「古い、暗い」を覆す。アトツギは日本を支える最強のイノベーター
ーー 今回、Wantedlyで「事業責任者候補」や「COO候補」などの募集をスタートしました。私たちが挑んでいる「アトツギベンチャー」という市場について、改めてジル(代表理事・山野)の言葉で教えてください。
山野:日本経済の基盤って、大多数を占める中小企業だと思うんですけど、いま多くの企業が「事業承継」っていうめちゃくちゃ大きな転換点に立たされているんですよね。
世間を見ると、後継者不足とか黒字廃業のニュースがネガティブに報じられることも少なくないじゃないですか。
でも、私たちはその現状をまったく違う視点から見ているんです。
「アトツギ(後継者)の挑戦こそが、日本の未来を変える最大の原動力になる」って、本気で信じているんですよ。
普通、ゼロから立ち上げるスタートアップって、お金もない、信用もない、顧客もいない状態からスタートしますよね。
でも、アトツギが引き継ぐ家業には、先代がそれこそ何十年もかけて命がけで築き上げてきた「何億円もの設備」とか「独自の高い技術」、「長年の太い顧客ネットワーク」っていう、もの凄く強固な経営資源(リソース)が最初から揃っているんです。これって、同族企業ならではの圧倒的な経済合理性だと思っています。
私たちが「ベンチャー型事業承継」って呼んでいるのは、その眠っている有形無形の巨大なリソースに、アトツギ自身の「新しい感性」や「デジタルネイティブな発想」を掛け算して、新しい事業を創ったり、旧態依然とした組織の構造を変えたり、業務の仕組みをアップデートしたり、時にはコアビジネスそのものの収益モデルをドラスティックに変革していくことなんです。
すでに武器(リソース)を持っているアトツギが、守りじゃなく「攻めの挑戦」へとシフトしたらどうなるか。普通の起業では絶対に真似できないスピードと圧倒的なスケールで、一気に市場を動かすことができる。
中小企業が持つ素晴らしい技術やアセットを、アトツギと一緒に10倍、100倍の価値にしていく。これほど手応えがあって、まだ誰も正解の仕組みを作れていないエキサイティングな市場って、他にないと思っています。
単なるビジネスではない。「アトツギを孤独にさせない」という温かい大義名分
ーー ジルがそこまでアトツギの支援にこだわる、一番の原動力は何なのでしょうか?
山野:アトツギの挑戦って、要するに孤独な経営者が「自分の味方(最高の応援者)」を一人ずつ増やしていくプロセスでもあるんです。何か新しい挑戦を始めようとするとき、社内にも周囲にも相談相手がいなかったりして、孤独に一人で歯を食いしばって戦っているアトツギが、全国に本当にたくさんいるんです。
だからこそ、私たちがやっていることって、単なるスマートなコンサルティングとか、目先の売上をあげるためのビジネスなんかじゃなくて。もっと地続きにある、「日本の産業のバトンを次の世代へつなぐ」という、めちゃくちゃ熱い社会的意義を背負った仕事だと思っています。
もし、中小企業が1社なくなってしまったら、そこに紐づく日本の技術も、職人さんの想いも、地域社会の雇用もすべて失われてしまう。
でも逆に、アトツギがイノベーションを起こして家業を「攻めの挑戦」へと変えることができれば、地域経済がもう一度、内側から元気になりますよね。
私たちが目指しているのは、そんな「野心系アトツギ」たちが孤独にならずに、お互いに手を取り合って次々と挑戦できるカルチャーを日本中に定着させることです。
これって、ものすごくエキサイティングな仕事だなって心の底から思っています。
カオスをみんなで笑い飛ばす。本気だからこそ、どこまでも温かい仲間たち
ーー 一緒に働くメンバーたちの熱意もすごいですよね。
山野:そうなんです!(笑)
私たちの環境は、正直に言うとマニュアルも正解もない「カオス」です。地方のアトツギたちと膝を突き合わせて、ゼロから信頼関係を築いていくので、思い通りにいかないことや、泥臭い局面なんて山ほどあります。
でも、だからこそ私たちのチームってどこまでも温かいんですよね。成果だけを追うようなギスギスした雰囲気は一切ありません。
カオスな状況を、「でも、整ってないからこそ、自分たちで何でも作れて面白いよね!」って、みんなで笑いながら前を向ける。
「日本の未来のために、目の前のアトツギのために、本気で向き合う」という優しさと情熱が、驚くほど高い純度で交じり合っている組織です。だから社内はお互いへのリスペクトに溢れていますし、どこかあったかさを感じます。
「誰かのため」に、圧倒的な当事者意識を持てる人へ
ーー アトツギに本気で向き合うチームだからこそ、新しく入る仲間に「これだけはブレずに持っていてほしい」というスタンスはありますか?
山野:私たちは、綺麗な正論だけを言うコンサルタントやアドバイザーは求めていません。
例えば、「大企業で用意された仕組みの上で、スマートに自分の市場価値を上げたい」とか、「自分のキャリアアップのためだけに働きたい」という、矢印が完全に自分に向いている人だと、ぶっちゃけうちの環境は少し居心地が悪いかもしれません。
なぜなら、現場に泥臭く入り込んで信頼関係を築く推進力が求められるからです。
メンバーには、アトツギや中小企業の社長と同じ目線で未来を語って、同じ熱量で笑い合える、そんな「圧倒的な当事者意識(オーナーシップ)」を持ってほしいんです。
「私はこの範囲までしかやりません」と冷めて線を引いてしまう評論家スタンスの人ではなく、「せっかくこの面白いカオスに飛び込んだんだから、一緒に仕組み創りから楽しもう!」って、チームの輪にガッと飛び込んできてくれる人を求めています。
ーー 最後に、未来の仲間へメッセージをお願いします。
山野:私たちの組織はいま、すごく面白い転換期を迎えています。
これまでは自分たち中心でアトツギを支援してきましたが、ありがたいことに私たちの活動の影響力が、いま全国のあちこちへ一気に広まり始めているんです。
それぞれの地域の中で、アトツギを応援する熱い「サポーター」たちが、どんどん育ってきている。まさに点と点が繋がって、日本中を巻き込む大きなうねりになりつつあるフェーズなんです。
この地方が変わり始める瞬間を肌で感じながら、社会的にもの凄く意義のある大きな課題に、自分の手と足を使って挑むことができる。これって、すでに仕組み化された組織では絶対に味わえない醍醐味です。
整っていないカオスをみんなで楽しんで、愛を持って日本の産業を動かしていく。この熱い挑戦に、ワクワクしてくれる方と会えるのを、楽しみに待っています!