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創業当時の大トラブル。最初の輸入商材は返品の山!この経験が品質管理の基盤に。


安川 洋

  • 大切にしている言葉:Done is better than perfect
  • 挑戦したいこと:会社をより良くする仕組み作り、雰囲気作り / 自社企画ライセンス商品の開発、欧米マスマーケットへの展開
安川 洋's Wantedly Profile
インフォレンズ株式会社, 代表取締役社長 インフォレンズ株式会社の代表取締役です。
https://www.wantedly.com/id/hiro_yasukawa


インフォレンズ代表の安川です。

意外と知られていないことですが、実は、日本と海外とでは、パッケージや商品の品質に関する期待値に大きな乖離があります。最初にその洗礼を受けたのは創業から間もなく、はじめて海外商材を輸入したタイミングでした。

マインクラフトの公式ライセンス商品の大手量販店への納入が決まり、今後のビジネス拡大に浮足立っていたタイミングに、それは発覚しました。

はじめて海外からコンテナで輸入した商材のなんと約6割は、日本基準で考えると不良品だったのです。

卸売業者の倉庫に納品した際発覚したのですが、納入した商品のパッケージの多くに細かい擦り傷や小さいシワや折れなどがあり、日本では受け入れられない品質でした。いきなりの大トラブルで、先行きに暗雲がたちこみました。

欧米の量販店では、おもちゃなどのパッケージに細かい傷や折りじわがあっても、商品自体に不良が無ければそのまま店頭で販売されます。しかし、日本の場合はこれらパッケージの傷やシワは不良とみなされ、店頭への導入がゆるされません。社員総出で倉庫に赴き全商品の検品を行い、どのレベルの小傷まで許容されるかなどの議論を行い、卸売業者さまや販売店さまから多くを学びました。

結果的に、輸出メーカーの品質管理基準を日本仕様に大幅に変更していただき、製造工場を日本向け製品の製造経験のある工場へ変更するなどの対策を行うことで、以降の商品の品質を大幅に改善することで、その後の商品展開が可能になりました。まあ、そこに至るまでの英語での交渉が一筋縄にはいかなかったことは、ご想像にお任せします。
また、製造時の品質管理だけでなく、輸送用段ボールの厚さや強度の変更や段ボール内の商品一つずつを薄い紙でくるむなど、梱包形態にも手を加え、日本市場で受け入れられるパッケージの品質基準を達成しました。
この経験は、弊社のその後の品質管理に大きく影響を与えました。こうった輸入商品の品質に関するトラブルはその後もいろいろ起こるのですが、そういったトラブルへの対応経験が、結果的に品質管理の向上に活かされ、この会社を強くしております。最終的にこのような厳しい品質管理が、商品やIP のブランド価値の維持向上に寄与し、お客様はもちろん、版権元様、メーカー様、販売店様からの信頼につながってきていると信じております。

私は起業前までは(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントで周辺機器ライセンスの責任者などをやっておりました。その際の経験を活かして、主に海外のゲームのライセンス商品の製造や輸入販売で業態を拡大してきました。インフォレンズで最も意識していることは自社はもちろん、版元様やメーカー様のブランド価値の維持・向上と、それにつながるお客様の満足度や幸福度の向上についてです。

良いブランドイメージというのは築くには時間がかかるものの、崩れるときは一瞬です。
こういったブランド価値の大切さについては、ソニー時代に徹底的に刷り込まれました。
「ソニーで最も価値のある資産は、SONYの4文字である。」というのは、私が入社当時にソニーで代表取締役だった大賀さんの有名なセリフです。

前職での経験や信条は、輸入商品においても主に商品やパッケージの品質管理や、ローカライズに活かされていると自負しております。

現在もゲームパブリッシャー様やメーカー様と密にコミュニケーションを取り、品質管理やローカライズのみならず、マーケティング・プロモーションにおいても協調し、各IPのブランド価値の維持・向上を目指して日々努力を続けております。

これからも、ビジネスと商品を通し、弊社に係るすべての方々、お客様、版権元様、メーカー様、販売店様、そして社員一同を幸せにする企業を目指して邁進し続けていきたいと考えております。

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