会社を創業して、7年と少しが経ちました。
その間、何百回と聞かれた質問があります。
「共同代表って、喧嘩しないんですか?」
なぜなら、弊社セブンデックスは、共同創業の共同代表制を引いているので、一般的に言われるセオリーに反していることもあり、皆気になるのでしょう。
結果から言うと、喧嘩は一度もありません。
意見がぶつかることはありますが、それは衝突ではなく、目的達成のための議論です。
ただ、ここまで来てはっきり言えます。
共同代表なんて、基本的にはやるもんじゃない。
ただし、例外パターンにハマると、めちゃくちゃいい。
というのが、7年やってきた正直な感覚です。
なぜこの話を書こうと思ったかというと、
採用の場で、この質問を説明する機会が多いからです。
セブンデックスでは、選考や面談の中で、
「なぜ共同代表という形を取っているのか」
「この体制で、本当に意思決定は機能するのか」
という話を、ほぼ毎回しています。
そのたびに口頭で説明してきたことを、
一度きちんと言語化しておこうと思いました。
それでも破綻しなかった理由
それでも7年以上続いている理由を、冷静に言語化するとすれば、
次の3つです。
①意思決定の優先順位が一致しているか
共同創業が壊れる原因は、意外とシンプルです。
判断が割れ続けること。
創業初期は、そこまで問題になりません。
会社を生かすことが最優先なので、多少の違いは飲み込める。
ただ、選択肢が増え始めた瞬間からズレが出ます。
外注するか、自分たちでやるか。
こなすか、一発狙うか。
オフィスに投資するか、固定費を抑えるか。
正解はありません。
ただ、優先順位が揃っていないと、毎回ここで消耗します。
僕たちの場合、判断軸はかなり近かった。
「今、会社を前に進めるか」
「中長期で見て、組織として強くなるか」
外注することもあれば、あえて内製して学習を取ることもある。
ツールを入れてスピードを上げる判断もする。
重要なのは、
その選択の目的を、互いに説明しなくて済むこと。
判断のたびに思想のすり合わせが必要なら、
共同代表はほぼ確実に続きません。
僕達は、新卒の会社が同じだったことや、ロールモデルにしたい会社の像が同じだったことから、目指すイメージがシェアできていることが大きかったと思います。
②コミュニケーション頻度
日常のコミュニケーション頻度は最も重要です。
僕たちはルールとして、月に一回は必ず飲みに行くようにしています。
(他の例で、週1ランチをするようにしているという話も何度か聞いたことがあります)
正直、それだけ聞くと少ないと思われるかもしれません。
ただ、業務時間中によく休憩所で話したり、
毎日何かしらの会話はしています。
その中で、お互いが何に悩んでいるのか、
これから何をやろうとしているのか、
今どんな状態なのかは、自然と把握できています。
だから、大きな齟齬が生まれにくい。
逆に、コミュニケーションの頻度が落ちると、
「今、何をやっているんだろう」
「なんとなく、噛み合っていない感じがする」
こういう邪推が生まれやすくなります。
その邪推が積み重なると、不信感に変わる。
だから僕たちは、
問題が起きたときに話すのではなく、
日々のメンテナンスとして、会話の頻度を上げることを意識しています。
③やりきれるか。
共同代表で一番大事なのは、
能力や相性ではなく、やりきれるかどうか。
これは、修羅場を一回くぐったかどうか、という話ではありません。
もっと地味で、もっと長い話です。
僕たちは、新卒内定者時代の課題で同じグループになったところから始まりました。
その後、同じ職種で結果を出し共に表彰を受けたり、
創業時には、生活が安定しない中でのコミットを共にしてきた。
仕事だけに関わらず、プライベートの誰かがやらなければならないようなタスクなども共に乗り越えてきました。(乗り越えたというのは盛りすぎか)
その中で一貫していたのは、
途中で投げないこと。
どんなタスクでも、
「最低限終わらせる」ではなく、
「ちゃんと良い形にするところまでやる」。
それが一度や二度ではなく、
何年も、何十回も積み重なってきた。
だから今は、
「やりきれる人かどうか」を考える必要がありません。
前提として、そこに疑いがない。
さらに言うと、
やりきるだけではなく、水準が高い。
この感覚が共有できていることが、何より大きな信頼になっています。
共同代表という関係は、
相手に背中を預ける関係です。
やりきるかどうかを毎回確認しなければならないなら、
その関係は成立しません。
まとめ
共同代表は、基本的におすすめしません。
価値観が合っていそう、とか
仲がいい、とか
尊敬している、とか
その程度の理由で始めるものではない。
恋愛や結婚と同じで、
フェーズが変わるたびに、見えてくるものがあります。
一緒に働くまでわからない。
一緒に決断するまでわからない。
一緒に失敗するまでわからない。
一緒に背負うまでわからない。
共同代表も同じです。
だからこそ、事前にすり合わせられるものは、
できる限りすり合わせておいた方がいい。
判断の優先順位は近いか。
自由でいられる距離感を保てるか。
やりきれるか。しかも、それを何年も続けられるか。
これらが揃わないなら、
共同代表はやらない方がいい。
それでも、奇跡的に条件が噛み合えば、
共同代表は強力な武器になります。
孤独にならずに意思決定ができる。
重たい責任を分け合える。
何より、長い時間を一緒に前に進める。
ただし、最後にこれだけははっきり言います。
覚悟がないなら、最初から一人でやれ。
共同創業は、楽をするための選択肢ではありません。
僕たちは、こういう考え方を前提に、会社を運営しています。
少しでも興味がある方は、会社情報をまとめているので、是非見てみてください!
【引用元note】共同代表なんて、やるもんじゃない|Shinji Hotta