なにをやっているのか
愛媛・松山を代表する寺院であり、ミシュラン・グリーンガイドにも掲載された観光地。
四国遍路の原点ゆかりの寺として、国内外から多くの参拝者が訪れています。
熊野山 石手寺は、愛媛県松山市・道後温泉からほど近くに位置し、天平元年(728年)創建、1300年近くの歴史を持つ四国八十八ヶ所霊場第51番札所です。
「元祖遍路」ゆかりの地としても知られ、遍路文化を象徴する存在です。
長い伝統を受け継ぎながら、私たちは今、新しい挑戦を始めています。
▍お寺を「心の再生」の場所に
石手寺が掲げるテーマは、「心の再生」。
日々の生活の中で悩みや不安、迷いを抱える人が、
ここを訪れることで心を整え、少しでも軽やかに、前向きに帰っていただける。
そのために私たちは、祈るだけでなく、
心が整う環境そのものをつくることに取り組んでいます。
境内の整備、動線の見直し、場の浄化、行事の再構築。
訪れた瞬間から心がほどけていくような空間づくり。
それもまた、抜苦与楽(苦を抜き、楽を与える)の実践だと考えています。
▍歴史ある資産を、現代にひらく
石手寺には、仏教・遍路文化に関わる豊かな知見に加え、
国宝・重要文化財をはじめ100点を超える貴重な文化財が伝わっています。
しかし、その価値や背景は、現代の人々に十分に伝わっているとは言えません。
私たちは、1300年の歴史と文化を、
いまの時代にわかりやすく翻訳し、
全国、そして世界へ発信していく取り組みを進めています。
伝統を守るだけでなく、
未来へ届けること。
それが、石手寺の新しい歩みです。
なぜやるのか
「一人でも多くの、心が苦しい人の力になりたい。」
この切実な想いが、私たちの原動力です。
近い将来AI、多くの仕事を代替していくでしょう。
効率化や正確さという点では、人間を超える場面も増えていきます。
しかし、
人の孤独に本気で寄り添うこと。
言葉にならない痛みに静かに向き合うこと。
祈りを通して「大丈夫」と伝えること。
それは、データやアルゴリズムでは完結しません。
心の苦しみは、正解で解決するものではなく、
誰かの存在によって、少しずつ和らぐものだからです。
社会が便利になる一方で、
孤独や不安、焦り、生きづらさはむしろ深まっているのではないでしょうか。
だからこそ、私たちはやります。
AIに奪われないから、ではありません。
いま最も必要とされている仕事だから。
心のケアに、本気で向き合うために。
▍今の時代に合う「仏教の翻訳」を
住職・藤井は、今の時代を
末法(仏教の教えがうまく届いていない)時代だと感じています。
仏教の教えは1300年前と何も変わっていません。
変わったのは、社会と私たちの生き方です。
だからこそ必要なのは、
教えそのものを変えることではなく、
現代に届く言葉へと“翻訳”すること。
難解な思想ではなく、
「少し気持ちが軽くなった」
「もう一度やってみようと思えた」
「自分の使命が見つかった」
そんな小さな再生のきっかけを届けたいと考えています。
▍2028年、開創1300年へ
2028年、石手寺は開創1300年を迎えます。
この節目は、単なる記念ではありません。
1300年の歴史を“守る”だけでなく、
次の100年へ“更新”するタイミングだと考えています。
境内を清らかに整え、
元祖遍路の物語を現代に伝え、
全国、そして世界へ発信していく。
そしていつか、
「心が疲れたら、石手寺へ行ってみよう。」
そう自然に思っていただける存在になること。
役に立つ場所である前に、
意味のある場所でありたい。
その未来を、共につくっていきませんか。
どうやっているのか
▍本質を磨く
石手寺は、1300年の歴史を持つ寺院です。
しかし私たちは、「伝統=すべてをそのまま残すこと」とは考えていません。
守るべきものは、何か。
本当に大事なものは、どこにあるのか。
先人たちが遺してくださったものを、
一つひとつ見極め、
本質を磨き続けていく。
それは、急激に変えることではなく、
余分を削ぎ落とし、
大切な核をより鮮明にしていく営みです。
祈りの心、作法の意味、場の清らかさ。
それらを守りながら、
時代に合わせて整えていく。
本当に守るべきものを守る。
それが、石手寺の歩み方です。
▍住職直下で、すぐに形にできる環境
石手寺は、大きな組織ではありません。
だからこそ、意思決定が速いのが特徴です。
住職・藤井俊良は一般家庭出身で、
前職ではIT・Webマーケティングの現場を経験してきました。
伝統を大切にしながらも、
現代的な発想や実行力を重視しています。
提案から実行までの距離が近く、
新しく関わる方も自分の力を発揮しやすい、
風通しの良い環境です。
▍自分に合った関わり方が選べます
石手寺では、一人ひとりの志向や人生のフェーズに合わせて、
柔軟な関わり方を用意しています。
・インターンとして、寺院の現場で実務経験を積みたい学生の方
・正社員として、腰を据えて長期的に関わりたい方
・お坊さんの世界に少し興味があり、心を整えながら働いてみたい方
いきなり大きな決断を求めるわけではありません。
「少し気になる」
その気持ちから関わることも歓迎しています。
「こうでなければならない」という型はありません。
それぞれに合った距離感や役割で関われることを、大切にしています。