「エージェンシーのプロマネって、どんな1日を過ごしているんですか?」
「華やかそう、でも忙しそう。」そんな印象を持たれる方も多いかもしれません。
今日は、TANGERINEでプロジェクトマネージャーとして働く仲間の1日をご紹介します。
9:30|モントリオールと東京をブリッジする朝
午前中は、海外のパートナーとのオンラインミーティングから始まります。
担当しているのは世界展を企画しているイベントのプロジェクト。現地のエージェンシーやパートナーと連携しながら、日本での展開を一緒に組み立てていきます。
先方の話している内容と、クライアントのビジネスゴール、日本のマーケットの状況を照らし合わせながら、
「この方向性だと、日本のロケーションではこういう制約がありそうだな」
「ここは日本側からこう提案した方が、クライアントにもプラスになりそうだ」
そういったことを頭の中で整理しつつ、必要な問いや懸念を投げかけていきます。
ミーティング後は要点を整理して社内に共有。ここまでが、自宅ではじまる朝です。
11:00|ホテルのラウンジで、会場と世界観をイメージする
その後、あるブランドのイベント会場候補の視察のために、都内にあるハイエンドホテルへ向かいます。
ロビーやインテリアの雰囲気、部屋のつくり、光の入り方等を見ながら、
「ブランドの世界観と合うか?」
「ゲストが最初に足を踏み入れた瞬間、どんな気持ちになるか?」
といった視点でチェックしていきます。
TANGERINEのPMは“現場を歩く仕事”も多いです。空間を自分の目で見て、体感した上で、クライアントや社内に提案できるかどうかは大きな違いになります。
13:00|新しいプロジェクトの入口に立つ午後
午後は、クライアントから新規案件のブリーフィングを受けるところからスタート。
ブランドの背景、今回のプロジェクトの目的、ターゲット、スケジュール感、予算感。
たくさんの情報が一気に飛んでくる中で、PMがまずやるべきことはシンプルです。
「このプロジェクトで何を達成したいのか?」
「そのために、どんな方法があり得るのか?」
を整理していくこと。
ブリーフィングが終わったらいったん社内に戻り、議事録と自分の頭の中を頼りに、提案資料の骨子をつくっていきます。
戦略の立案、全体の構成、必要なアウトプットや事例のイメージ。
「みんなで肉付けできる提案書の“たたき台”」をつくるのがPMの役割です。
その後の社内ミーティングでは、その骨子をもとにディスカッション。
クリエイティブディレクターやアカウントエグゼクティブと一緒に、
「ここのシートは誰が担当する?」
「この施策は実行面の負荷が大きいので、別案も考えよう」
といった会話を重ねて、企画の精度を高めていきます。
15:00|クリエイターとの打ち合わせで、プロジェクトが立体になる
続いて、コラボレーション予定のファッションデザイナーが来社し、オフィスで打合せ。
クライアントのブランドイメージや今回の狙いを共有したうえで、
「どんな作品とビジュアルにすべきか」「制作スケジュールはどう組むか」「クライアント側の与件は何か」といったポイントを一緒に整理していきます。
ブランド側の意図と、クリエイターの感性。その両方を尊重しながら、実現可能な形に落とし込んでいく。
対話を重ねるなかで、プロジェクト全体のイメージが少しずつ立体的になっていく感覚は楽しい瞬間です。
17:00|一日の締めくくりは、展示会での打合せ
夕方は、クライアントであるファッションブランドの展示会へ。
コレクションのラインナップや、ブランドとして今シーズン伝えたい世界観を実際のプロダクトと空間で体感しながら、今後のプロジェクトについて打合せをします。
ルックブックや資料だけでは分からない「空気感」や「温度感」に触れることで、
考えていた提案の骨子も、また少し違って見えてきます。
PMの仕事は、“夢のある現場”を現実にすること
少しドラマのような1日に見えるかもしれませんが、地味なタスクもたくさんあります。
スケジュールやタスクの管理、細かな調整、見積や請求の確認、資料の作成など、
その積み重ねがあるからこそ、表に出るプロジェクトがスムーズに進んでいきます。
TANGERINEのPMの仕事は、「夢や憧れのある世界」に一番近い場所で、
それをきちんと“現実のプロジェクト”として形にしていくことです。
ブランドのこと、クライアントのこと、クリエイターのこと。関わる人たちの想いをつなぎながら、ビジネスとしても、体験としても納得のいく着地をつくる。
そんな仕事に少しでもワクワクして頂けたなら、ぜひ一度お話しできれば嬉しいです。