リベシティが2026年から開催しているオフラインイベント「ミニフェス(大交流会)」。「リベシティ初心者でも、顔見知りをつくれる場に」というコンセプトのもと、丁寧にプログラムがつくられています。初開催の大阪、続いて福岡と、これまでに2度開催され、それぞれ約1,500名、約1,000名と多くの参加者が集まりました。
当日の受付や司会などのスタッフは、会員の中から公募し、採用枠に対して毎回10倍前後の人に応募いただいています。 リベ大フェスやミニフェスの参加者として会場を訪れ、当日の熱量や一体感に触れた会員たちが、続々と手を挙げているのです。
今回は、大阪のミニフェスで受付スタッフを務め、その後運営チームの一員となったAさん・Eさん、そしてミニフェス運営をリードするSさんの3名に話を聞きました。3人はどんな経緯でスタッフ側に立ち、現場で何を感じたのか。リベシティで働く実像を語ってもらいました。
座談会メンバー
Sさん
2021年12月入会。初めて参加したイベントである2022年リベ大フェスから運営に参画し、以降もフェス運営に携わる。現在はミニフェスの企画・運営も兼務。
Aさん
2024年夏入会。イベント・エンタメ業界でグッズ販売のディレクションを長年担うフリーランス。大阪のミニフェスで受付スタッフを務めたことをきっかけに引き続きミニフェスチームに所属。
Eさん
過去に入会・退会を経て、2025年1月に再入会。大阪のミニフェスで受付スタッフとして参加。会社員としては新人のオンボーディング設計などを担う。
「参加者全員が誰かとつながれる場」という設計
――ミニフェス(リベシティ大交流会)について教えてください。どういう目的で生まれたイベントですか?
Sさん:簡単に言うと、「交流に特化した公式イベント」です。2025年8月に幕張メッセで大規模イベント「リベ大お金の勉強フェス」が開催され、大盛況に終わりました。リベ大としての次の大規模フェスは2年後の2027年。ということで、2026年はみんながオフラインで会える機会を全国各地につくっていこうという方針になったんです。その一つの企画として、ミニフェスが始まりました。
メインターゲットは、リベシティの初心者で交流に不安や苦手意識のある人。リベシティ内のフォロワーがほぼいない、リアルで会ったことがない、話しかけることにハードルを感じるといった会員たちに向けた交流会です。
そのため、会のゴールは「リベシティ内で顔見知りの知り合いを5人つくること」としました。深い関係ではなくてもいいので、その人の投稿に「いいね」を押せるとか、どこかで会ったら挨拶できるくらいの関係性をつくってほしいというイメージで企画しました。
――コンテンツはどのように設計しているんですか?
Sさん:当日のコンテンツとしては大きく2種類です。前半はグループ交流。座るテーブルをあらかじめ指定しておき、司会の進行に合わせて「交流ミッション」という紙のチェックリストを一つひとつクリアしていくものです。
・じゃんけんで順番を決めて自己紹介する
・リベシティのプロフィールQRコードを読み込んでフォローし合う
・プロフィールを読んで質問し合う
などのミッションを、テーブルを変えながら2回行います。
後半は「リベシティビンゴ」です。「大阪以外から来た人」「AIを使ったことのある人」といったキーワードが書かれた9マスのシートをもとに、当てはまる人を探して会話してもらうんです。どうしても埋まらないマスは、スタッフがマイクで「世界一周したことある人いますか~?」などと呼びかけて人をつなぐ「お助けタイム」も入れました。
「来場して誰とも話せなかった」という状態が絶対に生まれないよう、ある種”強制的に”つながれる設計を心がけています。
――かなり丁寧に設計されていますね。
Sさん:リベ大フェスは会員・非会員問わず”来場者全員”に向けたイベントですが、ミニフェスは、より「会員による、会員のための場」という色が強いんです。会員が毎月支払う応援会費で成り立つイベントなので、会員さんに付加価値を提供することを強く意識していますね。
「つくる側に回りたい」。参加者が応募を決めた瞬間
――ミニフェスでは、なぜスタッフを募集することにしたのですか。
Sさん:現場の人手が必要なのはもちろんですが、各地方で盛り上げてくれるスタッフと出会いたいという目的もありました。
基本的に開催エリアの会員から採用する方針で、各回とも、定員の10倍程度の会員さんから応募いただきました。
――かなりの倍率ですね。EさんとAさんは、ミニフェスを機にスタッフになったということです。どんな経緯でスタッフに応募したのですか。
Eさん:私は2025年8月のリベ大フェスまで、リアルなオフ会に行ったことがなかったんです。急に知らない人に会いに行くのが怖いなと感じていました。
でも、”お祭り”は好きなので、リベ大フェスくらい大きなイベントだったら怖さもないかと思い、一会員として参加しました。行ってみたら、「リベシティの人たちってあったかいな」「いろんな人がいて面白いな」と、世界がすごく広がった感覚があって。
