こんにちは。
『組織の左腕』代表の桑田龍征です。
今回は「部下にしっかり仕事を任せる重要性と、部下を成長させられる経営者はどんな人間か」について書いてみます。
目次
部下を成長させる経営者に共通するもの——まず自分をマネジメントできる
経営者自身が“かっこよく生きる”ことが組織の成長エンジンになる
部下に任せきれない社長が組織の成長を止めてしまう
能力の高い社長ほど、途中で口を出し、最終的には自分でやってしまうケースが多いです。
しかし、社長がどれだけ優秀でも、部下に任せない限り組織は強くなりません。
特に店舗型ビジネスの場合、任せてから成果が数字に表れるまで最低6か月は必要です。
どれだけ優秀なマネージャーでも3~4か月はかかる。
オペレーション改善、商品の品質向上、スタッフ教育、新ルールの浸透など、現場の改革には時間がかかるからです。
社長は「決めたことは翌日から結果に出る」と考えがちですが、これは錯覚です。
今日施策を考えて明日実行したところで、売上が翌日に跳ねるわけではありません。
むしろ社長が頻繁に口を出すと、改革は遅れます。
だからこそ、経営者に求められるのは“任せきる勇気”と“待つ力”です。
部下を育てたければ、まず環境を与える。その環境には時間が必要。
その理解がないと、組織はいつまでも自走しません。
部下を成長させる経営者に共通するもの——まず自分をマネジメントできる
ここが最も重要な点です。自分をマネジメントできない人は、絶対に部下をマネジメントできません。
時間、感情、行動のコントロール。
これができていない人が、部下に「成長しろ」と言っても響きません。
成長を支える器が整っていないからです。
そして、部下を成長させられる経営者は例外なく、自分自身が挑戦し続けています。
新しい学びを取り、未経験領域に踏み出し、失敗を恐れずトライする。
その“姿勢”こそが、最も強力なマネジメントです。
人は言葉ではなく「背中」に動かされるからです。
経営者自身が“かっこよく生きる”ことが組織の成長エンジンになる
僕はいつも思うのですが、人生を楽しそうに生きている人は、人を惹きつけます。
そして、人を惹きつける魅力ある人のもとには人が集まり、組織は自然と熱量を帯びていきます。
だから部下を成長させたいのであれば、経営者自身がまず「自分のかっこいい生き方」を追求するべきなのです。
挑戦し続けること。学び続けること。自分の人生を楽しむこと。失敗を恐れず、前に進むこと。
社長のこの“生き様”こそが、部下に最も強いメッセージになります。
僕の会社でも、社員たちは僕のために働いているわけではありません。
それぞれが自分の“かっこいい生き方”を追求しています。
任せる力と、自分が挑戦を続ける姿勢。この2つが揃ったとき、部下は最大限に成長します。