「院長」と聞くと、
診察室に座って、
患者さんを診察して、
スタッフに指示を出している。
そんなイメージがあるかもしれません。
regeの戸原先生はどうなのか。
今回は、いつものように理念や医療について語ってもらうのではなく、
診療中の戸原先生を追いかけてみることにしました。
結論から言うと、
結構、動いています。
そして、
結構、呼ばれています(笑)。
9:50|まずは朝礼から。
診療開始10分前。
スタッフ全員で、その日の患者さんについて確認します。
「この方、前回こうでした。」
「今日はこの検査があります。」
「この患者さんは少し時間がかかるかもしれません。」
「この方、ここ確認お願いします。」
戸原先生も予約を確認しながら、
診療前に必要な情報を頭に入れていきます。
ここで全部を細かく決めるわけではありません。
医療なので、診察してみなければ分からないこともあります。
ある程度の流れを共有して、
10:00。
診療開始です。
10:00|「先生、お願いします!」
最初の患者さんが診察室へ。
戸原先生の本業は、もちろん診察です。
症状を聞く。
足を見る。
必要な検査を考える。
画像を見る。
歩行を見る。
治療方針を考える。
患者さんに説明する。
ここは医師として、しっかり時間を使います。
そして一人目の診察が終わる頃には、
次の患者さんの準備が進んでいます。
「先生、次いけます!」
次の診察へ。
10:30|「先生、ちょっといいですか?」
診察していると、別のところから相談が入ります。
「先生、この画像確認お願いします。」
「先生、この患者さんなんですが。」
「この検査追加しますか?」
「歩行、一回見てもらっていいですか?」
戸原:
「はい。」
確認。
また診察。
少しすると、
「先生、次お願いします!」
戸原:
「はい。」
また移動。
院長、結構呼ばれます(笑)。
「先生、どこですか?」
これも診療中、たまにあります。
さっきまで診察室にいたと思ったら、
画像を見ている。
別の患者さんの足を確認している。
スタッフから相談を受けている。
歩行を見ている。
そして次のスタッフが、
「先生どこ?」
となる(笑)。
院内チャットでも、
「先生、次こちらお願いします。」
「〇〇さん診察可能です。」
と情報が飛びます。
regeには、
院長がずっと座っている“院長室”のようなものはありません。
診療中は、患者さんと一緒に院内を動いています。
「まず歩くを見る」は、診察室だけではできない。
regeが大切にしているのが、
「まず歩くを見る」
という考え方です。
レントゲンやエコーを見る。
足そのものを診察する。
もちろん、それも大切です。
でも、
立った時はどうなのか。
歩いた時はどうなのか。
実際に身体をどう使っているのか。
そこまで見ないと分からないことがあります。
だから戸原先生も、
必要があれば診察室を出ます。
スタッフ:
「先生、ちょっと歩行見てもらえますか?」
戸原:
「見ます。」
一緒に歩行を確認。
また診察室へ。
座って診察しているだけではない。
これは足と歩行を専門にしているregeらしいところかもしれません。
スタッフから、結構いろいろ言われます。
山下:
「先生、次こちらです。」
戸原:
「はい。」
山下:
「その前に、こっちだけ確認してください。」
戸原:
「はい。」
佐藤:
「先生、この患者さん相談いいですか?」
戸原:
「はい。」
山下:
「先生、次もう待ってます。」
戸原:
「……はい(笑)。」
院長だからスタッフが遠慮して話しかけない。
という雰囲気ではありません。
むしろ、
必要なら普通に呼びます。
患者さんを待たせないためにも、
「先生が空くのを待っていよう。」
ではなく、
今どこにいて、
何をしていて、
次にどこへ入ってもらうのか。
スタッフ側も考えています。
院長も、チームの一人です。
もちろん、医療的な判断をするのは医師です。
そこは役割が違います。
でも、
クリニック全体をどう動かすかについては、
院長一人ですべてを決めているわけではありません。
山下:
「先生、この案内分かりにくいと思います。」
佐藤:
「リハではこう見えています。」
スタッフ:
「この流れ、ここで詰まります。」
そんな意見が普通に出ます。
戸原先生からも、
「どう思う?」
と聞かれることがあります。
医師だから、すべてのことに一番詳しいわけではない。
医療判断は医師。
リハビリなら理学療法士。
患者さんへの案内や診療フローなら看護師や現場スタッフ。
システムならIT。
