こんにちは!株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)決済イノベーション事業部です。
私たち決済イノベーション事業部では、日本最大級のキャッシュレス決済ネットワーク「CAFIS」をはじめ、約80の決済サービスを開発・提供しています。
今回は、2019年に新卒で入社し、産休・育休を経て2026年5月に復帰した本田さんにインタビューしました。
本田さんは、さまざまな決済手段を一つの基盤で提供する「オムニ決済ゲートウェイ」の精算領域に携わっています。これまでバックエンド開発や、実際にサービスを利用する業務側での経験を積み、現在はプロダクトオーナー(PO)として、チームの改善やプロダクトの品質向上に取り組んでいます。
これまでのキャリアや、復帰後にPOとして新たな役割に挑戦する中で感じていること、子育てと仕事を両立する現在の働き方について聞きました。ぜひご覧ください!
プロフィール
本田 志歩
決済イノベーション事業部 第四担当 主任
2019年新卒入社。コード決済ゲートウェイとオムニ決済ゲートウェイの精算領域でバックエンド開発を経験。その後、Paygentでの精算・経理業務を経て、オムニ決済ゲートウェイでチームの仕様を統括する役割を担う。産休・育休を経て2026年5月に復帰し、現在は同領域でPOを担当。
情報系の学びから、金融システムの世界へ。NTTデータFTへの入社を決めた理由
――本田さん、本日はよろしくお願いします!まずは、学生時代に学んでいたことや、就職活動ではどのような業界を見ていたのか教えてください。
本田:大学では情報系の分野を専攻していて、プログラミングやネットワーク、数学などを幅広く学んでいました。大学で学んだことを活かしたいという思いもあり、就職活動ではIT業界を中心に見ていました。
その中でも、金融分野は社会とのつながりが大きく、社会に貢献できる領域だと感じて興味を持つようになりました。銀行や保険に関わる企業なども見ていましたね。
――その中で、最終的にNTTデータFTへの入社を決めた理由は何だったのでしょうか?
本田:クレジットカードのシステム開発に携われる可能性があることに魅力を感じたのが、一つの理由です。必ずその領域に配属されると決まっていたわけではありませんが、クレジットカードに関わる仕事ができたらいいなと思い、志望しました。
もう一つは、説明会や面接を通して「人がいいな」と感じたことです。選考の中でお会いした社員の方々の雰囲気がよく、それが最終的な入社の決め手になりました。
バックエンド開発から業務側、そして仕様を統括する役割へ。決済・精算領域で広げてきた経験
――入社後、最初に担当したのはコード決済ゲートウェイだったそうですね。
本田:はい。コード決済ゲートウェイは、店舗などで行われるコード決済を、それぞれの決済事業者のサービスにつなぐためのシステムです。研修後はそのチームで2年ほど、バックエンド開発に携わっていました。
特に覚えているのは、新たな決済事業者に対応するための接続部分の開発です。仕様書をもとに処理を検討し、実際にコードを書くところまで手がけました。大学や研修でプログラミングは学んでいましたが、実際のサービス開発では知らない技術も多く、すべてが初めてだったので、吸収するのに必死でしたね。
その後は「オムニ決済ゲートウェイ」の精算領域へ移り、売上や手数料、振込金額を画面に表示するためのバックエンドを開発していました。
――その後はPaygentへ異動されたそうですね。異動の背景や、そこで経験した業務について教えてください。
本田:Paygentは、NTTデータと三菱UFJニコスの合弁会社で、EC事業者向けに決済代行サービスや決済インフラを提供しています。クレジットカード決済やコンビニ決済など、さまざまな決済手段を一括で導入できるサービスです。
私は、実際の精算業務を学び、そこで得た知見をオムニ決済ゲートウェイ側へ持ち帰るために異動しました。Paygentでは、オムニ決済ゲートウェイを使った精算・経理業務や、業務手順書の作成を担当していました。
また、現場のメンバーから「ここが使いにくい」「こういう機能がほしい」といった意見を聞き、オムニ決済ゲートウェイの改善を提案することもありました。
それまでは自分でコードを書くことが中心だったので、利用者の声を聞くと「これは自分で開発してみたいな」と思うこともありました(笑)。ただ、システムを使う側の業務や利用者の声を直接知れたことは、今振り返ると大きな経験だったと思います。
――その経験を経てオムニ決済ゲートウェイへ戻った後は、役割も変わったのでしょうか?
