こんにちは!iGrusの佐久間です。
今回は“面談の時によくいただく質問について” シリーズ第16弾。少し今までとは違い、実務経験がある若手の方にフォーカスした回になります。
少し経験が増えてきた頃に選択肢も一気に広がるITならではの内容になっています!
よかったら最後まで読んでくださいね!
目次
実務経験がある人は未経験と何が違うのか?
「IT業界に入って1年経ったけれど、このままでいいのか分からない。」
「現場経験は積めているけれど、自分の市場価値が上がっている実感がない。」
「次の転職では、もっと成長できる会社を選びたい。」
エンジニアとして最初の実務経験を積んだ頃に、こうした悩みを持つ方は少なくありません。
未経験からIT業界に入る時は「まずは実務経験を積むこと」が大きな目標だったと思います。
しかし、1年、2年、3年と経験を積んでいくと、次第に別の問いが出てきます。
このまま同じ仕事を続けていて、3年後はどうなっているんだろう?
これは、とても大切な問いだと思います。
今回は、実務経験1〜3年程度のエンジニアの方に向けて「次の会社を選ぶ時、何を見ればいいのか」を採用担当の立場からお伝えします。
1社目と2社目では会社選びの基準が変わる
未経験からIT業界へ入る時は
- 実務未経験でも採用してもらえるか?
- 研修が充実しているか?
- 業界経験が無くてもIT業界に入れるか?
といったことが重要だったと思います。当然の視点ですが…。
まだ実務経験がない以上、まず業界に入ること自体が一つのハードルだからです。
しかし、実務経験を積んだ後は「入社できる会社を探す」という基準だけで会社を選び続ける必要はありません。
ここからは、「その会社に入ることで、次に何ができるようになるのか」を見る必要があります。
経験年数だけでは市場価値は決まらない
例えば、同じ「エンジニア経験3年」でも、中身は人によって大きく違います。
3年間同じ業務をルーティンで繰り返してきた人。
新しい技術に積極的に触れてきた人。
設計など、上の工程まで経験した人。
開発だけでなく、インフラやクラウドなど、違う領域の知識も学んできた人。
後輩やチームを教えた人。
顧客との打ち合わせに参加した人。
同じ3年でも、経験の幅はまったく異なります。
だから私たちは「何年働いたか」より、「その期間で何を経験し、何ができるようになったか」の方が重要だと考えています。
これは私たちだけでなく、IT業界で技術者を採用をする際には、企業側が見る共通ポイントとも言えるでしょう。
実務1〜3年はキャリアの分岐点になりやすい
最初の1年は、とにかく仕事を覚える。
2年目になると、一人でできることが増える。
3年目になると、少しずつ周囲を見る余裕が出てくる。
この頃になると「この技術をもっと伸ばしたい!」「別の領域にも挑戦したい!」
或いは、「もう少し上流工程を経験したい!」「将来はPMをやりたい!」
といった、未経験の頃には考えていなかった希望が出てくる方も多いと思います。
逆に言えば、このタイミングで「何を伸ばすか」を考えずに過ごしてしまうと、気付いた時には同じ経験を繰り返しているということもあります。
だからこそ、実務1〜3年くらいの時期は、転職する・しないにかかわらず、一度自分のキャリアを棚卸ししてみる価値があります。
次の会社を見る時に確認してほしいこと
給与、福利厚生、勤務地、働き方。
もちろん、どれも重要だと思います。
ただ、それだけでなく「その会社に入った後、自分の経験がどう増えるのか」もぜひ確認してほしいと思います。
例えば、
・今より難易度の高い案件に挑戦できるか
・開発だけでなく、周辺領域も学べるか
・自分より知識のある人に相談できるか
・技術について気軽に話せる環境があるか
・将来的にリーダーやPMを目指せるか
・キャリアについて相談できる人がいるか
こうした環境の違いは、1ヶ月では大きな差にならなくても、2年後、3年後にはかなり大きな差になることがあります。
案件だけではなく、その先を見る
SESという働き方の場合、どうしても「次はどの案件に入るか」という話が中心になりがちです。
もちろん案件内容は重要です。
実務経験は案件の中で積んでいくものだからです。
でもキャリアを長く考えるなら、案件に入ることそのものをゴールにはしてほしくありません。
例えば、
・今の案件で何を身につけるのか
・次はどんな技術を経験したいのか
・その次にはどんな役割を担いたいのか
そこまで考えて案件を選ぶのと、ただ紹介された案件に入り続けるのとでは、数年後に差が出てきます。
技術だけではなく「IT全体を理解する力」も重要になる
実務経験が増えてくると、一つの技術だけでは解決できない仕事が増えてきます。
例えばWebシステム一つを作るとしても、
・フロントエンド
・バックエンド
・データベース
・インフラ (クラウド)
・セキュリティ
さまざまな領域が関わります。
自分がすべてを実装できる必要はありませんが、「何がどうつながっているのか」を理解していないと、良い仕事をすることは出来ません。
さらに経験を積めば
「この要件なら、こういう構成が必要そうだ」
「この作業にはこれくらいの工数が必要そうだ」
「ここは別の担当者と相談した方がいい」
という判断もできるようになります。
そして、その先にあるのが、リーダーやPMといった役割です。
PMは「コードを書かない人」という意味ではない
将来的にPM(プロジェクトマネージャー)を目指したいという方もいると思います。
但し、「自分は管理側に行くから、技術は分からなくてもいい」という考え方は少し危険です。
