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なにをやっているのか

皆さんは、全世界の農業生産可能量の約3分の1が病虫害や雑草害で失われていることはご存知ですか? この損失数、実は年間約8億人分の食料に該当するのです。 もしこの損失を抑えることができたら、これからより深刻になるであろう、食料危機の一助になるのではないでしょうか? この損失を抑えるためには、”確固たるデータとエビデンスに基づいた農業”が重要だとベジタリアは考えます。 今までの農業は「勘と経験と匠の技」が物を言うとされてきました。 もし、その「勘と経験と匠の技」が一目で分かるようになったら? IoTセンサーなどから温度や日射量といった生育に必要な数値をビッグデータ化し、AIなどによって最適な栽培アルゴリズムを導き出したら? 農作物にとっての”理想的な環境の見える化”ができるようになり、農作物を誰でも効率的に作れるようになります。 そしてそのデータを活用することで、日本のみならず、世界中の人々が栄養価と機能性の高い安心・安全な農作物を摂取できるようにもなるのです。 ベジタリアは、データを活用した農業ソリューションをもとに、国や自治体、企業とタッグを組んで、新しい農業の可能性を広げています。

なぜやるのか

ベジタリアは、日本にもアメリカのシリコンバレーのようなITのメッカを作りたいとの考えのもとに「ビットバレー構想」を打ち立て、日本国内のスタートアップ企業への投資やコンサルティングや上場支援をする、ベンチャーキャピタリストだった小池が、2010年に起こした会社です。 そんな小池が、人生後半をどのように生きるかを見つめなおすため、東京大学EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)にて学んでいる際に出会ったのが”食”と”健康”そして”農業”でした。 EMPを修了後、”農業”への想いが高じて実際に就農。しかし、最初は失敗の連続でした…。 その失敗の解決手法を探っている間に、現在のベジタリアの事業の核でもある、”農業環境センシング”や、”営農アプリ”などのIoTを活用した農業、そして、エビデンスに基づいた”植物医科学による防除”と出会いました。 「今まで、それぞれの農家さんが培った勘と経験に頼って行われていたものをデータで実証することで、より効率的に、健康的な農産品を栽培できるのでは?」 「そのデータを活用することで、農業を将来まで続く”業”にすることができるのでは?」 「他の分野と手を組むことで、日本の農業の未来の可能性を広げることはできないのか?」 そんな小池の思いからベジタリアは生まれました。 次世代、その次の世代まで続いていくための農業発展に向けた”NEXT GREEN REVOLUTION”を遂行するため、日々、様々な農業の課題と向き合い解決する手段を提案しています。