こんにちは。当社は、ERPパッケージを通じた業務効率化や生産性向上の実現をミッションに掲げる、システム開発企業です。

当社の特徴は、クラウド型ERPパッケージの「NetSuite」を活用した開発とコンサルティングを手掛けていること。NetSuiteは、従来のERPパッケージに比べ、開発期間・コストを大幅に削減できることから、中小企業のIT化に最適なソリューションです。

しかし、こうしたERPの特徴を理解している企業や開発者がまだまだ少ないのが現状です。そんなERP開発について、より詳しく知っていただくために、今回はERPエンジニアとして活躍する中村さんにERP開発について詳しく語っていただきました。

プロフィール

Coznet合同会社 システムエンジニア 中村全貴（なかむらまさき）

複数社でエンジニアとして実績を積んだ後、より裁量が高く、成長が見込める環境を求め、2023年よりCoznet合同会社にジョイン。趣味は休日に野球観戦に行くこと。

ーーCoznetを希望した理由を教えてください。

スタートアップということで会社の規模感が小さかったので、色々な経験を積めそうだと感じたことが大きかったですね。ある程度できあがった規模の組織で働くよりも、自分自身の取り組みがダイレクトに会社の成長につながることに魅力を感じました。

また、面接の際に代表から、「将来的に海外進出も視野に入れている」という話もあり、私自身海外で働くことに憧れがあったので、将来性にも魅力を感じましたね。

ーーERPとはどういったシステムなのでしょうか？

ERPとは、「Enterprise Resource Planning」の略で、直訳すると統合基幹業務システムといわれますが、一言でいうと「会計周りのシステム」ですね。要は企業が材料を仕入れて、加工して、販売して、売上を計上するまでの流れを統合するシステムです。

しかし、実際にERPを導入するとなると、企業規模や商品数など百社百色ですし、企業によって使う機能と使わない機能があるので、それらをクライアントごとに調整しながら、最適な形に導入し、安定して運用できるかチェックすることが求められます。それらをサポートするのが当社の役割となります。

ーー入社以前からERP開発の経験はありましたか？

いえ、全くありませんでした。前職ではフロントエンド側の担当が多かったので、HTML/CSSやJavaScriptがメインでしたね。ですので、ERPに関してはこの会社に転職して初めて触れました。当社が扱っているERPパッケージが「SuiteScript」という、JavaScriptをベースとした言語なんです。なので、JavaScriptの経験が多少活きた感じですね。

一応、入社後は研修期間として1ヶ月半ほど用意してもらえたので、そこである程度慣れることができました。また、始めのうちは難易度の低い開発から任せていただいたことも良かったですね。特にSuiteScriptは独自ルールが多い言語なので、下手に開発経験がある方だとギャップを感じる方も多いかもしれません。ですので、新しい言語をイチから覚えるという姿勢の方がちょうど良いかと思います。

ーー研修はどういった内容でしょうか？

NetSuite独自の研修プログラムとマニュアルがあるので、それをベースに進めていきます。ただ、一点だけ注意点があるのが、マニュアルの多くが英語表記なんです。私自身は、たまたま英語が得意でしたので支障はなかったのですが、英語が苦手な方だと少し大変かもしれないですね。もちろん、英語が出来なくても、調べながら進めれば次第に出来るようになると思います。

ですから、英語かJavaScriptのどちらかが出来る方であれば良いですが、どちらも経験が無い方ですと、それなりの努力が必要になりますね。

ーーERP開発経験は今後のキャリアにどのように活かせると思いますか？

先程お伝えした通り、SuiteScript自体は独自ルールが多いので、JavaScriptやPythonのように汎用性がある言語ではありません。そのため、中には「潰しが効かないのではないか」と感じる方もいるかと思いますが、逆にいうとニッチな分野である以上、ERP導入後のメンテナンスできる人材のニーズは残り続けると考えています。

ですので、キャリア戦略として「ニッチな分野でトップを狙いたい」という方でしたら、そこまで開発力がない方でも、まだまだチャンスが多い分野だと思っています。特に、ERPはこれまで「大企業のためのシステム」というイメージが強く、実際にERPを導入すると、億単位の資金が必要になることが一般的でした。しかし、近年ではNetSuiteのように中堅・中小企業向けのERPパッケージが登場し、開発コストや開発期間を大幅に抑えることができるようになりました。そのため、中小企業の導入ニーズが多いので、当社としてもチャンスが大きいと考えています。

ーー仕事の満足度としてはいかがですか？

まず会社環境に関しては、エンジニアとしての力を伸ばすことにおいて、非常に恵まれていると思います。基本的にリモートワークなので、通勤ストレスが一切ないことも漫読度が高いポイントです。一方、勤務時間は自宅で開発作業とオンラインミーティングがメインになるので、人によっては寂しさだったり、作業で詰まった時に質問できなかったりする方もいるかもしれません。

そういった方はオフィスに出社しても良いですし、わからないときは気軽に質問してもらえれば、誰かがアドバイスしますので、その点は安心してもらいたいですね。

また、ERP開発の満足度ですが、基幹システムという企業経営のコアをサポートさせていただくので、クライアントに直接的な影響を与えられるという部分では非常にやりがいが大きいと感じます。

ーー会社の雰囲気はいかがですか。

自由度が高い環境だと思います。ルールが厳密に決まっているわけではないので、自分の裁量に委ねられている部分も多いですね。全員が別々のプロジェクトに入っているので、基本的にはそれぞれのプロジェクトの開発を進めていくことになります。あとは、週1回の全体会議でプロジェクトの進捗状況を報告する程度ですね。もちろん、トラブルや進捗が悪い場合は適宜相談します。

ですので、無駄な社内会議や社内行事などは一切ないところが、個人的にはいいところだと思っています。もちろん、代表とはたまに飲みに行ったりしますし、仲が悪いわけではないですよ（笑）

ーーどんな方に向いていると思いますか？

そうですね。やはりERPエンジニアとしてイチからスキルを磨くためには、一定のベースが必要になると思います。具体的には、会計知識、英語力、開発力の中で少なくとも1つ以上ある方が望ましいですね。逆にいえば、いずれかの経験をお持ちで、他のスキルを伸ばしたい方でしたら、どんどん成長できる環境だと思います。例えば、私のように英語力と開発力があれば、会計知識を伸ばすことが可能です。

一方、スタートアップの会社なので、まだまだルールや教育体制が整いきっていない部分もあります。そのため、「会社に何かをやってもらおう」と求めるばかりではなく、Coznetという環境を使ってどうやって自分を高められるかと主体的に考えられる人が向いていると思いますね。

また、扱っているERPシステムが単純な物ではないので、NetSuite業界で身を立てていくといった覚悟を持ってくださる方でしたら、ぜひ一緒に働きましょう！