本田:はい。Paygentへの異動前はバックエンドエンジニアとして手を動かしていましたが、戻ってからは、チームの仕様を統括するメンバーの一人として働くようになりました。
実は就職活動をしていた頃から、ずっとコードを書き続けるというより、将来的にはプロジェクト全体を見られる人になりたいと思っていたんです。
開発側と業務側の両方を経験し、少しずつプロジェクト全体を見る役割へ変わっていったことで、自分が思い描いていた方向に進めている感覚がありました。
「1円でも間違えられない」。決済・精算ならではの緊張感と、サービスが世に出る喜び
――決済・精算領域ならではの難しさや、仕事をするうえで感じていた緊張感について教えてください。
本田:決済を扱う以上、常に緊張感がありました。コード決済ゲートウェイでは、システムのどこかに間違いがあると、実際に店舗でお客様が決済できなくなる可能性があります。
特に、新しい決済事業者との接続部分を開発した際は、エラーコードの振り分けを誤ると後続の処理にも影響が出てしまうため、時間をかけて検討したことを覚えています。
一方、精算領域では、加盟店さんへ正しい金額を支払わなければなりません。決済を利用するお客様に直接影響するわけではありませんが、1円単位でも間違えられないため、コード決済ゲートウェイとはまた違った緊張感がありました。
――やりがいを感じた経験も教えてください。
本田:オムニ決済ゲートウェイに携わり始めた当時は、まだサービス開始前でした。導入先となるお客様はすでに決まっており、サービス開始日に向けて開発を進めていました。
実際にサービスが始まり、決済処理から加盟店さんへの振り込みまで無事に完了したときは、「ちゃんと動いた…」とすごくホッとしましたし、やりがいを感じました。
今ではキャッシュレス決済が当たり前になり、街のさまざまな場所でクレジットカードやQRコード決済が使われていますよね。そうした光景を見ると、「ここでも自分たちが関わっているシステムが使われているんだ」と実感できます。自分の仕事と日常とのつながりが見えることは、この仕事の面白さだと思います。
「復帰したとき、自分の席はあるのかな」。産休・育休前に感じていた不安
――さまざまな経験を積んだ後、産休・育休に入られました。当時、復帰後の働き方やキャリアについて、どのような不安がありましたか?
本田:まずは、「戻ってきたときに元の場所へ戻れるのかな」「自分の席はあるのかな」という不安がありました。
周りには子どもを育てながら働いている先輩もいましたが、「皆さんはできているけれど、自分にも本当にできるのかな」という漠然とした不安もありましたね。
――身近には、子育てをしながら働く方が多かったのでしょうか?
本田:多かったですね。時短勤務をしている方もいれば、フルタイムで働いている方もいたので、「復帰したら誰かに聞けば参考にできるだろう」とは思っていました。ただ、実際に自分がその立場になるまでは、生活がどうなるのか想像しきれない部分もありました。
――約2年の産休・育休を経て、2026年5月に復帰されています。復帰先が決まったときは、どのように感じましたか?
本田:以前担当していたオムニ決済ゲートウェイの精算領域に戻ると聞いて、まずは一安心しました。
ただ、産休・育休中の約2年の間に、システムも組織もかなり変わっていました。以前はなかった機能が増え、チームの体制も変わっていて、特にAIの進化には驚きました。復帰時に「AIも活用しながら進めてほしい」と言われたときは、正直「期待されていることに応えられるかな」と思いました(笑)。
約2年の産休・育休を経てPOへ。チームと進める、新たな改善への挑戦
――復帰後は、POとしてどのような業務を担当していますか?
本田:現在は、開発メンバー3名と私の4名のチームでPOを担当しています。チーム内の改善テーマを考えたり、Javaなどのアップデートへの対応方針を整理して展開したり、進捗を管理したりしています。
改善施策については、単に「やりたいから進める」のではなく、本当に効果があるのかを考えることも大切です。必要なデータを集めながら、どこに対策を講じるべきかを検討しています。
――これまでバックエンド開発や、チームの仕様を統括する役割などを経験してきました。POとして働く中では、どのような面白さを感じていますか?
