戸原(院長)
私は、良い医療は良い情報共有から生まれると思っています。
どれだけ経験のある医師がいても。
どれだけ患者さんに寄り添える看護師がいても。
どれだけ技術のある理学療法士がいても。
それぞれが持っている情報が共有されなければ、本当に良い医療にはつながりません。
患者さんからいただいた声。
診療の中で気付いたこと。
改善した方が良いこと。
新しく挑戦したいこと。
それを一人だけが知っていても意味はありません。
チーム全員が同じ方向を向くためには、同じ情報を持ち、同じ目的を共有することが大切です。
だからregeでは、毎週3つの定例会議を行っています。
それぞれ役割は違います。
でも目指していることは一つです。
患者さんに、今よりもっと良い医療を届けること。
そのために、私たちは毎週立ち止まり、話し合う時間を大切にしています。
山下(管理看護師)
一つ目は、商品開発会議です。
「商品」と聞くと、新しい自費診療を考える会議のように思われるかもしれません。
でも私たちが考えているのは、もっと広いことです。
ホームページの内容。
SNSでどんな情報を発信するのか。
動画コンテンツの方向性。
患者さんへの説明資料。
院内掲示。
LINEでのご案内。
そして、新しい検査や自費診療の企画。
「この伝え方なら、もっと分かりやすいかもしれない。」
「患者さんが本当に知りたいことは何だろう。」
「もっと早く私たちを知っていただくには、どんな発信がいいだろう。」
そんなことを、職種に関係なく話し合っています。
そして、この会議には医療職だけではなく、ITやマーケティング、バックオフィスの視点も入ります。
医療として正しいことと、患者さんに伝わることは、必ずしも同じではありません。
だからこそ、多様な立場から意見を出し合い、「どうすればもっと分かりやすく、安心していただけるか」を考えています。
良い医療は、診察室だけでは届きません。
必要な人に知っていただき、安心して来院していただくところまでが、私たちの仕事だと考えています。
戸原(院長)
二つ目は、クリニック定例です。
ここでは、クリニック全体を見渡します。
患者さんからいただいたご意見。
待ち時間。
院内の導線。
インシデントの共有。
売上や患者数。
人事や労務。
診療だけでは見えてこない課題も含めて、クリニック全体を振り返ります。
数字も確認します。
でも、数字だけを見ているわけではありません。
その数字の向こうには、必ず患者さんやスタッフの姿があります。
「どうしたらもっと安心して通っていただけるだろう。」
「もっと働きやすい環境にするにはどうしたらいいだろう。」
そんなことをみんなで考える時間です。
佐藤(理学療法士)
三つ目は、reWalk(リハビリ)定例です。
私たちreWalkは別会社ですが、患者さんから見れば同じチームです。
だから毎週、クリニックとは別にRewalk社とクリニックでのミーティングを行っています。
歩行分析。
リハビリプログラム。
症例の振り返り。
評価方法。
教育。
そして、先生方から共有していただいた情報。
逆に、私たちがリハビリの中で気付いたこと。
その一つひとつをすり合わせています。
会社が違うからこそ、認識のズレがあってはいけません。
患者さんにとって大切なのは、「どこの会社か」ではなく、「良くなること」です。
だから私たちは、毎週同じ方向を向くための時間を大切にしています。
山下(管理看護師)
最初は、
「こんなに会議があるんだ。」
と驚きました(笑)。
でも今では、その意味がよく分かります。
会議をしているというより、
情報を共有している。
そんな感覚です。
現場で気付いたことを持ち寄る。
誰かの経験を、みんなの経験にする。
一人が困ったことを、みんなで解決する。
だから改善のスピードも速くなります。
「昔からこうだから。」
ではなく、
「もっと良くできる。」
そんな前向きな会話が自然と生まれています。
戸原(院長)
もう一つ、私たちが大切にしていることがあります。
それは、医療職以外の意見を聞くことです。
医師や看護師、理学療法士は医療の専門家です。
だからこそ、「医療として正しいか」という視点が中心になります。
でも、患者さんが感じるのは、それだけではありません。
「この説明は分かりやすいかな。」
「ホームページから予約しやすいかな。」
「院内の案内で迷わないかな。」
「このSNSなら、本当に必要な人へ届くだろうか。」
そうした視点は、医療職だけでは気付けないこともあります。
だからregeでは、ITやバックオフィスなど、医療職以外のメンバーの意見もとても大切にしています。
専門性が違うからこそ、新しい気付きがあります。
患者さんにとって本当に良いクリニックをつくるためには、医療の視点だけでは足りません。
さまざまな立場の考え方が重なり合うことで、初めて「安心して通えるクリニック」ができると、私は考えています。
戸原(院長)
私たちは、会議の数が大切だとは思っていません。
本当に大切なのは、
情報を共有する文化があること。
情報は、個人のものではありません。
チーム全員のものです。
情報が共有されるから、議論ができます。
議論があるから、改善できます。
改善を積み重ねることで、患者さんへより良い医療を届けることができます。
クリニックは、一人では進化しません。
一人ひとりが持っている情報を共有し、知恵を出し合うことで、少しずつ進化していきます。
その積み重ねが、今のregeをつくっています。
次回からは、この3つの会議で実際にどんな議論が行われているのか、その裏側をご紹介していきます。
診察室だけでは見えない、もう一つのregeを、ぜひ楽しみにしていてください。