目次
銀行・スタートアップを経て見つけた「本当に支えたいもの」
「モノ」の背景にある「人の想い」を翻訳する
アトツギの「最大の味方」であり、心理的安全性を守る「戦友」として
ミクロの現場とマクロの仕組み。二つの視点で描く地域の未来
未来の仲間へ 🔥
「アトツギベンチャーを日本の文化に」という大きな旗を掲げる一般社団法人ベンチャー型事業承継。
今回インタビューしたのは、長崎県や愛媛県などの自治体プロジェクトを牽引するPM(プロジェクトマネージャー)、マーサ(井手雅美)です。
地元の地方銀行、そして福岡のスタートアップを経て辿り着いたのは、「アトツギという生き方」を支える道でした。「銀行員時代にやりたかったことが、今まさにできている」と語るマーサの想いに迫ります。
銀行・スタートアップを経て見つけた「本当に支えたいもの」
ーー まずは、これまでのキャリアと社団に入った経緯を教えてください。
新卒で地元の十八銀行(現・十八親和銀行)に入行しました。理由はシンプルで、地元長崎のために何かしたいという思いと、経済の流れを網羅的に知りたいという気持ちがありました。窓口や個人資産運用の支援を担当しながら、いつかは本部で地域振興に携わりたいと思っていました。
ただ、銀行という組織の仕組み上、数年で異動が重なります。「もっと深く、時間をかけて地域の人や企業と関わりたい」と思っても、構造的に難しい。その距離感にもどかしさを感じていました。
その後、より事業者に近い立場で支援したいと考え、福岡のスタートアップ(ニューワールド株式会社)へ転職しました。そこでMakuakeのページ制作やECディレクションを経験し、作り手の想いを世の中に届ける仕事に没頭しました。その活動の中で、事務局長マーティ(山岸)と出会ったのが、社団を知るきっかけです。
「プロダクト」そのものを支援することも楽しかったのですが、次第に「それを作る『人』自身も支援したい」という気持ちが強くなっていきました。社団に入って、アトツギの皆さんと地域の未来を作っている今、銀行に入った頃にやりたかったことが、ようやく形になっていると胸が熱くなります。
「モノ」の背景にある「人の想い」を翻訳する
―― プロダクト支援から「人」への支援にシフトした際、どんな気づきがありましたか?
前職で作り手の想いを世の中に「翻訳」する役割を担う中で、「どんな人が、どんな想いで、このプロダクトを生み出しているのか」という裏側をもっと知ってほしいと強く思うようになりました。
今はモノが溢れ、簡単に捨てられてしまう時代です。だからこそ、「どんな人が、どんな想いで、どこでこれを作っているのか」という背景を知ってもらうことが、使う人の心の豊かさに繋がると信じています。
だからこそ、プロダクトの先にいる「人」を感じてもらうための支援が必要だと痛感しました。
また、社団に関わる中で、アトツギが挑戦に踏み出すための「時間や環境」が圧倒的に不足していること、そして家業という重圧を背負う孤独も知りました。
継ぐのか、継がせないのか。そんな対話の場すら少ない。だからこそ、彼らが未来をオープンに話せる「文化や環境」を私たちが作っていかなければならないと強く感じています。
アトツギの「最大の味方」であり、心理的安全性を守る「戦友」として
ーー PMとして多くのアトツギと接する中で、大切にしているスタンスはありますか?
一番は、アトツギの「最大の味方」でありたい、ということです。 同世代も多いですが、彼らは日々、私には想像もできないような重圧の中で戦っています。だからこそ、社団のプログラムが、彼らにとって何でも吐露できる「安全地帯」であり、日常から離れた「サードプレイス」であるように意識しています。
ーー 具体的に意識している「振る舞い」はありますか?
年齢や立場に関係なく、常に「フラットに接すること」です。20歳でも53歳でも、向き合う姿勢は変わりません。 でも、ただ優しいだけではありません。本当に相手のためになると思えば、耳が痛いことも率直に伝えます。「嫌われるかも……」とドキドキしながら伝えることもありますが(笑)、弱音も本音も受け止めた上で、一緒に前に進める「味方であり、友人であり、戦友」のような存在を目指しています。
ミクロの現場とマクロの仕組み。二つの視点で描く地域の未来
ーー 個人でも九州のものづくり支援をされていますが、社団の仕事との相乗効果はありますか?
個人の活動では、実際にお取引をしたり現場の空気感を肌で感じたりする「ミクロの視点」を大切にしています。現場の空気感を知っているからこそ、悩みにもリアリティが持てます。
一方で社団のPMとしては、アトツギが挑戦しやすい「カルチャーを作り、選択肢を広げる」という広い仕組みづくり(マクロの視点)を担っています。
以前、福岡でイベントを開催した際、他県から来たアトツギ同士が熱心に交流している姿を目の当たりにしました。「ここで新しい何かが始まるかもしれない」という予感に、私自身もすごくワクワクしたんです。
事業に繋がるのか、生涯の友人になるのかは彼ら次第ですが、そんな「場」を作れたとき、まさに地域の未来が編み直されているんだと手応えを感じます。
現場を知っているからこそ、仕組みづくりに血が通う。この両輪があることで、アトツギではない私でも、彼らと同じ熱量で走れているのだと感じます。
未来の仲間へ 🔥
ーー 最後に、Wantedlyを見ている求職者の方へメッセージをお願いします!
「地域のために何かしたい」という想いを抱えながら、これまでのキャリアでもどかしさを感じてきた方も多いのではないでしょうか。
社団は、「アトツギベンチャーを日本のカルチャーに」という壮大なスローガンに対し、メンバー全員が本気で向き合っている場所です。
行政、経済、そして個人の情熱が交差するこのフィールドで、あなたの経験を「地域の未来」のためにフル活用してみませんか?
アトツギの挑戦に寄り添い、共に新しいビジネス文化を作っていける仲間を待っています!