こんにちは!iGrusの佐久間です。
今回は“面談の時によくいただく質問について” シリーズ第20弾です。
今回は未経験者の方からよくいただく「入社前にどこまで勉強しておいた方がいいですか?」「資格は取っておくべきですか?」といった質問について、採用担当の視点からお答えしていきます。
実際、未経験者の方と面談をしていると、既に独学で勉強を始めている方もいれば、興味はあるものの、まだ何も手をつけていないという方もいます。
この二者では、採用する側から見てどんな違いがあるのか?また、入社前の勉強にはどんな意味があるのか?というお話です。
よかったら最後まで読んでみてくださいね!
目次
入社前の勉強は必須?
まず最初に、未経験だからといって、入社前から高い技術力や専門知識を身につけている必要はありません。
そもそも未経験採用ですので、実務経験がないのは当然ですし、分からないことがあるのも当たり前です。
ただ、だからといって「入社してから勉強すればいいので、今は何もしなくて大丈夫」というわけでもありません。
私たちが未経験者の方とお話しする際に見ているのは、現時点での知識量や技術力だけではなく、興味を持ったことに対して実際にどんな行動をしてきたか、という部分です。
同じ未経験でも、採用側からの見え方は違います
例えば、どちらもプログラミングの実務経験がない方だったとします。
一人は、IT業界に興味を持ってからHTMLやCSSを勉強し、簡単なWebページを作ってみたことがある。
もう一人は「入社したら研修があると聞いたので、そこで頑張りたいです」と話している。
技術力という意味では、大きな差はないかもしれません。
ただ、前者には、興味を持ったことについて自分で調べ、実際に手を動かしてみた経験があります。
もちろん、それだけで採用・不採用が決まるわけではありませんし、後者の方が入社後に活躍しないということでもありません。
しかし、未経験採用では、それまでの実務経験や実績をもとに技術力を判断することができません。
だからこそ、興味を持ってからどう行動したのか、どんなことを考えて学習してきたのか、といった部分が判断材料の一つになります。
「何を勉強したか」よりも「どう勉強したか」
例えば、面談で「HTMLを勉強しました」と言われたとします。
それ自体はもちろん良いことです。
ただ、私たちとしては、そこからもう少し掘り下げてお話を聞いてみたいと思います。
なぜHTMLを選んだのか?
どんな教材を使って、どこまで勉強したのか?
実際に何か作ってみたのか?
途中で分からないことがあった時、どうやって解決したのか?
このような内容です。
単に教材を最後まで終わらせたということよりも、学習の過程でどんなことを考え、どう行動したのかを知りたいんです。
というのも、IT業界で仕事をしていると、分からないことに出会う機会が本当に多いからです。
初めて見るツール、知らない技術、原因が分からないエラーなど、実務経験を積んだ後でも新しく学ぶことは次々に出てきます。
その度に誰かがすべてを教えてくれるとは限りません。
自分で調べ、仮説を立て、実際に試してみる。それでも解決できなければ、分からない部分を整理して周囲に質問する。
こうした行動は、エンジニアに限らず、IT業界で働くうえで重要な力の一つです。
もちろん、何でも一人で解決しなければならないという意味ではありません。
むしろ、分からないことをいつまでも抱え込まず、適切に質問できることも大切です。
ただ「分かりません。教えてください。」と聞くだけでなく、「ここまで調べて、この方法を試しましたが、ここでエラーが出ました。」と説明できるだけでも、質問を受ける側の理解は大きく変わります。
入社前の学習でも、こうした経験を少しずつ積んでおくと、実際に仕事を始めてからも役に立つと思います。
資格は取っておいた方がいいですか?
