2026年3月4日(水) 〜5日(木) の2日間、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社が主催するオンラインイベント「Google Launchpad for Women 2026 Japan」が開催されました。
本記事ではイベントの内容や参加者の声をもとに、生成 AI 活用の現在地と企業が直面している課題と、実践的な学びのポイントをレポートします。
今回は2,000名強が申し込み、実際の参加者は1,500名以上。参加率はおよそ70%と、オンラインイベントとして非常に高い参加率となりました。イベント開催中は、参加者から各日700件を超える多くの質問やコメントが寄せられ、生成 AI への関心の高さがうかがえるイベントとなりました。
イベント概要
- イベント名:Google Launchpad for Women 2026
- 開催日:2026年3月4日 (水) 〜5日 (木)
- 主 催:グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
- 形 式:オンラインイベント
- 申込者数:2,000名強
- 参加者数:1,500名以上
Google Launchpad for Women とは
Google Launchpad for Women は、AI・クラウド・テクノロジー分野における女性の活躍を支援するイベントです。技術セッションやワークショップを通じて、知識共有とコミュニティ形成を目的としています。
本イベントの特徴のひとつは、登壇者がすべて女性で構成されていることです。AI・クラウド分野では女性の割合がまだ高いとは言えない中で、女性エンジニアやリーダーが中心となって知見を共有する場となっていました。
また、イベントには女性だけでなく男性の参加者も見られ、AI やクラウド技術を学びたいという関心が幅広い層に広がっていることがうかがえました。グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 日本代表の三上氏も登壇しており、このイベントを象徴する存在のひとつといえます。
グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 日本代表 三上智子氏が、本イベントの開催にあたりメッセージを発信。
Day1:生成 AI への期待と企業の課題
Day1 では、AI の基礎的な内容に加え、ランチタイムにはテック業界で活躍する女性たちによるセッションも実施。女性リーダーの経験や視点が共有される時間となりました。
参加理由として多く見られたのは「AI を体系的に学びたい」「独学ではなく、正確な情報を知りたい」など、生成AIの急速な普及の中で基礎から整理して学びたいというニーズの高まりが感じられます。
参加者からの質問には、参加者の関心を集めるコメントも投稿されていました。
「会社は、Gemini を入れたからあとは現場でよろしく、という感じで戦略がない状態です。それはいかがなものかと思っていますが、まずは自分の周りから変えていきます」
など、AI 活用に対する関心と同時に企業としての進め方に悩む声が見えてきました。
Google DeepMind のエキスパートによる、生成 AI の最新動向の解説
Day2:AI 活用を「自分ごと」にする実践ワークショップ
Day2 では、AI を実際に使いながら理解を深める ワークショップ形式のセッションが中心。朝の時点で1,000名以上の視聴者が参加しており、引き続きイベントへの関心の高さが感じられました。
トレーナーのさとあゆさんはプロペラの付いた Google キャップを被って登場。参加者からは「帽子に朝から元気もらいました!」「昨日理解できなかったので構えていましたが、リラックスできました」といったコメントも寄せられ、場の雰囲気が和らぐ場面も。
ワークショップでは、実際にプロンプトを入力して AI を使う演習が行われ、講義だけでなく参加者自身が AI を操作しながら理解を深める構成です。
印象的だったのが、参加者それぞれが作成したペルソナを共有するワーク。他の参加者が設定したペルソナを見ることで、新しい視点や AI 活用のヒントなどを得る機会になっていました。午後のセッションではより実践的な内容へ進み、新しい概念や用語も増えたため、難しく感じる参加者もいたようです。
また、Gemini などのツールを使って理解や整理を進める実践的な方法も紹介され、AIを学ぶ過程にも AI が活用できることが示されていました。多くの参加者が「まず使ってみること」の重要性を感じていたようでした。
配信スタジオの様子。複数のカメラやスイッチャーを使用した配信体制で、参加者からの質問にも随時対応しながらイベントが進行しました。
トレーナーのさとあゆさん。聞き慣れない単語や少し複雑な内容も、軽快なトークとユーモアある演出で、参加者が理解しやすい雰囲気が作られていました。
参加した G-gen メンバーのコメント
「今回初めて参加させていただきました。中途採用での入社直後ということもあり、Google Cloud の技術的な奥深さと、そのコミュニティの温かさに同時に触れられたことが非常に新鮮でした。
特に、女性プロフェッショナル同士がつながり共に成長できる場として開催されたこのプログラムは、単なる技術習得にとどまらずキャリア形成やネットワーク構築にまで踏み込んでおり、パートナー企業の一員として非常に心強く感じました。」
現場で即戦力となるためのクラウド知識が体系的に学べるだけでなく、多様な視点を尊重する Google の文化を肌で感じることができ、今後の業務へのモチベーションが大きく高まりました。
まとめ:AI 時代の学びとコミュニティ
「Google Launchpad for Women 2026 Japan」の2日間を通して見えてきたのは、生成 AI への関心の高さとともに企業が AI 活用を進めるうえでの具体的な課題です。
イベント全体を通して印象的だったのは、質問やコメントが非常に活発だったこと。参加者が意見や疑問を共有しやすい空気があり、心理的安全性が保たれた場であったことも、このイベントの特徴のひとつでした。
特に Day2 の午後、内容が難しくなってくる場面では、参加者同士だけでなく講師も含めて励まし合うようなやり取りが見られました。こうした雰囲気が、参加者が学び続ける後押しにもなっていたように感じます。
参加者の皆さんから寄せられたリアルタイムコメント。「難しい」「頭がいっぱい」といった声を投稿しながら、参加者同士で励まし合うような雰囲気も。
また今回のプログラムでは、学んだ内容を 認定試験の受験へとつなげる設計になっており、学習のモチベーションを高めながら理解を深めていく仕組みとなっています。
AI を学ぶ場としてだけでなく、参加者同士が学び合うコミュニティの価値も感じられる、まさに「女性プロフェッショナル同士がつながり、共に成長できる場」となったイベントとなりました。
イベント運営を支えたグーグル・クラウド・ジャパン合同会社のRisaさんと、2日間のプログラムを終えての記念ショット。