今回紹介するのは、Musubi Labで、クリエイティブグループを率いる梅原春佳。 ブランドの世界観を形にするクリエイティブ全体を統括しながら、チームや制作フローそのものの設計にも深く関わっています。この記事では、梅原が率いるクリエイティブグループがどのようにブランドの表現を支え、どんな考え方でアウトプットを生み出しているのか、その舞台裏に迫ります。
これまでのキャリアについて、教えてください
広告代理店クリエイティブ職を経て、育児で一時離職後、Musubi Labに入社し、コンテンツ企画や編集、ビジュアルディレクションなど、手を動かすところから関わってきました。
現在はクリエイティブグループ長として、アウトプット全体の品質と一貫性を担保すると同時に、制作フローやチームの在り方そのものを設計する役割を担っています。つくることと、つくり続けられる仕組みを整えること、その両方が今の主な仕事です。
クリエイティブグループの役割について、どう捉えていますか?
クリエイティブグループは、MUSUBI KILNの世界観を「目に見えるかたち」にする役割を担っています。
具体的には、MUSUBI KILN ECサイトのクリエイティブ(商品ページや、JOURNAL記事の編集・制作、やコレクションページの構成・ビジュアル設計)、動画コンテンツの企画・制作、SNS向けのビジュアルクリエイティブなどです。最近は、商品企画チームと協力し、商品開発にも携わることも増えてきました。
ただ制作するだけでなく、「どう伝えるか」「なぜその表現なのか」まで含めて考え、アウトプットとして責任を持つチームです。
グループメンバーの具体的な業務内容を教えてください
業務内容は多岐にわたります。JOURNALや特集記事の企画・編集、商品ページやコレクションページの構成設計、撮影や動画制作のディレクション、SNS向けビジュアルの企画などが主な仕事です。
また、制作そのものだけでなく、スケジュール設計、外部クリエイターとの連携、制作フローの改善など、裏側の設計も重要な業務です。表に見えるものと、見えない仕組みの両方を扱います。
他グループやチームとはどのように連携していますか?
社内のほぼすべてのグループと日常的に連携しています。クリエイティブは単独で完結するものではなく、事業の意図や現場の制約を理解した上で成立するものだと考えています。そのため、早い段階から他グループと情報を共有し、認識をすり合わせながら進めることを大切にしています。調整役ではなく、橋渡し役でありたいと思っています。
グループとして大切にしている考え方は何ですか?
私たちが何より大切にしているのは、「情熱」を持って仕事に向き合うことです。
ここでいう情熱とは、ただ熱量が高いという意味ではありません。フォトグラファー、ディレクター、デザイナーそれぞれが、自分の専門性に責任とプライドを持ち、なぜこの表現を選ぶのかを自分の言葉で語れることだと考えています。その情熱を互いに尊重し、認め合うことで、個人の力がチームの力へと変わっていきます。
誰かの情熱に寄りかかるのではなく、各自が自分の持ち場で本気で向き合う。その積み重ねが、私たちのクリエイティブを支えています。
メンバーに大切にしてほしいスタンスは?
完成度へのこだわりと同時に、柔軟さを持ってほしいと思っています。正解が決まっていない中で試行錯誤することも多いため、「決まっていない状態」を前向きに楽しめることが大切です。
また、自分の担当領域だけで完結せず、前後の工程や他メンバーの仕事にも関心を持ち、チーム全体として良いアウトプットを目指す姿勢を期待しています。
どんな方がこのグループにフィットしますか?
手を動かすことが好きでありながら、考えることも好きな人がフィットします。表現の背景や意味に興味があり、「どう見せるか」「なぜ伝えるのか」を考えるのが楽しい人です。
また、工芸や文化、ストーリーに関心がある方は、この仕事をより深く楽しめると思います。自分の意見を持ちつつ、人の考えも受け取れる柔らかさがある人と一緒に働きたいです。
逆に、こういう方には合わないかもしれない、という点は?
明確な答えや指示が常に用意されていないと不安になる方には、少し難しいかもしれません。また、自分の作業範囲だけに集中したい、チームやフローにはあまり関心がない、というスタンスだと、ギャップを感じる可能性があります。
完成までに何度も考え直したり、調整したりするプロセスを前向きに捉えられるかが重要です。
今後1〜2年で、どんなグループになっていたいですか?
今後は、個々のスキルに依存しすぎない、再現性のあるクリエイティブチームを目指しています。アウトプットの質を高め続けながら、制作フローを整え、誰が関わっても一定以上のクオリティが出せる状態をつくりたいと考えています。
また、受け身で制作するのではなく、事業やブランドの成長に対して主体的に提案できるチームへと進化していきたいです。
最後まで読んでくださった方に、一言
自分たちがつくったコンテンツやページを通して、工芸や作り手の魅力が誰かに届き、共感や信頼につながる瞬間に立ち会えることが大きなやりがいです。また、試行錯誤しながらチームや仕組みが少しずつ整っていく過程も、この仕事ならではの面白さだと思います。単発の制作ではなく、積み重ねによってブランドを育てていく感覚があります。
もし「自分にできるだろうか」と迷っているなら、その迷い自体がこの仕事に向いているサインかもしれません。完璧な答えを持っている人よりも、考え続けられる人と一緒に働きたいと思っています。つくることが好きで、意味や背景にも向き合いたい方であれば、きっと挑戦しがいのある環境です。
Musubi Labのクリエイティブグループは、ただ美しいものをつくるチームではありません。工芸や作り手の背景にある価値をすくい上げ、言葉とビジュアルに翻訳し、顧客に届く体験として届ける。その積み重ねが、ブランドへの信頼や共感を育てていきます。
梅原の言葉からは、「つくること」への情熱と同時に、「つくり続けられる仕組み」を整えることへの強い意志が伝わってきました。
個人の才能だけに頼らず、チームとして再現性を持ちながら、より良い表現へと更新し続ける——。
その姿勢こそが、Musubi Labが目指すブランドづくりの根幹なのかもしれません。
これからMusubi Labのクリエイティブグループが、どのような表現を生み出し、どんな形でブランドを進化させていくのか。その歩みは、今後のMUSUBI KILNの世界観を語る上で欠かせないものになっていくはずです。