「採用の仕事は好きだった。でも、どこか物足りなさがあった。」
人材業界で企業と求職者の間に立ち、人生の選択に向き合ってきた2人。
やりがいも、成果もあった。それでも彼らは、PRという異業界への転職を選びました。
なぜ、採用のその先へ進もうと思ったのか。未経験で飛び込むことに迷いはなかったのか。そして今、アンティルで何を感じているのか。
今回は、人材業界出身の二人にインタビューしました。
プロフィール
湯田 こいし(写真右)
PRコンサルタント・第1ビジネスユニット 第4部
人材業界で制作職として約3年勤務。月60〜80社の求人広告制作を担当し、課題抽出から効果改善まで一気通貫で支援。 当社に入社してからは、食品・インフラ企業・大手メーカーなどのPRコンサルを担当。ヒアリング力と戦略設計を強みに、企業の“理想”を言語化する支援を行っている。
塚本 優作(写真左)
PRコンサルタント・第2ビジネスユニット 第3部
人材業界で中途採用支援の法人営業を3年半経験後、アンティルへ入社。
大手ホテルチェーン、家電メーカー、食品・菓子メーカー、アワード・展示会など、toC/toB問わず幅広いPRを担当。無形商材営業で培った調整力と構造思考を強みに、コミュニケーション設計を担う。
ひとつのブランドではなく、いろんな業界を見たかった。
――前職で人材業界を選んだきっかけを教えてください。
湯田:
学生時代は商学部で、マーケティングやPRを学んでいました。就活時は、広告業界や化粧品メーカーなども見ていて、正直かなり迷っていました。でも、企業研究を重ねる中で、「一つのメーカーで自社ブランドだけを担当するよりも、代理店のような立場で複数の企業に関われる仕事の方が自分には合っているのではないか」と次第に感じるようになり、そんなときに出会ったのが前職でした。面接官の方が「求人広告は企業の未来と個人の人生の両方に影響を与える仕事」と話していた姿が印象的で、入社を決めました。当時はとにかく、いろんな企業・いろんな人に関わりながら視野を広げたいという想いが強かったですね。
塚本:
私は、最初から人材業界に絞っていたわけではありません。IT業界なども含め幅広く検討していました。ただ、最終的な決め手は「一番ワクワクしたかどうか」。出会った人や裁量権の大きさに惹かれて、人材の世界へ飛び込むことを決めました。
―― 前職では何年間、どのような業務を担当されていましたか?
湯田:
約3年間、制作職として勤務していました。求人サイトの制作担当として、月60〜80社を担当しており、求人広告のライティングだけでなく、営業との連携、クライアントヒアリング、ターゲット設計、原稿提案、効果検証、数値改善、エリア分析、販促物ディレクションまで、採用課題をトータルでサポートしていました。固定のスケジュールはなく、入稿や修正の状況を見ながら優先順位を組み立てる日々でした。
塚本:
3年半、中途採用支援の法人営業を担当していました。担当企業は20〜30社、多いときは60社ほどです。数字管理、データ分析、商談、競合調査、資料作成などを並行しながら、常に複数案件を進めていました。単なる媒体提案ではなく、「解決すべき課題は何か」を定義し、そこに向けた打ち手を考え続ける仕事でした。
“採用”のその先へ —— もっと上流へ関わりたい
―― 転職を考え始めたきっかけは何でしたか?
湯田:
採用というテーマにはやりがいを感じていました。ただ次第に、「企業の魅力そのものをもっと広い文脈で設計したい」と思うようになりました。求人広告はどうしても「採用のための表現」になります。企業のブランドや思想そのものを、社会にどう届けるかといった、より上流から関わりたいと考えるようになりました。
塚本:
私も似ています。成果を出すことや、採用課題の解決にはやりがいを感じていましたが、「自分が関われる価値の範囲」に限界を感じました。採用という一部分ではなく、企業やブランドの考え方そのものを社会にどう伝えるか。より上流から関わる仕事に挑戦したいと思いました。
―― 数ある業界の中で、なぜPRを選んだのでしょうか?
