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価値あるデザイナーになるために:職域に囚われないための3つの意識

こんにちは。
セブンデックスでUIデザイナーとして働く人間です。

理系院生から新卒でイベント業に総合職として入り、23年8月にセブンデックスに入社したため、デザイナーとしてのファーストキャリアはセブンデックスです。
美大出身のつよつよデザイナーがいる環境において、ひよっこデザイナー🐣の自分がどう価値を発揮していくか、ずっと考えながら仕事をしてきました(今も考え中)。

改めて自分の思考を引っ張り出してみましたので、「ほ〜ん、おもしれーデザイナーじゃん」って思ってもらえたら幸いです。

目次

  1. デザイナーの仕事とは?
  2. 価値のある「デザイナー」になるために
  3. 1. 自分もプロジェクトを回す立場である
  4. 2. 広義の「デザイナー」である
  5. 3. 全ては人間関係から始まる
  6. まとめ

デザイナーの仕事とは?

僕はデザイナーの仕事を、何かを人に伝わるカタチに整形することで、人や社会に価値を提供する仕事だと思っています。

整形するものは、商品情報やイベント情報のような比較的具体的な情報かもしれないし、思想やカルチャーのような、抽象的な概念かもしれない。
そして整形して出来上がるものは、ポスターやWEBサイト、ファッション、サウンドのような物質的なものかもしれないし、戦略やコンセプト、ビジョンのような概念的なものかもしれない。

様々なデザインがあるけれど、どれにも共通するのは、「課題」に対してカタチを作り、その課題を「解決」するから、役に立ち、需要があるということ。

商品の情報を的確にお客さんへ伝え、売上をアップさせるかもしれないし、経営者の想いを共感できるカタチに整えて、社員のエンゲージメントを高め、会社の成長に繋げられるかもしれない。
ビジネス文脈ではなくても、誰かを元気づけて社会に光を当てるかもしれない。

じゃあ、もし「課題」を的確に捉えられていなかったら?
誰にも刺さらないし、売上もアップしない、会社も成長しない結果になっていたら?

作ったデザインは、ただの「ゴミ」。

いや、「ゴミ」で済んだら御の字。
「劇物」かもしれない。

商品は売れずに廃盤になり、会社は成長せず倒産し、経営者や社員は路頭に迷うかもしれない。伝え方(デザイン)を誤っただけで、本当は魅力的で需要のあるビジネスだったかもしれないのに。

でも、そんな「劇物」でも、ぱっと見はキレイで魅力的。
人畜無害そうな顔をしている。つまりこれ↓

自分の作ったデザインをはめてみよう!

そんな「劇物デザイナー」になるのはマズい。
そう考えた自分が、いちデザイナーとして意識したのが次の3つでした。

1. 自分もプロジェクトを回す立場である
2. 広義の「デザイナー」である
3. 全ては人間関係から始まる

それぞれについて、詳細に書いていきます。

価値のある「デザイナー」になるために

1. 自分もプロジェクトを回す立場である

セブンデックスでは、ディレクター1人とデザイナー1人のペアを基本のチームとして、プロジェクトを進行していきます。

ディレクターがフロントに立ってクライアントとコミュニケーションを取り、デザイナーに接続。スコープの調整やプロジェクトの進行管理などを行う。デザイナーがワイヤーフレームやラフ、資料を作って議論を加速させつつ、最終アウトプットとなるクリエイティブを作ってクライアントを喜ばせる。
ざっくり役割を分担すればこんな感じかもしれません。

しかし、そんな単純な分担では、成果を最大化できません。

デザインの説明は、作ったデザイナー本人が行った方が熱意も意図も伝わるし、他人が引いたスケジュールに脳死で乗っかるよりも、工数短縮できる可能性や、むしろ工数をかけた方がクオリティが上がる可能性を検討しながらスケジュールを組み立てていく姿勢の方が、より大きな成果につながると思います。
なんなら、ディレクターがやむを得ない事情で不在になった場合に、バックアップとしてデザイナーが舵を取れることがベストです。

結局のところ、クライアントの期待以上のアウトプットを生み出し、かつエンドユーザーに最高の体験を提供することがゴールだと考えた時に、自分の職域を限定している場合ではないということです。

また、それを踏まえた時に制作業務だけでなく、経営状況やセールス、マーケなど、他の領域の情報も掴みに行こうという意識があるか無いかによって、行動の質が変わります。

そのためデザイナーであったとしても、自分もプロジェクトを回す立場であるという自覚を持ってプロジェクトに立ち向かうべきだと思っています。

・・・

2. 広義の「デザイナー」である

冒頭で、デザイナーが整形するものは具体的な情報から抽象的な概念まで、幅が広いという話をしました。

巷では、グラフィックデザイナーやWEBデザイナー、空間デザイナーなど、作り出すアウトプットの種類に応じて、名称・肩書きが分かれています。
自分自身も「UIデザイナー」として、入社しています。

