水)14:00〜19:00
- 会場: 東京ミッドタウン八重洲カンファレンス
- 対象: 観光、宿泊、レジャー施設のマーケティングに携わる方
- 主催:NutmegLabs Japan株式会社
- イベントサイト:https://nutmeglabs.hubspotpagebuilder.net/tourism-conference/2026
7.最後に
Nutmegでは一緒に働く仲間を募集中です!
こうした場を一から企画・運営できるのも、少人数で事業の核心に関われるNutmegならではです。あなたもこんな現場に一緒に立ちませんか?
Nutmegに少しでもご興味をお持ちいただけた方、ぜひ一度カジュアルにお話しさせてください!
当日の熱量を、一緒につくる側へ。
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