PM自身がすべてのコードを書く必要はありませんが、一方で、エンジニアが何をしているのか、どこに時間がかかるのか、どこにリスクがあるのかなどを理解できなければ、プロジェクトの状況を正しく判断することも難しくなります。
だから、技術を学ぶことと、マネジメントを目指すことは別々ではありません。
むしろ、技術を理解しているからこそ、エンジニアと会話できるPMになれる。
私たちはそう考えています。
iGrusでも経験者向けのキャリアをもっと見せていきたい
これまでiGrusでは、未経験からエンジニア・Webデザイナーを目指す方への情報発信を多く行ってきました。
研修やカリキュラムのこと、勉強会、未経験から専門案件へ進むロードマップといった情報です。
もちろん、未経験採用はこれからも続けます。
ただ一方で、すでに1年、2年、3年と実務経験を積んできた方に対して、「iGrusでその次に何を目指せるのか?」も、もっと発信していく必要があると考えています。
経験者の方に、未経験者と同じスタートをしていただきたいわけではありません。
これまでの経験を活かしながら、さらに技術の幅を広げ、新しい領域へ挑戦することや、社内の技術者と共に学び、後輩を育て、将来的にはマネジメントを経験すること、或いはプロジェクトを動かす側に進むなど、幅広く選択肢をつくっていきたいと考えています。
「今の会社が嫌だから」だけではなく、「次に何を得たいか」
転職を考えるきっかけは、人それぞれです。
給与が上がらない。
希望する案件に入れない。
営業担当と話が合わない。
会社からフォローがない。
人間関係が合わない。
働き方を変えたい。
どれも転職理由になり得ます。
ただ、「今の会社から離れたい」だけで転職先を決めてしまうと、次の会社でも同じ悩みが起きる可能性があります。
そこで、一つだけ考えてほしいことがあります。
次の会社で、何をできるようになりたいですか?
給与を上げたい。
開発経験を増やしたい、別の領域を学びたい。
上流工程へ進みたい。
マネジメントを経験したい。
或いは、もっと「IT」全体を理解したい。
何でも構いません。
その答えがあると会社を見る基準が変わります。
転職しない方がいい場合もある
これは採用担当として少し変なことを言うようですが、今の会社で希望する経験ができるのであれば、必ずしも転職する必要はありません。
上司へ相談したり、案件変更を希望してみる。
新しい技術を勉強してみる。
社内プロジェクトへ参加する。
それだけで環境が変わる場合もあります。
大切なのは「転職すること」ではありません。
自分のキャリアを前に進めることです。
そして、転職はそのための選択肢の一つです。
成長が止まっていると感じるなら
もし半年、一年と同じ仕事を続けていて、
・説明できるレベルの新しいスキルが増えていない
・次に何を目指すのか分からない
・会社へ相談してもキャリアの話ができない
・数年後の自分が想像できない
そんな状態なら、一度外の会社を見てみてもいいと思います。
転職すると決めなくても構いません。
他社の話を聞くことで、今の環境の良さに気付くこともあります。
逆に、自分がもっと挑戦できる環境があることに気付く場合もあります。
iGrusの面談でも、まず「次に何をしたいか」を聞きたい
実務経験のある方との面談では、単純に
「Javaの経験は何年ですか?」
「クラウドを用いた開発経験はありますか?」
だけを聞く面談にはしたくありません。
もちろん技術経験は確認しますが、そのうえで、
・これまでどんな業務を経験してきたのか
・その中で何が得意になったのか
・今、何に "物足りなさ" を感じているのか
・次の3年間で、何ができるようになりたいのか
そこまで聞きたいと思っています。
なぜなら、経験者採用では、今できることと同じくらい、「次に何を伸ばしたいのか」が重要だからです。
まとめ
未経験からIT業界へ入った時、最初の目標は「エンジニアになること」だったかもしれません。
でも、実務経験を積んだ今は、次の問いを考えるタイミングです。
「どんな人になりたいのか?」
開発を極める、技術領域を広げる、上流工程へ進む、後輩を育てる、チームを持つ、PLやPMになる…
選択肢はいくつもあります。
転職活動を始める前に、履歴書や職務経歴書を書くより先に、次の3つを書き出してみてください。
① この1〜3年でできるようになったこと
② 今の環境では経験できていないこと
③ 次の3年でできるようになりたいこと
この3つが整理できるだけで、求人を見る基準も、面接で聞く質問も大きく変わります。
実務経験1〜3年という時期は、まだキャリアが決まり切っていないからこそ、これからの方向を大きく変えられる時期でもあります。
次の会社を選ぶ時には、「今より条件がいいか」だけではなく、「3年後の自分が今より強くなっているか」という視点も持ってみてください。
最後に
iGrusでは、未経験者だけではなく既にIT業界で最初のキャリアを歩み始めている方とも、これから積極的にお会いしたいと考えています。
特に、「実務経験はついたが、この先のキャリアをどう作るか悩んでいる」という方とは、一度お話ししてみたいです。
転職ありきでなくても構いません。
今まで何をしてきたのか。これから何をしたいのか。そのために、どんな経験が必要なのか。
一緒に整理するところからでも大丈夫です。
最初の会社で "IT業界に入る"。次のステージでは、“自分のキャリアをつくる”。
そんな転職を、一緒に考えられればと思っています。
自分のキャリアに迷っている方、もっと上を目指したい方、相談したい方は、是非一度iGrusへ遊びに来てくださいね。