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【PR flix】第3回:日本のPR業界を紐といてみる(2/2)。

Photo by Alfons Morales on Unsplash

本稿執筆時点、依然としてロシアによるウクライナ侵攻は終わっていません。
日本における報道量自体が少なくなっていますが、今回は冒頭少しこの戦争とPRに関して言及したいと思います。

本連載の初回でナチスドイツにおけるゲッペルスのプロパガンダについて少し触れましたが、
戦争において、PR、情報戦は非常に重要なものであり、その比重はますます大きくなっています。
その辺り、少し前に本田哲也さんも東洋経済オンラインに寄稿されていた記事(https://toyokeizai.net/articles/-/537359)の中でナラティブを起点に触れられていますので、関心のある方はぜひご一読ください。
またその記事でも記載のある『戦争広告代理店』はPR関連の書籍として非常に学びのあるものでオススメです。さらに関連でこちらのNewsWeekの記事も参考までに。https://www.newsweekjapan.jp/yamada_t/2022/06/-pr_1.php

そしてもう一点、今回の一連の報道の中で、「インテリジェンス」という言葉が盛んに出てくるようになりました。この「インテリジェンス」、日本ではそれこそロシアの専門家としても著名な作家の佐藤優さんが論壇・文壇に登場されてきた際に一定知られるようになったと私は認識しているのですが(私はその時に知ったのですが)、今般ではさらに「オシント(OSINT : Open Source Intelligence)」や「ヒューミント(HUMINT : Human Intelligence)​​」といった言葉も通常報道の中で使われるようになっています。
オシントはオープンソースな情報ですから、新聞や書籍、インターネット上など我々が通常何かを調べようとして当たる情報です。ヒューミントはヒューマン、人が人と接触して得る情報になります。よく耳にするスパイ活動なんかはこの範疇ですね。
そしてちょっと調べてみると、それらの他に、 シギント、コミント、エリント、アシント、イミント、テリントなんて言葉も有ったりするので、興味があれば調べて見てください。インテリジェンス、奥が深いです。

さて、それでは本題に入りたいと思います。
前回はPR業界の市場を俯瞰して見てみたわけですが、今回はその主要なプレイヤーとしてどういった企業があるかを見ていきたいと思います。

まずこちら、PRstep.さんが公開されているカオスマップが分かりやすくまとめられていたのでご覧ください。(PRstep.さん、ありがとうございます。)


 出典:https://www.chusho-1chome1banchi.com/pragency_chaos-map/


こちらにあるように、総合型から業界やサービスの特化型、外資から内資、企業グループから少数精鋭の会社に至るまで、日本におけるPR業界は、市場としてみればレッドオーシャンとも言えますし、サービス受益者からすれば、探せばほぼ間違いなくニーズを満たしてくれるパートナーがいる環境であると言えます。

直近の売上高をみてみると、売上が公表されているのが基本的に6社でそれ以外は非公表でした。
(調査不足があればご指摘お願いいたしますmm)

上場しているのは、ベクトル以外に、サニーサイドアップ、プラップジャパン、共同ピーアールの計4社。それ以外の2社、電通PRコンサルティングとオズマピーアールはそれぞれ電通と博報堂のグループ会社です。(敬称略、以下同)

                                         ※筆者調べ


また日本におけるPR会社の歴史という面では、電通PRコンサルティングの1961年が最も古い、と思いきや、実は現在のウェーバー・シャンドウィック日本法人の母体である国際ピーアール社が1959年3月に設立されたのが、日本で最初のPR会社とされています。なお国際ピーアールは1988年に米シャンドウィック社と資本業務提携​​し、現在に至ります。

ベクトルグループは大手の中では最も新しいわけですが、それでももう間も無く設立30年になろうとしています。弊社アンティルがグループの中から分社化して設立されたのは2004年。栄枯盛衰の激しい業界において、ベクトルグループは世間の荒波を乗りこなし、ご機嫌に成長を続けています。そしてアンティルはその中核子会社として、常に新たな挑戦と変革を続けています。現状維持は停滞であり、停滞は企業としての死を意味します。諸行無常なこの世界をともに軽やかに踊り続けてみませんか。

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