これもよくいただく質問の一つです。
「ITパスポートを取った方がいいですか?」
「資格がないと採用で不利になりますか?」
結論から言えば、資格を取得すること自体は良いことだと思います。
特にITパスポートや基本情報技術者試験などは、ITに関する基礎知識を体系的に学ぶきっかけにもなりますし、学習に取り組んできた一つの証明にもなります。
ただし、資格があれば必ず採用されるわけではありませんし、資格を持っていないことだけで不採用になるわけでもありません。
例えば、ITパスポートを取得しているけれど、実際にプログラミングをしたことはない方。
一方で、資格は持っていないものの、独学でWebサイトを制作したことがある方。
この二人では、身につけている知識や経験の種類が違います。
どちらが優れているという話ではなく、目指す職種や今後のキャリアによって、学んでおくべきことも変わってきます。
そのため、資格を取得すること自体を目的にするのではなく、自分が目指す仕事にどうつながるのかを考えながら勉強してみてほしいと思います。
何を勉強すればいいか分からない方へ
個人的には、未経験からIT業界を目指すのであれば、何か一つ実際に作ってみることをおすすめしています。
例えばWebエンジニアを目指すのであれば、HTML・CSSで簡単なWebページを作ってみる。PHPなどを使って、ボタンを押したら何かと通信する仕組みを作ってみる。
Webデザイナーであれば、JavaScriptを学んでみて、デザインツールで作成したページを実際に制作してみたり。
最初から立派なポートフォリオを作る必要はありません。
実際にやってみると、思っていたより簡単にできることもあれば、簡単そうに見えて全然上手くいかないこともあると思います。
そして、途中で分からないことが出てきて調べてみたり、何度も作り直してみたり。
そうした過程そのものが経験になります。
また、入社前に勉強してみることには、もう一つ大切な意味があります。
それは、自分が本当にその仕事に興味を持てるのか、確認できることです。
IT業界に興味があっても、実際にコードを書いたりデザインを制作したりした経験がなければ、仕事内容を具体的にイメージするのは難しいと思います。
触ってみたら想像以上に面白かったということもあれば、思っていた仕事と少し違った、ということもあるでしょう。
もちろん、最初から上手くできなかったからといって、向いていないと判断する必要はありません。
ただ、実際に自分で経験してみることで、イメージと現実の違いを知ることができます。
これは、入社後のミスマッチを減らすという意味でも、とても大切なことだと思います。
毎日何時間も勉強する必要はありません
入社前に勉強しておいた方がいいと聞くと、毎日何時間も時間を確保しなければいけないと思う方もいるかもしれません。
ただ、働きながら転職活動をしている方もいれば、家庭の事情などでまとまった時間が取れない方もいます。
もちろん、勉強できる時間が多ければ、それだけ学べることも増えると思います。
しかし、個人的には、時間の長さ以上に継続できることが重要だと考えています。
例えば、平日は30分、休日は2時間だけ勉強する。
それを3ヶ月間継続したという方がいれば、面談ではそのお話もぜひ聞いてみたいです。
何を勉強したのかはもちろんですが、どんな目標を立てて、どうやって続けてきたのか。始めた頃と比べて何ができるようになったのか。
こうした経験は、入社後の学習への向き合い方を知るうえでも参考になります。
IT業界は、入社してからも新しいことを学び続ける必要がある業界です。
特定の言語やツールを覚えれば、それで勉強が終わるということはありません。
だからこそ、無理に長時間勉強するよりも、まずは自分の生活に合わせて少しずつ学習を習慣にしていくことをおすすめします。
研修があるなら、入社してから勉強すればいいのでは?
もちろん、入社してから学ぶこともたくさんあります。
むしろ実際の業務に携わってみなければ分からないことも多いと思いますし、未経験者を採用する以上、会社側にも育成する責任があります。
iGrusでも、エンジニアやWebデザイナーとして必要な知識・スキルを身につけるためのカリキュラムや、先輩・メンターへ質問できる環境を用意しています。
ただ、研修制度があることと、受講しているだけで自然と技術が身につくことは別です。
同じカリキュラムを受講していても、分からないことを自分で調べたり、学んだことを使って何か作ってみたりする方と、ただ課題を終わらせることだけを目的にしている方では、理解度や成長のスピードに差が出ることがあります。
会社は学習のための環境を用意し、必要なサポートを行う。
その環境を活用して、本人も積極的に学習に取り組む。
どちらか一方だけではなく、双方が同じ方向を向いて取り組むことが大切だと考えています。
だからといって、入社前にすべての準備を終わらせておかなければならない、というわけではありません。
入社後に学ぶための準備として、まずは自分が興味を持っていることに少し触れてみる。そのくらいからでも十分だと思います。
まとめ
入社前に勉強している人と、していない人。
両者の違いは、単に知識量や技術力だけではありません。
採用担当としては、興味を持ったことに対して自分から行動した経験があるか、分からないことにどう向き合ってきたか、という部分も大切にしています。
もちろん、まだ何も勉強していないからといって、応募する資格がないということではありません。
ただ、IT業界に興味を持っているのであれば、まずは一度、自分で何かを試してみてほしいと思います。
簡単なWebページを作ってみるのもいいですし、気になっている技術について調べてみるのもいいでしょう。
そして、実際に何か作ってみたのであれば、面談の際にぜひそのお話を聞かせてください。
完成度だけではなく、どんなことを考え、どんなことに苦労したのか。
私たちとしても、そういったお話から、その方の学習への向き合い方や、今後の可能性を知ることができればと思っています。
最後に
iGrusでは、未経験からエンジニアやWebデザイナーを目指す方とも、積極的にお話ししたいと考えています。
既に独学で勉強を始めている方はもちろん、これからIT業界に挑戦したいけれど、何から始めればいいのか分からないという方も大歓迎です。
どんな仕事が自分に向いているのか?これから何を勉強すればいいのか?そもそも未経験からIT業界へ転職するには、どんな準備が必要なのか?
そういった疑問についても、これまでの経験や今後の目標などを聞きながら、一緒に考えられたらと思っています。
まだ勉強を始めたばかりという方も、興味を持っていただけたら、ぜひ一度気軽にiGrusへ遊びに来てくださいね!