湯田:
学生時代から、「企業の価値をどう伝えるか」というPRやマーケティングにはずっと興味がありました。そして社会人になって人材業界に入り、それまで知らなかった業種や企業を数多く担当する中で、企業そのものの魅力に触れる機会が増えました。一方で、「こんなに面白い取り組みをしているのに知られていない会社がたくさんある」と感じることも増えていったんです。企業の価値を社会にどう伝えるかというテーマに本気で向き合いたいと思ったのがきっかけです。
塚本:
私も似ていて、魅力がある企業であっても、正しくその価値が届かないという場面を前職で多く見てきました。そんな中、PR会社なら「誰に、どんな文脈で、どんな手段で届けるか」まで設計できると知り、その可能性に惹かれました。
――採用という「一部分」ではなく、企業やブランドそのものを社会にどう届けるか、と視野が自然と上流へ向かっていったのですね。
―― 他にもPR会社がある中で、なぜアンティルに決めたのでしょうか?
湯田:
大手ベクトルグループの一員でありながら、ベンチャースピリッツを持っている点に惹かれました。規模の安心感がある一方で、裁量権が高く、自分次第でどんどん挑戦できる環境だと感じたからです。未経験だからこそ、受け身ではなく主体的に動ける場所で成長したいと思っていました。「吸収できるだけ吸収してスキルアップしたい」という想いに、一番フィットしていたのがアンティルでした。あとは、選考を通じて感じた人の良さも大きかったですね。ここでなら本気で挑戦できると思えました。
塚本:
私は、「一番働けそうだったから」というのが正直な理由です。未経験だからこそ、どれだけバッターボックスに立てるかを軸に転職活動をしていました。アンティルは、挑戦の機会が多く、実践の場にどんどん立てる環境だと感じました。環境に守られるよりも、自分で掴みにいくスタンスが合っていると思えたことが決め手です。
―― 異業界であるPR業界へ転職することに、不安はありましたか?また、入社前にどのようなイメージを持っていましたか?
湯田:
正直、不安はありました。PRは専門性の高い業界ですし、知識もゼロからのスタート。他社の選考ではPRや広告経験を求められるケースも多かったので、「本当に未経験の自分が入っていいいのだろうか?」という不安が大きかったですね。ただ、それ以上に「やってみたい」という気持ちの方が強かったです。迷うよりも、挑戦してみたいという思いが勝っていました。
塚本:
社会人4年目で全く経験のない業界に飛ぶこむんだ...という年齢的な焦りは多少ありましたね。でも、基本的に「なにごとも自分次第」と考える性格なので、それほど大きな不安はありませんでした。PR業界に対しては、広告業界の中でも断片的な施策設計ではなく、ブランドの上流から統合的にコミュニケーションを設計する仕事、というイメージを持っていました。
未経験、専門用語、成果が見えない。PRのリアルに戸惑った瞬間
―― 入社して最初にぶつかった壁は何でしたか?また、今でも難しいと感じていることはありますか?
