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なにをやっているのか

KYO株式会社は、「すべての人に先進医療を。」をミッションに掲げ、日本が世界に遅れをとる先進医療のスケール化、グローバル化、そしてより早い一般化を目指し、医療機関・患者様双方の課題解決に取り組むスタートアップ企業です。 具体的には、先進医療と言われる領域のうち特に再生医療領域から日本の医療業界環境の変化を促すことを目指し、広くユーザーとの接点を持つことのできる「Casual領域」でのD2Cブランド事業、大きなインパクトとメリットを与えることのできる「Serious領域」での再生医療クリニック(PRPクリニック)事業を軸に、この2つのアプローチから再生医療の一般化とその普及による健康寿命の伸長、そして日本の再生医療技術の発展を図ります。 ●D2Cブランド事業 - 肌の42倍の吸収率がある膣経由で、美容と健康双方からアプローチするプロダクト「Beauty Charge Femcare」。身体の内側から潤い、菌バランスを整えることで乾燥、膣炎、不妊等のトラブルに備える細胞目線のエイジングケア。また2ndプロダクトとして女性専用AGAケアプロダクトをローンチ予定。 ●再生医療クリニック(PRPクリニック)事業 – 2023年ローンチ予定の、海外で活躍するスポーツ選手なども治療に取り入れている「多血小板血漿(PRP)」を活用した再生医療クリニック。血小板の持つ自己治癒力を用いることで、様々な症状を細胞のアプローチから解決に導く。KYOのクリニックでは細胞培養加工施設(マイクロCPC)を併設することで採血した血液をすぐにPRP化し、約40分程で提供。通常培養施設への輸送などで3~4週間程度必要となる提供スパンを大幅に短縮することで、より優れた状態での提供が可能に。

なぜやるのか

■そもそも再生医療とは何か。 例えば皆さんが手に切り傷を負ってしまった時、私たちの身体に起きることは、まず出血が止まり、傷はやがて少しずつ消え、傷を負う前の状態へと戻っていく自己治癒です。これは人間の血液中にある「血小板」と、傷ついた部位を修復しようとする「幹細胞」の働きによります。再生医療とは、まさにこの人の細胞が持つ力を医療に役立てることで、現在ある医薬品や対処療法では治療できない、または有効な治療方法が確立されていない症状に対しても、健康な細胞が持つ自己治癒の力を用いて改善が見込める大きな可能性が秘められています。 ■なぜKYO株式会社は、この再生医療領域でビジネスを始めたか。 KYO代表の瀬尾は、日本を代表するベンチャーキャピタルであるJAFCOグループにて、 企業の成長支援やバイアウト、IPOに携わってきました。役員として参画する企業で、経営の中核として中・長期的視点での戦略や全体マネジメントに取り組む日々の中、ある時から体調に違和感を抱きます。しかし、多忙を極める中で業務を優先し、やっと病院に行った際、伝えられたのは「多嚢胞性卵巣症候群」という病気でした。これは、アメリカで不妊の一番の理由とも言われている症状で、原因は不明瞭な部分が多いものの、この症状を発症すると妊娠しにくくなってしまう、そんな事実があります。 この症状を当時共に働いていた同僚や友人に打ち明けたところ、実は過去同じ病気を発症した人、近しい症状に悩んでいる人が多くいることを知り、そして同時に「何か起こってしまってから」の対処療法ではなく、「そうならないためのアプローチ」は無かったのかと、悔しさに近い感情を抱きました。その際、とあるプロジェクトで出会ったのがこの再生医療です。 再生医療市場製品の将来市場予測は、2050年には国内市場2.5兆円、世界市場では38兆円と予想されています。(※『経済産業省 再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業複数課題プログラムの概要』による) 市場の成長性とはすなわち社会で求められる期待値の表れであり、この先進医療領域はこれからの日本を生き抜く、すべての人にとって必要な選択だと私たちは考えます。 そして再生医療は、もちろん女性だけのものではありません。多血小板血漿(PRP)治療はすでに多くの有名アスリート達が導入しており、私たちが知っている日本を代表するスポーツ選手達も取り入れています。また高齢者向けの関節痛やリウマチ、不妊治療やアトピーの他、シワやたるみの改善など美容面に至るまで、さまざまな分野での活躍が期待されています。 再生医療は、海外では既に新しい医療の一つとして定着しています。かつてのスマートフォンがそうであるように、再生医療も一部の人はすでに注目し始めていますが、まだここ日本では認知や一般化が追いついていません。アーリーアダプターと言われるヘルスリテラシーの高い人たちだけが知っている状況からいち早く脱却し、再生医療がよりメジャーで、そして身近な選択肢になる未来を、CasualとSeriousの両軸で強みを持つKYOが業界の索引役として推し進めることが、当社最大の役目だと信じています。

どうやっているのか

KYOにはベンチャー的スピード感と、高い視座から市場や自社を取り巻く環境を分析する経営的視点の高さがあります。代表である瀬尾は前述の通り、多くの企業の取締役として企業の成長支援、バイアウトやIPOに向けた戦略立案・実行に携わってきました。中・長期的目線から市場と自社の強みを捉え、そこに自分たちの「想い」を乗せることで、KYOは私たちにしか提供できない価値を作り出しています。 またCasual領域、Serious領域双方には、それぞれ専門性の高い外部顧問を有しており、市場におけるポジショニングやユーザーの期待を上回る価値提供、市場拡大の牽引役となるインパクトの高いサービス提供を可能にしています。 今後はCasual領域でのプロダクト拡充によるシェアの確保とKYOブランドの認知拡大、またSerious領域におけるクリニックの多店舗展開を行うと共に、独自のネットワークを活用した企業向けの福利厚生パッケージとして再生医療サービスの提供、細胞培養工場を建設することによる医療機関向けのアプローチを目指すことで、新常識の開拓を推し進めていきます。