それぞれ得意な人の意見を聞きながら決めます。
ただ、最後に判断する仕事はあります。
フラットなチームだからといって、
全部を多数決で決めるわけではありません。
特に医療では、
誰かが判断しなければならない場面があります。
「この検査は必要か。」
「この治療をどうするか。」
「今日はここまでにするか。」
最終的に医師が判断することも当然あります。
そして院長として、
クリニック全体の判断をしなければならないこともあります。
戸原:
「みんなの意見を聞くことと、最後の判断をしないことは違うと思っています。」
いろいろな意見を聞く。
でも、
決めるべきところは決める。
それも院長の仕事です。
13:30|午前診療終了……の予定。
午前診療は13:30までです。
もちろん、
13:30になった瞬間に診察室から出て、
「お昼行ってきます!」
とはなりません(笑)。
最後の患者さんの診察。
画像確認。
スタッフからの相談。
記録。
必要なことを終わらせます。
そして午前診療終了。
戸原先生もようやく一度OFF。
午後は15:30からです。
16:00|午後も、また呼ばれます。
午後診療スタート。
「先生、お願いします!」
診察。
「先生、画像お願いします。」
確認。
「先生、相談いいですか?」
相談。
「次いけます!」
診察。
基本的には午前と同じです。
そして夕方になると、
仕事終わりの患者さんも増えてきます。
診療が重なる時間帯は、
スタッフも先生もかなり動きます。
前回の記事でも書きましたが、
診療中のregeは結構体育会系です。
これは院長も例外ではありません(笑)。
19:00|院長も、帰りを意識しているのでしょうか。
山下:
「先生、19時くらいになると私たち結構帰ること考えてますけど、先生も考えてます?」
戸原:
「考えてますよ(笑)。」
もちろん診療終了は20:00。
まだ患者さんもいます。
診療を急ぐことはありません。
でも、
記録。
確認。
翌日の準備。
今終わらせられる仕事は終わらせる。
先生もスタッフも、
20:00以降に仕事を残さないために少しずつ動き始めます。
ただし、医療なので予定通りに終わらない日もあります。
そこは仕方ありません。
20:00|最後の患者さんを見送って。
診療終了。
ここから残っている記録や確認を終わらせます。
診療がきれいに回った日は、
スタッフ:
「今日めっちゃ回りましたね。」
戸原:
「良かったね。」
👏👏👏
ちょっとした達成感があります。
逆に、
「今日うまく回らなかったね。」
という日もあります。
そんな時は、
誰が悪かったかではなく、
「どこで詰まった?」
を考えます。
予約の取り方なのか。
検査の流れなのか。
情報共有なのか。
人員配置なのか。
翌日から変えられることがあれば変えます。
院長の仕事は、診察だけでは終わりません。
患者さんから見る戸原先生は、
「診察してくれる先生」
だと思います。
でもスタッフから見ると、
少し違います。
医師。
院長。
相談相手。
医療判断をする人。
クリニックの方向を決める人。
そして、
診療中にみんなから呼ばれている人(笑)。
いろいろな役割があります。
以前のStoryで戸原先生は、
「院長ですが、完成していません。」
と話していました。
実際、診療のやり方も、
組織のつくり方も、
まだ試行錯誤しています。
スタッフから、
「先生、これどう思います?」
と聞かれることもあれば、
逆に先生から、
「これ、どう思う?」
と聞かれることもある。
院長が全部答えを持っているクリニックではありません。
それぞれが持っている答えを持ち寄って、最後にチームとして決める。
そんな働き方をしています。
「院長と働く」って、どんな感じ?
求人票では、
「院長との距離が近い職場です。」
と書くことができます。
でも、それだけではよく分かりません。
regeの場合は、
本当に物理的にも近いです(笑)。
「先生、次こっちです!」
「先生、これ見てください!」
「先生、ちょっと相談いいですか?」
普通に声を掛けます。
先生からも、
「これどう思う?」
と聞かれます。
意見が違うこともあります。
それでも最後は、
患者さんにとって何が一番いいのか。
そこに戻って考えます。
院長に言われたことだけをやる職場ではなく、
院長も含めて、
みんなで診療を回す。
それが、regeの普段の診療です。
もし見学に来ることがあったら、
患者さんだけではなく、
ぜひ戸原先生の動きも少し見てみてください。
たぶん数分に一回くらい、
誰かに呼ばれています(笑)。