湯田:
まず戸惑ったのは、業務範囲の広さです。人材業界時代も忙しさはありましたが、PRは想像以上に守備範囲が広かったです。もう一つは、「正解がない」ことです。人材業界はKPIが明確で、成果も数字で見えるのでPDCAを回しやすい。一方PRは、成果が時間差で出ることも多く、定量化しづらい部分もあります。自分の施策がどこまで影響したのかを測る難しさには、今でも向き合い続けています。
また、今でも難しいと感じていることは、企業の経営目標から逆算した、中長期的なコミュニケーション戦略の立案です。アンティルは「理想共創パートナー」というスローガンを掲げていますが、そもそもクライアントにとっての“理想”とは何か、“将来目指すべき姿”はどんなものか。それをどう言語化し、どう近づいていくのかを設計する作業には正解がありません。でも同時に、そこが一番面白い部分でもあると感じています。まだまだ修行中ですが、この領域を磨いていきたいと思っています。
塚本:
僕も最初に感じたのは、業務範囲の広さです。同録や露出一覧の作成、プロモート、企画書更新に加え、印刷やメディア受付、イベント準備など非定型業務も多い。想像以上に幅広く、最初は戸惑いました。今でも難しいと感じているのは、企画書作成です。クライアントの「あるべき姿」が明確な場合もあれば、そうでない場合もある。その中で、企業としてのコミュニケーション領域におけるゴールを提示し、そこまでの戦略を描き、企画書に落とし込む必要があります。
自由度が高い分、課題をどこに設定するか、アイディアをどう構造化するかは常に試行錯誤です。ただ、そこにこそPRの本質があるとも感じています。難しいからこそ、思考力が鍛えられている実感があります。
無形商材で鍛えたスキルや積み重ねた経験は、PRでも通用する
―― 人材業界での経験の中で、PRの仕事に活きていると感じるスキルは何ですか?また、どのような経験を持つ人がPRと親和性が高いと思いますか?
湯田:
ヒアリング力と調整力です。メディアもクライアントも、結局は“人”。相手が何を優先しているのか、本音はどこにあるのかを引き出す力は、そのまま活きていると感じます。
また、複数の関係者を巻き込みながらゴールを設定し、合意形成をしていくプロセスも人材時代と非常に近いです。特に無形商材を扱ってきた方は、PRとの親和性が高いのではないでしょうか。あとは、構造で物事を考えられること。感覚ではなく、「なぜそうなるのか」を説明できる力は、PRでも非常に重要だと感じています。
塚本:
コミュニケーション力と、一連の調整業務です。目標やスケジュールの合意形成、実務における報告、商談内の顧客折衝など、営業活動の流れそのものがPRでも活きています。PRは多くの関係者を巻き込みながら成果をつくる仕事なので、業界を問わず、顧客折衝や調整業務の経験がある方は活躍しやすいと思います。特にエージェンシー型のビジネスモデルに慣れている方は、スムーズに適応できるのではないでしょうか。
採用の延長では終わらない。次のフェーズへ進みたい方へ
湯田:
PRは華やかな仕事だと思われがちですが、実際は地道な分析や調整、積み上げの連続です。ただ、その積み重ねの先に、企業やブランドの未来を左右するコミュニケーションを設計できる面白さがあります。一つの企業だけでなく、さまざまな業界やテーマに触れながら、自分の視野や思考の幅を広げていきたい人にとっては、とても刺激的な環境です。
未経験でも、「考えることが好き」「相手の価値をどう伝えるかを突き詰めたい」という気持ちがあれば、きっと成長できる場所だと思います。
塚本:
泥臭い業務が多いのは事実です。ただ、興味のある業種やブランドのコミュニケーションに関われること、PRそのものの影響力やスケールの大きさは、入社半年経った今でも強く魅力に感じています。
アンティルは裁量権が大きく、成長機会も多い。未経験からでも、経験を広く・多く積みたい人にはおすすめできる会社だと思います。元人材業界出身としても、挑戦する価値は大きいと感じています。
採用支援という仕事を通じて、人の人生に向き合ってきた2人。
そんな2人が次のキャリアとして選んだのは、企業やブランドの“理想”を社会に届けるPRの仕事。未経験での挑戦。 正解のない環境。 それでも一歩踏み出せたのは、「もっと本質に近づきたい」という想いがあったからです。
もし今、人材業界で働きながら「この先、自分はどんな価値をつくりたいのか」と考えているなら一度、PRというフィールドの話を聞いてみるのも、きっと悪くない選択肢だと思います。アンティルでは、そんな挑戦を歓迎していますので、一度話を聞きに来てみてください!