そのときボランティアで動いている方たちもキラキラして楽しそうだったんです。内心ではずっと「つくる側に回ってみたい」という気持ちがあったので、ミニフェスの受付スタッフ募集を見て応募しようと思いました。そしてミニフェスが終わった翌日に、今度はリベシティのアシスタントディレクター(運営スタッフ)の求人に応募していました。
――翌日に。
Eさん:はい。アシスタントディレクターとしてはお見送りだったんですが、その後Sさんから直接お声がけいただいて、今後ミニフェスの運営チームとして参画することになりました。
Aさん:私は長年イベント・エンタメ業界で仕事をしてきました。リベシティは入会から1年くらい幽霊会員だったんですが、「運営側に入ることでいろいろ見えることがあるんじゃないか」という好奇心と、勉強したい気持ちがあって。
ミニフェスの求人を見たときに「イベント系なら役に立てるかもしれない」と思って応募したんです。
――ミニフェススタッフの皆さんは、どんな動機で入ってくる人が多いんですか。
Eさん:福岡開催のときは、2025年のリベ大フェスでボランティアやサポーターとして動いた方が「次は運営側へ」というステップで応募された方が多かったです。大阪のミニフェスに参加者として来て、次の回でスタッフになった私たちのような方もいます。
Sさん:好きなブランドやサービスに関わりたくてその世界に飛び込む、というのは他の業界でもある話ですが、リベシティが特徴的なのは、スタッフになるまでの接触点の多さだと感じています。フェスのサポーターやボランティアとして動いた方が次に運営側へ、来場者として参加した次の回で運営側へ、と入り口もタイミングもさまざまです。でも根っこにある動機は共通していて、「自分が良いと思った体験を、今度は届ける側になりたい」という思いがあるんです。それが、リベシティの採用の独自性になっていると思いますね。
「何のために、誰のために」が、受付スタッフにまで浸透する
――実際にスタッフとして動いてみて、印象に残ったことはありますか。
Eさん:一番驚いたのが、コンセプト設計のことです。私は本業でも社内イベントや総会の運営を手伝うことがあるんですが、コンセプトは特に定めないまま運営をするのが普通だと思っていました。
でもリベシティのミニフェスは、コンセプト設計がものすごくしっかりしています。しかもそれを、いち受付担当の私にもきちんと伝えてもらえる場がありました。
「この仕事をしてください」だけではなくて、「誰のため・何のために、こういう状態にしたいからあなたたちに入ってもらっています」というところまで丁寧に説明してくれる。だから私たちも自律的に動けたんだと思います。これは本業でも活かしていきたい学びでした。
Sさん:なぜこれをするか、誰のためにするのかが揃っていると、スタッフ全員が自発的に動けるようになります。当日も「現場チャット」をリアルタイムで全員が使って、1日3回開催の3部制で、その転換のたびに気づきを集めて次の回に反映させていきました。だからこそ、1日の中でも回を追うごとにクオリティが上がっていくんです。
――通常の仕事と比べて、リベシティの運営現場はどう違いますか。
Aさん:私が驚いたのは、大阪開催時に参加者の座席検索に手間取ったことを受けて、福岡開催に向けてClaude Code(エージェント型AI)で座席検索アプリをつくってくれた方がいたことです。
本業のイベントだと、新しいツールを入れるときにはトラブルが起きたときのリスクを考えてためらうことが多いんですよ。でもリベシティでは、大半の人がClaude Codeの良さを知っている前提も相まって、「問題なさそうならトライ」という意思決定がとにかく早い。各自の視点で自由に提案して動いているのが本当に新鮮でした。
Eさん:コミュニケーションの温かさも印象的ですよね。会社の上層部など、プロフェッショナルな立場の人ほど文章が端的で業務的になりがちだと思うんですが、リベシティではみんなが絵文字やリアクションをちゃんと使おうというのがルールとして根付いています。
だからチャットベースでも雰囲気が良いんですよ。自分の意見を出しやすいし、反対意見も怒っているように受け取られない。意見交換が活発なのは、そういうコミュニケーション上の工夫があるからだなと思います。
一緒に、つくる側へ
――ミニフェスの現場を経験して、リベシティ運営に向いていると感じる人物像はありますか。
Aさん:こんなにいろんな業界の方が、同じ目線で仕事をする場はかなり珍しいと思います。自分のスキルをどう活かすか考えている方、今の環境よりもっといい場所に身を置きたいという方に、ぜひ来てみてほしいです。
スタッフ自身が楽しくないと、会員さんを楽しませることはできないので、主体的に楽しめる人が向いていると思います。
Eさん:主体性は大前提として大事ですが、それは「自分がこうしたい」を押し付けるものではありません。それが本当にターゲットのためになっているかを考えて意見を出し、目的に沿って動ける人が向いていると思います。
Sさん:ミニフェスに限らず、リベシティの運営はITに強いメンバーが多くて、スピード感を持ってプロジェクトを動かしています。フラットで、横の連携も取りやすい。
ITに強くない人でももちろん歓迎ですが、「今、一番いい方法を探して、取り入れる」。そういうマインドが心地よいと感じる方には、馴染みやすい環境だと思います。