本田:POとしての仕事はまだ始めたばかりで、手探りの部分も多いです。ただ、自分から「こういうことをやっていきたい」と声を上げ、チームの進め方を考えられるところに面白さを感じています。
今のチームは、立ち上がってから3カ月ほどのタイミングで私がPOとして加わりました。「チームをこういうふうに運営してみたい」と提案すると、「いいね、やってみようよ」と言ってもらえることが多いです。アドバイスをもらいながら、新しいことを試せる環境だと感じています。
今は、維持作業や日々の問い合わせ対応をAIで効率化するための計画を立て、チームに提案しているところです。メンバーと相談しながら、改善案を具体的な取り組みにしていくことに楽しさを感じています。
「おかえり」と迎えてくれた。復帰後の挑戦を支える周囲のサポート
――復帰後、職場の雰囲気や周囲のサポートについて、どのように感じていますか?
本田:以前いたチームに戻り、周りの方が「おかえり」と迎えてくれたのは嬉しかったですね。復帰後も、先輩や上司が「今の働き方で大丈夫?」「困っていることはない?」と気にかけてくれるので、何かあったときも相談しやすいです。
勤務時間についても上司と相談し、仕事と家庭を両立しながら続けられる働き方を一緒に考えてもらいました。時短勤務ではありますが、働ける時間に制約があることで、任される仕事の幅が狭まっている感覚はありません。
――現在は、どのような毎日を過ごしていますか?
本田:想像していた通り、毎日バタバタしています(笑)。朝は自分と子どもの準備をして保育園へ送り、帰宅してからテレワークを始めます。仕事を終えたら家のことをして、そのままお迎えに行くような生活です。
――急なお休みが必要なときのサポートや、活用している制度についても教えてください。
本田:復帰後、子どもの体調不良で数日休んだことがありましたが、周りは「大丈夫だよ」と言ってくれました。私がいない間は開発メンバーがチームの計画を進めてくれたので、「そのときはみんなでカバーできる」と思える安心感があります。
フレックスタイム制も使いやすく、保育園の行事などで少し仕事を抜ける場合は、その分を別の時間に働くことができます。子どもの体調不良などに使える休暇制度もあるので、必要になったら活用したいと思っています。
開発と業務、両方を知るPOとして。次に目指すのはプロダクト全体を見る役割
――今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか?
本田:就職活動をしていた頃から思い描いていた方向性は、今も変わっていません。これまで自分で開発してきた経験と、Paygentで実際の業務を知った経験。その両方を生かしながら、まずはPOとして成長していきたいです。
AIに限らず、新しいものも取り入れながら、今の精算プロダクトをより良くする取り組みをメンバーと一緒に進めていきたいと思っています。その先では、精算プロダクト全体を見るプロダクトマネージャーを目指したいです。
そのためには、新たなタスクを組み込む際に既存タスクとの優先順位をどう調整するか、他チームに協力してもらうためにどうコミュニケーションを取るかなど、まだ身につけなければならないことがたくさんあります。まずはPOとして経験を積みながら、より多くの関係者と調整する力を磨いていきたいと思っています。
――最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
本田:NTTデータFTには、性別に関係なく、子育てをしながら働いている先輩がたくさんいます。仕事の内容だけでなく、「どのくらいの時間なら働けるか」「今はどういう働き方がしたいか」といったことも、周囲と相談しながら調整できる環境です。
ライフイベントを迎えると、「この先もこれまでと同じように働けるのかな」「キャリアが止まってしまわないかな」と不安になることもあると思います。私自身も産休・育休に入る前は不安を感じていましたが、実際に復帰した今は、POという新しい役割に挑戦できています。
働ける時間に制約がある時期でも、柔軟に働きながら新しいことに挑戦できる会社だと感じています。そこはあまり心配せずに来ていただけたらうれしいです。
――本田さん、本日はありがとうございました!
今回は、産休・育休を経て職場復帰した本田さんに、これまでのキャリアや現在の働き方について伺いました。
コード決済ゲートウェイやオムニ決済ゲートウェイの開発、Paygentでの業務など、さまざまな経験を重ねてきた本田さん。インタビューを通して、これまで培ってきた経験を生かしながら、ライフイベント後もPOとしてキャリアを広げていく姿が見えてきました。
少しでもNTTデータFTや決済イノベーション事業部での働き方、キャリアの広がりを知っていただけたら幸いです。
当社に興味を持ってくださった方は、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししてみませんか。
お会いできることを楽しみにしています!
企画・編集:株式会社スリーシェイク