金融機関で働いていた頃から、
私はずっと “人と信頼関係を築くこと” が好きでした。
近所のおばあちゃんが私の顔を見て
「今日もいたのね、このお菓子あげる、美味しいよ」
「大野さんいる?定期預金したくて」と私を訪ねてきてくれる
商店のお姉さん。
機嫌の悪いおじさんが来ても
私が応対すれば笑顔になって帰っていってくれるような
そういう接客をするのが好きで、目標でした。
だけど正直、昔の私は
営業に対してはあまり良いイメージを持っていなくて。
「数字を追う仕事」
「押し売りをする仕事」
そんな印象が強くて、
自分とは遠い世界だと思っていました。
金融機関で働いていた頃も、 尊敬している先輩から
「ありさは営業向いてるよ」 「営業部においでよ」
と声をかけてもらうことがありました。
でもその頃の私は、
営業をやりたいとは全く思っていませんでした。
“営業=売り込む仕事” というイメージが強く、
自分には向いていないと思っていたからです。
実際、私はどちらかというと
人前でガツガツ話すタイプでもない。
むしろ相手をよく見て、 考えてから話すタイプ。
だからこそ、 ここに入ってからも
「本当に自分にできるのかな」 という不安もありました。
そして実は、 営業に苦手意識を持っていた理由は、
もうひとつあります。
20歳の時、 私は「痙攣性発声障害」を発症しました。
自分の思うように声が出ない。
自分の意思とは関係なく、
声帯が勝手に閉じたり開いたりする病気。
もともと喋るのが大好きで、小学校〜高校時代も友達から
「ありさが居るとうるさい!笑 もう静かにして」
って言われるくらい
おしゃべりだし自分でもうるさいと思ってました。
だけどこの病気になってから、喋ることに対して
怖くなってしまい、なるべく言葉少なく喋らなくていいように
話すようになっていきました。
そして、 電話では特に症状が強く出てしまい、
うまく話せないことが増えていきました。
当時働いていた職場では、支店長に直接お願いをして、
電話応対を免除してもらっていたほど。
「電話に出る」
たったそれだけのことが、 当時の私にとっては大きな恐怖でストレスでした。
だからこそ、 今の仕事がテレマーケティングだと知った時は、 正直かなり悩みました。
でもここに入る前の私は、
“職種”
にこだわっていたわけではありませんでした。
ここに入って、
自分の将来や夢に近づけるなら、価値観の合う仲間と仕事ができるなら
今の自分が変われるなら、この今の自分の環境が変えられるなら
なんでもやってやる。
たとえそれが今まで逃げてきた
死んでもやりたくなかった電話での営業でも。
そんな気持ちの方が強かった。
働き方を変えたい。 人生を変えたい。
自分の可能性を広げたい。人として成長したい。
その想いだけで、 私はこの世界に飛び込みました。
もちろん最初は怖かったし不安しかなかったです。
声が詰まることなんて毎日ありました。
思うように話せない日もありました。
失敗だってたくさんしたし、壁にもたくさんぶつかってきた。
それでも経験を重ねる中で、 少しずつ気づいたんです。
営業って、 話が上手い人が勝つ仕事じゃない。
相手を理解しようとする人が、 信頼される仕事なんだって。
相手が何に悩んでいて、 本当はどうなりたいのか。
表面的な会話ではなく、 その人の人生や価値観に触れながら、
一緒に未来を考えていく。
自信がなかった人が、 「やってみます」と挑戦を決める瞬間。
不安そうだった人の声色が、 少しずつ前向きに変わっていく瞬間。
「話してよかったです」 「一歩踏み出せました」
「お姉さんが言うならやってみようかな」
「教えてくれて、ありがとう!」
そんな言葉をもらうたびに、
営業って“人の人生を動かす仕事”なんだと感じるようになりました。
振り返ると、 会社員時代に先輩たちが 「向いてる」と言ってくれていた理由も、
今なら少し分かる気がします。
営業は、 誰かを言い負かす仕事ではなく、
誰かの可能性を信じ、 背中を押す仕事。
そして私自身も、 営業という仕事を通して、
「できない」と思い込んでいた自分を
少しずつ変えてもらいました。
だから今は、 心から営業という仕事が大好きだと言えます。
そして多分、これからもずっと大好きで
この仕事を通して自分の成長を実感できる唯一の仕事だと
思っています。
営業を通して、今まで自分が無くしてきた大切なものも
すこしずつ戻ってきているなって感じる。
やりがいだけじゃない、大切な仲間と
楽しく仕事ができる日が来ると思ってなかった。
ここに入る前に「できるかはわからないけど挑戦しよう」って飛び込んでくれた自分に
とても感謝しています。
これからも人生の選択で迷うことがきっとたくさんある。
だけどその時に、未来の自分が過去の自分に感謝してくれるような
選択をしていきたいと思う。
もちろん、その選択が思っていた結果と違っても
それを自分で正解にすればいいと思ってます。
一度きりの人生だからせっかくなら楽しく仕事したいし
大切な仲間と笑って、辛いことも一緒に乗り越えて
成長しながら一生過ごしたい。死ぬ時は私が笑ってて
周りのみんなが泣いてて欲しい。
そんな気持ちで今もこの仕事をずっと続けていきたいなって思ってます。
そんな仲間に出会える環境にいれることにも感謝を忘れずに
これからも自分を探しつつ、周りのみんなも成長していけたらいいな。
次は「なんのために仕事をするのか」
を書きたいと思います。