デザイナーの仕事が、僕が考える通り
「何かを人に伝わるカタチに整形することで、人や社会に価値を提供する仕事」だとした場合、裏を返せば、「どんなカタチであれ、人や社会に価値を提供できるカタチに整形できれば、デザイナーとしての介在価値がある」と言えるのではないでしょうか(論理学的には裏ではないけど突っ込まないでね)。

リアルタイムに図式化して議論を活発化する、抽象的な概念を言語化して共通認識が取れるカタチにする、撮影ディレクションやコピーライティングなど周辺領域をカバーすることで良いクリエイティブに仕上げる、などなど、、、

もちろん、専門領域(グラフィック、UIなど)を定めることで、特定の領域に対するエキスパートになる意識を持つことも大切だと思っています。

ですが、「ビジュアルをデザインする」という認識より、「価値をデザインする」という認識でいること、そして適切な情報伝達ができるように奔走することが、デザイナーの価値を高め、ひいては人や社会への提供価値の最大化に繋がると考えています。

そのようなデザイナーのあり方を体現するために、デザイン以外の情報もキャッチアップするように勤めて視座を高く持てるようにしつつ、図式化や言語化をどのようにすれば良いか常に思考を回すようにしています。

・・・

3. 全ては人間関係から始まる

一緒に働くメンバーも人間だし、クライアントも人間、エンドユーザーも人間。結局のところ、自分の働きは全て人間との関わりにおいて生み出され価値を発揮します(個人的には人間以外とも分かり合いたい。🐱とか、🐧とか)。

メンバーとはレビューや相談、ヘルプを出しやすい関係にあり、クライアントとは気兼ねなく悩みを聞き出せる関係にあることが、プロジェクトを良い方向に導いてくれます。当たり前ですね。

「じゃあプロジェクト始まったらプロジェクトメンバーやクライアントと飲みに行って仲良くなろう!」というのも正解だとは思いますが、そもそも、プロジェクト開始時点で関係を構築していた方が、メンバーとの連携も上手くいくし、適切に課題を捉えて適切なスコープも設定できます。
プロジェクトより先に、人間関係が存在する。そういった意味で、「全ては人間関係から始まる」と考えています。

自分の場合は、下記のような手順をビジネスかプライベートかで調整しながら、関係構築していっています。とはいえ、まだまだ相手の性格や立場によって、攻略できる可能性にムラがあるので、試行錯誤の日々です。

  1. 姿勢良く傾聴し、真面目な印象を与えることで信頼を得る
  2. 信頼できる相手として認識されたなと思ったら、少しヘラヘラして親しみを出す
  3. 相手に共感した様子で自分の過去や思想、悩みも話して、相手がさらに自己開示しやすい雰囲気を作る
  4. 仲良くなっても、真面目な話の時は少し硬い言い回しや畏まった雰囲気を出して、「信頼できる相手」としての立場はキープする

こういう手順みたいなのを書くと、「あぁ自分にも戦略的に絡んできていたんだ」「人間としてのUIはフレンドリーでも、中身は冷血なんだ」とか思われそうなんですけど、「仲良くなりたい」が前提としてありますからね。

特にメンバーに関しては、クライアントと違って関わるチャンスはいくらでもあるので、日頃から「話しかけやすい人」、「話したことある人」「話せる人」のポジションにはいるようにしています。

ちなみに今の自分の課題は、「4人以上になった時に話せなくなること」です。話に加わるタイミングを見計らいすぎて動けないんですよね〜

まとめ

以上、自分が価値あるデザイナーになるために意識していることでした。
まとめると、「人間関係を良くして課題を抽出しつつ、肩書きや立場に囚われずに必要な動き、必要な知識を総動員して立ち向かおう〜」ということです。

難易度的には茨の道ですが、デザイナーとしてのキャリアがまだ浅い今だからこそ、妥協せずに突き進みたいと思います。

この考え方に共感したよ〜!価値あるデザイナーを目指したいよ〜!という方がいらっしゃいましたら、ぜひお声掛けください!セブンデックスの選考に引き摺り込みます。

良いデザイナーになるぞ〜
えいえいお〜🐟

福岡県の水族館のグッズ。エイのイラストで「エイエイ ゴー」。可愛い。
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【引用元note】https://note.com/someya_7dex/n/ne87e9c190a74

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