交流会に参加して、たくさんの人と名刺を交換した。しかし、数週間後には相手の顔や事業内容を思い出せなくなっていた。
経営者の方であれば、一度はこのような経験があるのではないでしょうか。
人との出会いは、新しい仕事やアイデアが生まれるきっかけになります。一方で、その場で挨拶を交わしただけでは、お互いの課題や強みまで理解することはできません。
エグゼマッチが運営するコミュニティには、現在、合計200名以上の経営者層が参加しています。
ただし、私たちが重視しているのは、参加者数や名刺交換の数を増やすことではありません。
出会った後に、お互いを理解し、相談や紹介、協業などの具体的な行動へつなげることです。
今回は、名刺交換だけで終わらせないために、私たちがどのような仕組みで経営者コミュニティを運営しているのかをご紹介します。
なぜ、多くの出会いがその場限りで終わるのか
一般的な交流会では、限られた時間のなかで複数人と話します。
一人ひとりと話せる時間は短く、伝えられるのは会社名や事業内容などの基本情報が中心です。
そのため、「面白い事業ですね」「何か一緒にできたらいいですね」と話しても、具体的な次の行動を決めないまま終わることがあります。
出会いを仕事や協業につなげるには、相手がどのような事業を行い、現在何に困り、どのような相手を求めているのかまで知る必要があります。
さらに、一度会っただけでは相談しにくいこともあります。複数回接点を持ち、少しずつ信頼関係を築くことも欠かせません。
そこでエグゼマッチでは、出会う前と出会った後の両方を設計しています。
仕組み1|参加者を限定し、安心してつながれる環境をつくる
コミュニティへ多くの人を集めるだけでは、参加者同士の信頼関係は生まれません。
エグゼマッチのコミュニティでは、経営者や決裁権限者、個人事業主など、事業に関する意思決定ができる方を中心に、審査制で参加いただいています。
参加前には、事業内容や参加目的などを確認します。
誰が、どのような事業を行っているのか分からない環境では、安心して相談や紹介はできません。そのため、コミュニティ内では参加者のプロフィールを確認できるようにしています。
参加者の属性を明確にすることで、話が担当者間で止まらず、経営者同士で具体的な判断や行動へ進みやすい環境を整えています。
仕組み2|目的や相性を踏まえて個別につなぐ
同じコミュニティに所属していても、自分に合う相手を一人で探すのは簡単ではありません。
参加者が増えるほど、「誰に相談すればよいか分からない」という新たな課題も生まれます。
そこで、事業内容や現在の課題、会いたい相手などを確認したうえで、必要に応じて個別のマッチングを行っています。
単に業種だけで判断するのではなく、双方にとって話す意味があるか、相性が合いそうかも考えながらお引き合わせします。
参加者同士が直接DMを送り、1対1で話すことも可能です。運営からの紹介だけに依存せず、自ら関係を築ける自由度も残しています。
仕組み3|一度の交流会で終わらない接点をつくる
信頼関係は、一度話しただけで完成するものではありません。
私たちは、月2回のオンライン交流会を開催し、参加者同士が継続して顔を合わせられる機会をつくっています。
オンラインであれば、場所に左右されず参加でき、全国の経営者とつながることができます。移動時間も必要ないため、忙しい経営者でも参加しやすいことが特徴です。
コミュニティ内には、自己紹介やPR、イベント情報などを共有するチャンネルに加え、経営相談や雑談ができる場所も設けています。
正式な相談でなくても、「この分野に詳しい方はいませんか」「同じ経験をした方の意見を聞きたい」と気軽に発信できるようにしています。
仕組み4|交流だけでなく、課題解決と学びの場を設ける
経営者コミュニティの価値は、人と出会うことだけではありません。
異なる業種や経験を持つ経営者の視点に触れ、自社の課題を整理できることも大きな価値です。
エグゼマッチでは、参加者が抱えている経営課題を共有し、少人数で意見を出し合う「課題応援会議」を月2回開催しています。
営業、人材、組織、資金、マーケティングなど、経営者が直面する課題には、一つの正解があるとは限りません。
参加者同士が自身の経験や知識を持ち寄ることで、一人では思いつかなかった選択肢や、次に取るべき行動が見つかることがあります。
さらに、会員が講師となるオンライン勉強会も定期的に開催します。専門的な知識を学ぶだけでなく、講師を務める会員の事業や専門性を知ってもらう機会にもなります。
仕組み5|目的に応じて参加するコミュニティを選べる
経営者がコミュニティに求めるものは、それぞれ異なります。
そのため、エグゼマッチでは目的や参加条件に合わせて複数のコミュニティを運営しています。
法人代表者のみとのつながりをつくる「CEO Match」、法人代表者・役員・個人事業主などが協業や共創を目指す「Cross Match」です。
幅広い人を一つの場所に集めるのではなく、参加者の目的をある程度そろえることで、必要な情報や相手を見つけやすくしています。
200名はゴールではなく、選択肢を広げるための基盤
コミュニティの人数が増えれば、出会える業種や専門分野も広がります。
一方で、人数を増やすだけでは、参加者同士の距離が遠くなってしまいます。
そのため私たちは、200名以上という規模を一つの基盤としながら、少人数の会議、個別マッチング、継続的なイベントなどを組み合わせています。
また、参加者から寄せられた意見をもとに、コミュニティ内のチャンネルやイベント内容も改善しています。
実際に「イベント情報が流れてしまう」「気軽に相談や雑談ができる場所がほしい」という声を受け、イベント専用チャンネルや経営相談・雑談チャンネルを新設しました。
完成した仕組みを提供するのではなく、参加者と一緒に、より使いやすいコミュニティへ育てていくことを大切にしています。
出会いの数ではなく、出会った後の変化を増やしたい
名刺を交換しただけでは、事業は変わりません。
相手のことを知り、自分の課題を伝え、相談や紹介、協業などの次の行動へ進むことで、初めて出会いが価値に変わります。
エグゼマッチが目指しているのは、単なる人脈づくりの場所ではありません。
経営者が一人で課題を抱え込まず、必要な知識や人に出会い、事業を前へ進められる環境です。
これからも参加者の声を取り入れながら、課題解決・学び・相談・協業が自然に生まれる仕組みを増やしていきます。
株式会社エグゼマッチの取り組みについては、コミュニティ運営事業のページでご紹介しています。