会議が全てデータ化された世界で、生成AIが活躍する話|Nishika株式会社
Nishikaという会社を経営しております松田と申します。 本稿は、NishikaがAIプロダクトSecureMemo/SecureMemoCloudで実現しようとしている世界観をまとめたものです。 会議から新たなデータ資産を生み出し、単にデータを貯めるだけでなく事業上の価値を引き出したい経営者の方。 ...
https://note.com/nishika_inc/n/nb25c8eda6447
Nishika 代表取締役CTOの松田です。
Nishikaは、AI議事録プロダクトSecureMemoシリーズ(SecureMemo/SecureMemoCloud)を提供しています。
2025年は、事業として大きな成長を遂げることができました。
官公庁・エンタープライズ企業さまへのSecureMemoシリーズ導入が進み、
国のインフラに自社技術が搭載されるまでに至りました。
これは、Nishikaが最も重要視している音声認識・話者認識・要約AIの性能をご評価いただいた結果だと考えています。
プロダクトリリースから間もない頃、SecureMemoシリーズが目指す未来の姿「会議が全てデータ化された世界で、生成AIが活躍する話」を書きました。
目指す姿は全く変わっておらず、むしろ野心的な目標を掲げた割にはまだまだこれからだな、と省みる部分が大きいですが、
一方で約3年のプロダクト展開の中で解像度が高まったところもあり、改めて現時点で見据えている未来を記したいと思います。
SecureMemoシリーズが目指すものは、前稿と変わっていません。
一言で言えば、
会議を全てデータ化すれば、圧倒的な発展を遂げる生成AIの力で多くの価値を引き出せる。そんな世界を実現したい。
です。
しかし、オンプレミスソフトウェアであるSecureMemoと、クラウドサービスであるSecureMemoCloudでは、前提条件や課題が異なります。
少し解像度を上げて、本年取り組んでいく内容を書いていきます。
AIがサポートする会議の未来として、以前以下のような姿を書きました。
会議をしていたら、
- 話している内容が自動でリアルタイムにテキストに起こされます。
- 「いつものフォーマットで議事録整えておいて」と言えば共有/報告用にまとめてくれます。
- 会議の初めに「前回、次に話そうねと言っていた内容はXXでした。リマインドします。」とサポートしてくれます。
- 会議を終ろうとしたら「ちょっと待ってください。まだはっきり決定事項の合意が取れてませんよ」と注意してきます(これは、嬉しくはないかもしれません)。
会議の後には、
- 「あれってどういう経緯で決まったんだっけ」と聞くと「こういう経緯でしたよ」と答えてくれます。
- 「XXについての事例、うちの部署で誰か知らないかな」と聞くと「2ヶ月前の会議でAさんがXXについて話してましたね」と教えてくれます。
- あなたが管理職だったら「この件、反対意見はなかったの?」と聞くと、もしかしたら部下に聞くよりも公平な目線で、そのとき出た意見を列挙してくれます。
- あなたが経営者だったら「最近営業現場では何が話題になってる?複数事業所で話題になっていることはある?」と聞くと、全国的な営業トピックの変化について分析してくれます。
https://note.com/nishika_inc/n/nb25c8eda6447
こんな未来をいち早く実現できるのは、クラウドサービスであるSecureMemoCloudです。
やはり、高い能力を持つ生成AIの力をほぼ制限なく利用できる点が大きいです。
しかし、生成AIを使った「それっぽい」機能はすぐにでも作ることはできますが、
生成AIが入力として参照するデータが正確でなければ、如何に高い能力を持つ生成AIと言えど、
「どの会議でもありそうな話」を提示することになってしまいます。
会議AIアシスタントの一丁目一番地は、話された内容を正確に記録する精度であり、それもただの精度ではなく、その会社・事業・会議体のコンテキストを理解した上での高い精度を実現することが重要、と考えています。
そこで、2026年、SecureMemoCloudは以下を実現します。
ご利用いただく中で、その会社・事業・会議体の特徴について教えていただくことで、「利用者にとって高い精度」を実現し、
真に実用的な会議AIアシスタント機能を提供することが、2026年の目指す姿です。
SecureMemoが目指す姿は、SecureMemoCloudとただ1点を除き変わりありません。
その1点とは、
「インターネットに接続せず、プライベートなネットワーク内で完結して情報のやりとりを行う」
です。
この条件を満たしながら、会議AIアシスタントとなることを目指します。
しかし、オフライン環境で動作するソフトウェアであるSecureMemoは、利用可能なコンピュータリソースに限りがあり、
強力な生成AIを利用することが難しい点をクリアする必要があります。
基本的には、計算資源と性能はトレードオフの関係にあります。
そこで、我々は会議AIアシスタントに必要な能力に絞ることで、限られた計算資源の中でクラウド水準の性能を実現しにいきます。
具体的な取組として、昨年は国産LLM開発プロジェクト「GENIAC」に採択いただき、
RAM8GB以下・GPU非搭載のCPU環境でも安定稼働する、数Bパラメータ規模の要約特化Small Language Modelを開発しています。
また、SecureMemoが取り組む領域の特徴として、オフラインでの情報処理を求めるのは特定の業界・セクターである点があります。
官公庁、金融、医療、製造などのセクターでは、特にプライベートな情報処理が求められます。
そこで、業界特化のAI・アプリケーションの提供にも踏み込んでいきます。
業界特化性が求められるのはAIはもちろんですが、
どのような形で文字起こし結果をまとめたいか・どのように共有したいか(あるいは共有したくないのか)、その利用方法にも業界ならではの特徴があります。
AIだけでなくアプリケーションとして業界特化していくことを追求していきます。
会議AIアシスタントを実現したいのであれば、クラウドサービスとして提供するのが常道だと思います。
しかし、Nishikaは
「テクノロジーですべての人が誇りを持てる社会」
の実現を目指しています。
「すべての人」
と言っています。
プライベートな情報処理が必要な業界・業務に携わっている方も、
「高い性能のAIを使って業務を効率化し、様々な価値を引き出したい」
という気持ちは変わりありません。
そんな方々を置いていくことはできない、という考えがあります。
私たちは、金融包摂が金融アクセスの不平等を是正してきたように、
AI包摂 - すべての組織にAIへの現実的なアクセスを提供することを目指します。
SecureMemoが実現したい世界を先に実現できるのがSecureMemoCloudです。
SecureMemoCloudが一足早く未来を実現しつつ、SecureMemoが追随する、そんな形で我々が提供する価値を最大化していきます。
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